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¥1,500+税 幻冬舎 2007/11/10発行
ISBN978-4-344-01415-2
第1回パピルス新人賞受賞作。
『作家の読書道3』で貴志祐介が誉めていたので。
中学一年生で、一生団地から出ないで暮らすことを決めた少年。
団地内にはコミュニティセンターがあり、トレーニングルームで運動し、図書室の本を片っ端から読み、視聴覚室で上映される古い映画を見、夜は団地内をパトロールする。
一日も行かなかった中学を卒業したあとは、団地内のケーキ屋に勤め、団地内で恋をした。
けれど団地は古びていく。同級生たちはひとりずつ去っていく…。
団地をいう狭い世界から一歩も出ずに、悟は成長する。
そこには友情があり、恋があり、人間関係があり、衝突があり、別れがあり…。
団地から出ない、出られない理由が、小説の中ほどで明かされる。
小学校の卒業式での惨劇。
団地は安全。ここにいれば安全。
こんな小説が出てたのかあ。
なるほど、これは読ませる。
↓ 今年文庫になりました。
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