先日、知り合いのレストランでオーナーが私の脱毛後を見たいというので、すぱっと帽子を脱いだら
「ひぃ~~!」
とまるで後光が見えたかのように息を呑んで手を合わせた。
そしてすぐに
「他のお客さんがいるから、さっ、隠して。隠して。」
いや、別に私は平気なんですがね。ハゲ頭を見せても。ハダカってわけじゃないんだし。アタマなんだから。
こんなに喜んでくれるのなら、いや、喜んだのかどうかはわからなかったが、ともかくえらく感銘を与えたようだったので、もし他にも私のハゲ頭が見たいという人がいたら、いつでも見せてあげたいと思う。
しかし皆、気を遣ってくれる人たちの方が多くて、頭の話題は禁句になっている。少なくとも私の周囲1mでは。
そういえば、また別のある時、病気の話題になった時、
「じゃあ、私の頭、見せましょうか?」と帽子を脱ごうとしたら
「ええっ。ダメ!いいですよ。脱がなくていいです!!」と、まるで私が洋服を脱ごうとしてるがごとく必死で止めにかかったことがあったっけ。
なんだ、つまらない。驚く顔が見たかったのに。
内心そう思っている自分がいた。
脱毛から三ヶ月。
自分のハゲ頭を何の感情もなく鏡で直視できる。ようやくそんな心境になったわけだ。
脱毛した時は、あまりにショックで美容室でメソメソ泣いてしまい、ティッシュをもらうという醜態をさらしたが、今では涙は涸れ果てたって感じだ。
実際のところ、お風呂で髪を洗う必要もないし、ドライヤーも必要ないし、排水溝とか部屋の掃除もラクだ。髪はあらゆる点で手間暇かかるシロモノだったのだ。今となっては遠い昔の話だが。
私は普段ほとんど着心地のいい帽子で過ごしているが、ウィッグに対してもあまり抵抗感を感じなくなったようだ。以前はあれほど「カツラがばれたらイヤだ。」と思っていたのがウソみたいだが、今はどちらかといえば、「バレたって、いいや。その時はその時さ。」って開き直っている。
昨日、部屋の隅のウィッグにうっすらと溜まったホコリを払いながら思った。
たまにはカツラをかぶってみるのも気晴らしになっていいかもしれない。
そんな気分にようやくなってきた。
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「ひぃ~~!」
とまるで後光が見えたかのように息を呑んで手を合わせた。
そしてすぐに
「他のお客さんがいるから、さっ、隠して。隠して。」
いや、別に私は平気なんですがね。ハゲ頭を見せても。ハダカってわけじゃないんだし。アタマなんだから。
こんなに喜んでくれるのなら、いや、喜んだのかどうかはわからなかったが、ともかくえらく感銘を与えたようだったので、もし他にも私のハゲ頭が見たいという人がいたら、いつでも見せてあげたいと思う。
しかし皆、気を遣ってくれる人たちの方が多くて、頭の話題は禁句になっている。少なくとも私の周囲1mでは。
そういえば、また別のある時、病気の話題になった時、
「じゃあ、私の頭、見せましょうか?」と帽子を脱ごうとしたら
「ええっ。ダメ!いいですよ。脱がなくていいです!!」と、まるで私が洋服を脱ごうとしてるがごとく必死で止めにかかったことがあったっけ。
なんだ、つまらない。驚く顔が見たかったのに。
内心そう思っている自分がいた。
脱毛から三ヶ月。
自分のハゲ頭を何の感情もなく鏡で直視できる。ようやくそんな心境になったわけだ。
脱毛した時は、あまりにショックで美容室でメソメソ泣いてしまい、ティッシュをもらうという醜態をさらしたが、今では涙は涸れ果てたって感じだ。
実際のところ、お風呂で髪を洗う必要もないし、ドライヤーも必要ないし、排水溝とか部屋の掃除もラクだ。髪はあらゆる点で手間暇かかるシロモノだったのだ。今となっては遠い昔の話だが。
私は普段ほとんど着心地のいい帽子で過ごしているが、ウィッグに対してもあまり抵抗感を感じなくなったようだ。以前はあれほど「カツラがばれたらイヤだ。」と思っていたのがウソみたいだが、今はどちらかといえば、「バレたって、いいや。その時はその時さ。」って開き直っている。
昨日、部屋の隅のウィッグにうっすらと溜まったホコリを払いながら思った。
たまにはカツラをかぶってみるのも気晴らしになっていいかもしれない。
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