乳がんで私も考えた

2011年9月に乳がん告知。抗がん剤FEC→TC治療中。がんになって変わった世界観を語る。

自分で決める

2011-12-31 18:37:32 | 抗がん剤治療5回目
今日は大晦日。
朝から掃除してると、アマゾンのマーケットプレイスから、がん関連の本が数冊届いた。

以前は、がんは難解だから、素人の私なんぞ聞きかじってもわからないと、読む気にならなかったんだが、ネットで調べたりしてるうちに、がんに馴染んできたというか、ほんの少しは理解できるようになってきた。

主治医のTハンターはもちろん信頼しているが、だからといって丸投げにするのではなく、もっと積極的にがんについて学びたい。

抗がん剤はあと3クール。手術は三月末の予定だから、まだ私には時間がある。
いろんな本をじっくり読んで、人に惑わされず自分で決めたいと思う。

ところで、もう一つ届いたものがある。

【ハイドロキノン配合】【医療機関専用】 セルニュー HQスティッククリア
常盤薬品工業株式会社


これはChiChi No Iwa StageⅠの、ぶらいすさんが紹介しているもので、シミやソバカスが目立ってきた私もさっそく購入してみた。先日、白血球数を増やすノイトロジン注射をさぼったので、その薬代を浮かせて買ったわけだ。女は美白の方が重要なんだよ。

スティック状になっていて、夜につけると良いらしい。気になるところを塗っていると、結構な広範囲になった。

で、今日のうちにビフォーの画像は一応アップしとこう。

一週間ぐらい連続して使ってみて、あとはお楽しみ。

もうすぐ紅白歌合戦がはじまるけど、今から私は年賀状の作成。
除夜の鐘を聞きながらプリントアウトすることになるかも。

一年を振り返る?
まだまだ自分を振り返る気分でもないな。

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私のがんはがんもどき?

2011-12-30 11:52:58 | がん関連の本
がん医療界の孤高の医師・近藤誠氏の「患者よ、がんと闘うな」を読んだ。
患者よ、がんと闘うな (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋


1996年に出版されて以来のベストセラーで当時は文芸春秋でとりあげられたり、NHKで番組が放映されたりと話題の書だった…らしい。

しかし私はがんじゃなかったし、全然興味がなかったので知ろうともしなかった。今回ようやく自分の身に起きたことで初めて知ったんだが、15年前の状況があんまし変わっていないようだ。

近藤誠氏のがんについての意見はいろいろあるが、中でも一番有名なのが、「がんもどき理論」。

癌には転移をする(している)本物の癌と、転移をしない「がんもどき」があり、後者が圧倒的に多いのだという。前者であれば、何をしてもだめ、後者であれば、そのまま何もしないで様子を見ることを薦めている。

自分のがんが、本物のがんか、がんもどきなのかは転移するまでわからない。

この「がんもどき理論」は賛否両論あるので、がん患者は両方の意見を聞いてから自分のがん治療の参考にしたらいいと思う。

医者は自分の意見が最高だと思ってるし、少なくとも患者よりも医療の専門家に間違いはない。そのせいか患者は医者の意見を鵜呑みにしている人がいる。

だが、自分の体の専門家は自分自身なんである。
自分以上に自分の体を知り尽くしている人間なんてこの世には存在しないのだ。

このことを教えてくれたのは、私の中学の時の国語教師。太平洋戦争で空軍のパイロットとして死地を生き延びた人だった。

その先生は繰り返し生徒に言っていた。
「自分の体の声を聞け。」

…で、私のがんは、本物のがんなのだろうか?

今はまだわからない。だから抗がん剤治療をしている。でも、いずれきっと、私のがんの正体がわかる日がくる。

そのとき、私はどんな選択をするんだろうか。

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シミを隠すファンデーション

2011-12-29 17:27:40 | 抗がん剤治療5回目
以前はパウダータイプのファンデーションを使っていた私だが、抗がん剤の影響でシミが増えてきたように思えて、気分も憂鬱になっていたところ、便利なものを見つけた。


セフラのポルトエース

クリームファンデーションで、お肌の壁を強力に塗り上げられる。値段は1,050円。

クリームファンデーションは各メーカーが出していて、あまり比べたことはないのだが、質は変わらなくても、パウダーより量を使うのでコストパフォーマンスがよいのではないかな。

自分の肌の色と近いオークルにしたら、シミがきれいに隠れて、あまりに自然な肌に見えるのか、「元気そうね!」とよく言われる。いや、そこまではいいんだけど、「以前より顔色がよくなった。」「病気が良くなったってことだ」「その顔色なら大丈夫!」、年上の人からは「若いっていいわね。」とまで言われると、かなり複雑な気分になってくる。

左官仕事を褒められても、別にガンは良くなってるわけじゃないんだが。

でもまあ、シミは見えるよりも隠れた方が、出かける時に気分が良いのは確かだ。

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骨の痛みと白血球増殖

2011-12-28 05:47:10 | 抗がん剤治療5回目
二日前、腰の骨にごく軽い痛みを感じた。
わざわざ看護師に言うこともあるまいと思う位の軽い痛みで、痛みというよりも疲労感といった感じ。

原因がわからないと不安になるので、少しネットで検索してみると、白血病関連のサイトで答えが得られた。

造血器官である骨髄が急激に働いているとそういう症状が出るらしい。ナルホド!と納得した。白血球数を上げるために打った注射の影響だったんだ。

経緯をまとめるとこうである。

がん細胞攻撃のため抗がん剤投与
→白血球数低下
→白血球数上昇させるためノイトロジン注射
→骨髄が一生懸命働いて白血球増殖
→腰痛

今回はたまたま軽い痛みのまま治まったものの、もし悪化したら矢印が続いて腰痛を抑える薬を出されるハメになり、次はその影響による症状が出て…と連鎖は続いていく。

基本的に私は薬というものが大嫌いだ。
吐き気止めすら飲むのも嫌いだ。その薬による次の症状を恐れるからだ。我慢できる程度までの症状だったら、できるだけ我慢した方がよいと考える方だ。

薬は急激に人間の身体を支配して強制労働させているようなもので、不自然極まりない。しかも身体の内部で起こることなので、逃げ道がないんである。

抗がん剤は、逃げ道のない連鎖の始まりだ。

すでに始めてるんだから、今更ジタバタしたって遅いんだが、それでも…ん?

これって注射をサボった言い訳みたいだな。

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アロママスクで感染症予防

2011-12-27 08:06:31 | 抗がん剤治療5回目
感染症予防対策として、アロママスクを愛用している。

オーガニックガーゼでポケット付きになったマスクに、アロマオイルをたらしたティッシュを入れて出来上がり。アロマオイルは抗菌作用のあるティートリー。このティートリーはオーストラリアの契約農場で作ったホンモノのアロマオイルを扱っているトコロ

どうやら石油由来のマガイモノオイルが世界中に氾濫しているという話を聞いた。

私はアロマオイルの世界はよく知らないのだが、ともかく実際に使ってみるとティートリーの香りのおかげで、人混みの中でも雑菌をシャットアウトしてくれる感じ。オーガニックガーゼの肌触りも最高だし、かなり気に入っている。もちろん何回も手洗いで使える。

このマスクのセットは、知り合いの宮原タオルさんから購入したもので、もうすぐ一般販売する予定だとか。

とりあえず普通の不織布orガーゼマスクにアロマオイルを垂らしてもいけるんじゃないかと思う。

15日に抗がん剤治療してから今日は12日め。身体の調子はいいし、このアロママスクのおかげなのか、今のところ風邪も引いていない。明日は人混みに立つ仕事が待っているからこれで乗り切ろう。

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フマジメな患者になった日

2011-12-26 15:06:51 | 抗がん剤治療5回目
24日に、白血球数が1110に低下して危険領域に入ったのでノイトロジン注射を打たれ、引き続き25日も注射に来いと言われた。毎日行かなくちゃいけない理由は、ノイトロジンの効き目は1~2日だからである。

で、昨日25日。結論から言えば私は行かなかった。
サボっちゃったんである。

なんでかというと、自分で考えて判断したからだ。

オマエは患者だろ!医者の言うことを聞け!というお叱りが聞こえてきそうだが、理由の第一は「白血球数低下してるので、家で大人しくしてろって言われたから。」

ただでさえ雑菌を持った患者がウヨウヨたむろしている病院の待合室である。感染症にかかる危険を冒してまで踏み入って、白血球数を上げる注射を打つって、なんか矛盾してないか?

家でうがいと手洗いして部屋を温かくし、安静にしてる方がよっぽど安全じゃないか。

もちろん白血球数は1000以下に低下する危険もあり、それを回避するための注射であることは百も承知だが、どちらかの選択を迫られたので、家で安静にしていることを選んだだけである。

おかげで注射代4000円×数回分が浮いた。
これが理由の第二である。治療費の問題だ。

9月に治療を始めてからこっち、毎回数万円の抗がん剤やらPET代金やらで私の財布は限りなく薄い。

Tハンターは比較的患者の懐具合を気にしてくれるので、最低限必要な薬しか出さない。先日も高額な吐き気止めの薬は必要ないって言ったら、引っ込めてくれたのでありがたかった。だが、やはり症状が悪化したら容赦なく薬を出してくる。今回は既に抗生物質としてカロナール錠剤が数日分出ている。

考えた結果、今回はあえてフマジメな患者になることにした。

今日まで身体の具合はどこも悪くないし、感染症にもかかっていない。引き続き注意深く生活しようと思う。

浮いた注射代は自分へのクリスマスプレゼントだ。

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白血球数低下

2011-12-24 13:55:18 | 抗がん剤治療5回目


抗がん剤5クール・TC1回10日め

白血球の数が1110に低下し、好中球も低くなり、要注意領域に入った。TC一回目は誰でも下がる傾向にあるのだという。

さっそくノイトロジン注射を打たれることになった。明日も引き続き採血して、相変わらず低かったら注射になる。

「くれぐれも感染症に気をつけて。今は風邪が流行ってるから。」
と看護師に念を押された。

本人はほとんど自覚はないが、今は危険な状態にあるのだと言われると、どうにも複雑だ。買い物にいこうと思っていたのに、人混みに入るのが怖くなり、じっと家にいることにした。

そういえば、クリスマスイブなんだよなぁ。今日は。

ゆっくりお風呂にでも入ってやり過ごすかな。

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味覚障害

2011-12-21 08:59:07 | 抗がん剤治療5回目
昨日、クリスマスより一足早くショートケーキを食べた。
生クリームじゃなくてバタークリームのチョコだったんだが、全然美味しく感じられなかった。

で、口直しに再び今度は生クリームのイチゴショートを食べた。
バタークリームよりはマシだったが、酸っぱい感じがして、これまた純粋に美味しいとは感じられなかった。

実はケーキだけじゃない。他の食べ物も苦くてまずい。
抗がん剤の副作用・味覚障害だ。

これはかなりイラつく。食べることで腹はふくれるのに、精神的に全く満足感が得られないのだ。

唯一美味しさを感じたのはミカンだが、あろうことか昨日はミカンがなくなってしまっていた。

ああ、ミカンしか食べたくないのに、ミカンがないなんて!!

あまりにいらついたので、夜は一人で口汚く「くそばか、ばか、ばか!」と吐き捨てていた。尋常じゃないよ。これ。

投与は15日だったから一週間ぐらい経つ。美味しいもの食べたいし、そろそろ味覚が戻ってほしい。

味覚障害でこんなにストレスがたまるなんて思わなかった。

今朝はとりあえず柿を食べて、それからミカンを買いにいかねば。

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やっぱり手術はするべきか

2011-12-20 20:48:56 | 乳がんで考えた事
私の腫瘍は小さくなった。
わずかにリンパ節に転移していたのも消えた。

これから腫瘍がもっと小さくなって見つけられないくらいになるという。

だが、ずっと以前から疑問だったのだが、そんなに小さくなったら、そもそも手術する必要があるのだろうか?

Tハンター「一つでもガン細胞が残っていたら、抗がん剤をやめた後、息を吹き返す可能性がある。」

それだ。いわゆるホラー映画の結末だ。せっかく主人公が命を落としてまで退治した悪魔がどういうわけだか残っていて、次回作に繋がってしまうのだ。

完璧を期するために、抗がん剤で健康細胞もろとも無残に殺戮した後、最後は悪魔にトドメをさす。

西洋医療の真骨頂ともいえる治療法である。

私は聞いてみた。
「抗がん剤で腫瘍が小さくなって、手術せずに再発した患者はいるんですか?」
Tハンター「みんな最後に手術するから、そういう例はないですね。」

つまり今の乳がん治療では100%手術をするということだ。

手術をしないという選択肢はありえないのか聞いてみると、Tハンターは横目で私を見ながら口角をぐいっと上げた。

「医者としては初の手術なしデータが得られるから、それはそれで歓迎しますよ。」

もし手術をせずに、再発しなかったら「抗がん剤オンリーで手術しなくていい人もいる。」ってことが証明される。

だが再発したら「やっぱり手術すればよかった。」ってことになり、今よりも厳しい状態になるかもしれない。時間が経って他の臓器に転移する可能性も考えられる。

常識的に考えれば、どうせ手術の跡は1~2cmぐらいなので、悪魔が弱っているうちに、さっさと一網打尽にした方が安心はする。

とはいえ、どこかふっきれない思いがある。

そもそも悪魔を作り出したのは私だ。退治すれば清浄な身体になれるんだろうか?私は再び悪魔を作り出してしまうのではないのか?

むしろ悪魔を作り出した私自身に問題があるのではないのか。

まだ三月末までしばらくある。
この事は、もっとじっくり考えたい。

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エコー画像

2011-12-19 22:08:25 | 抗がん剤治療5回目
最新の私のエコー画像だ。

iPhoneで画面を撮影させてもらった。
こういうのを患者がやるのは病院側は嫌うのだが、私も図太くなったもんだ。

腫瘍がもっとはっきりしていた形の画像があればよかったが、その時は自分が乳がんかどうかでかなり動揺していたので、撮影することすら思いつかなかった。

とはいえ、PET画像では腫瘍が全く映らなくなったが、このエコー画像では、まだ腫瘍のしこりが残骸として残っているのがわかる。触っても確かめられるが、その中身はほとんどカラなのではないかとTハンターが推測していた。

まだ抗がん剤治療は続くので、もっともっと腫瘍が小さくなって、触ってもわからなくなってしまうらしい。

これは喜ばしいことだが、最後に小さくなった原発巣を手術で除去する時に場所がわからなくなるので、マーキングをすることになった。

マーキングとは、油性マジックでしこりの場所を黒く塗って、上から薄くて透明なシールを貼るというシンプルなもの。

シールなので、何度もお風呂に入ってるうちに剥がれてくるので、貼り替え用のシールも数枚もらった。

鏡で見ると、オッパイの上に黒い不格好な落書きされてるみたいで、これで温泉とかに入るのはイヤだなぁと思ったが、もし全摘手術をしていたらと考えると、落書きどころの話じゃない。

3月まで、オッパイの上にはヘンな落書きが同居だ。

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たとえ5分前でも教えてほしい

2011-12-18 21:53:47 | 乳がんで考えた事
「どう考えてもあなたの治療法の方がいいような気がする。」

電話で友達Cが切り出した話だ。

C「私の主人の兄弟の嫁が乳がんになってね、2.6cmだって。あなたの乳がんの大きさは確か…。」
私「2.2cm。今は抗がん剤で小さくなって1.7cmだけど。」
C「彼女、明日手術で全摘だって。」

私は少し考えた。
2.6cmという大きさを聞いた限りでは私と同じステージ2だが、乳がんといっても、タイプはいろいろある。全摘を免れないタイプも存在するらしい。

私「どこの病院?」
C「A病院。あそこなら安心だし。あの有名な女医さんがいるから…。」

うわっ。私は頭を抱えた。
あの高名な女医のいるA病院か。
Tハンターの温存派とは対照的な全摘手術派だ。

つまりこの話が意味するものは、もし私が高名な女医のいるA病院に行ったら、全摘+形成手術をすることになっていたということでもある。

私はぞっとしながら、あらためて病院選びの大切さを思い知った。

ともあれ、私はCに今すぐその彼女に連絡してセカンドオピニオンでB病院に診てもらった方がいいと忠告した。赤の他人の話ではあるが、要は一人の女性のオッパイがなくなるかどうかっていう瀬戸際だ。

C「でも、もう入院して明日手術なのよ!彼女もダンナも、すごく落ち込んでて、今は悲壮な覚悟で臨んでるんだから、今更私は何も言えないわ。」

親戚というのは厄介な関係で、妙によそよそしく気を遣うらしい。特にその後のことを考えると、あまり立ち入りたくないのだと言う。

電話口で、Cは何も聞かなきゃよかった、と嘆き始めた。もしずっと後で、この病院選びの話を知ってて黙っていたことが本人にばれたら?

私はともかくセカンドオピニオンをすすめたが、世の中には医者に遠慮してセカンドオピニオンを嫌う人もいる。
C「だいたい、もしB病院に行って、やっぱり全摘だったら立ち直れないじゃないの!」
私「その時はその時。ダメでもともとなんだから試してみたら?」

だってオッパイは一度なくなったら生えてこないだろう?

私たちにとって情報は何にも勝る力なんである。

…ところで、実はこの話の続きはよくわからない。
Cにさんざん訴えたのだが、その後、Cは電話してこないので、おそらくそのまま黙っていたのではないだろうかと推測している。

私と同じ境遇の女性の乳が冷淡に削り取られたのだと思うと、やりきれない気分だ。

もし私だったら、落ち込んでいようが入院していようが、ともかく新しい情報があるのなら、ためらわず教えて欲しいと思う。

お願いだ。たとえ手術の5分前でも情報は欲しい。

情報によって、私に選択する自由が得られるからだ。

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抗がん剤投与5クールめ

2011-12-17 11:59:20 | 抗がん剤治療5回目
久々に更新。
今回から抗がん剤の内容が前回のFEC→TC療法に変わった。
ドセタキセル
エンドキサン

エンドキサンは前回同様マスタードガス出身。抗がん剤ではエース級の頼りになる仲間だ。

ドセタキセルは、西洋イチイの針葉から抽出した成分の抗がん剤らしく、薬のパンフでは「聖徳太子の笏(しゃく)に使われた」と書かれている。

樹液に抗がん作用があるとは興味深い話だ。ドセタキセルという響きを聞いた時、ヴェラキオラプトルという名前を思い出した。これは恐竜の名前。関係ないけど。

今回はPET画像撮影も行ったが、ついに画像に写らなくなった。
ブドウ糖の集積は0.6。もう私の乳がんは栄養をとらず、成長もせずに死滅しかかっている。

「毎回これが楽しみでね。」とTハンターは嬉々として言った。

ガン細胞の大きさは2.2→1.7cmに小さくなった。
手でシコリを触ると、以前と比べて小さくなってきたのがわかる。

総じて良好に進んでいるのはホッとする。
TC療法はあと3回。

抗がん剤を卒業するには春までかかる。

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