がん医療界の孤高の医師・近藤誠氏の「患者よ、がんと闘うな」を読んだ。
1996年に出版されて以来のベストセラーで当時は文芸春秋でとりあげられたり、NHKで番組が放映されたりと話題の書だった…らしい。
しかし私はがんじゃなかったし、全然興味がなかったので知ろうともしなかった。今回ようやく自分の身に起きたことで初めて知ったんだが、15年前の状況があんまし変わっていないようだ。
近藤誠氏のがんについての意見はいろいろあるが、中でも一番有名なのが、「がんもどき理論」。
癌には転移をする(している)本物の癌と、転移をしない「がんもどき」があり、後者が圧倒的に多いのだという。前者であれば、何をしてもだめ、後者であれば、そのまま何もしないで様子を見ることを薦めている。
自分のがんが、本物のがんか、がんもどきなのかは転移するまでわからない。
この「がんもどき理論」は賛否両論あるので、がん患者は両方の意見を聞いてから自分のがん治療の参考にしたらいいと思う。
医者は自分の意見が最高だと思ってるし、少なくとも患者よりも医療の専門家に間違いはない。そのせいか患者は医者の意見を鵜呑みにしている人がいる。
だが、自分の体の専門家は自分自身なんである。
自分以上に自分の体を知り尽くしている人間なんてこの世には存在しないのだ。
このことを教えてくれたのは、私の中学の時の国語教師。太平洋戦争で空軍のパイロットとして死地を生き延びた人だった。
その先生は繰り返し生徒に言っていた。
「自分の体の声を聞け。」
…で、私のがんは、本物のがんなのだろうか?
今はまだわからない。だから抗がん剤治療をしている。でも、いずれきっと、私のがんの正体がわかる日がくる。
そのとき、私はどんな選択をするんだろうか。
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患者よ、がんと闘うな (文春文庫) | |
クリエーター情報なし | |
文藝春秋 |
1996年に出版されて以来のベストセラーで当時は文芸春秋でとりあげられたり、NHKで番組が放映されたりと話題の書だった…らしい。
しかし私はがんじゃなかったし、全然興味がなかったので知ろうともしなかった。今回ようやく自分の身に起きたことで初めて知ったんだが、15年前の状況があんまし変わっていないようだ。
近藤誠氏のがんについての意見はいろいろあるが、中でも一番有名なのが、「がんもどき理論」。
癌には転移をする(している)本物の癌と、転移をしない「がんもどき」があり、後者が圧倒的に多いのだという。前者であれば、何をしてもだめ、後者であれば、そのまま何もしないで様子を見ることを薦めている。
自分のがんが、本物のがんか、がんもどきなのかは転移するまでわからない。
この「がんもどき理論」は賛否両論あるので、がん患者は両方の意見を聞いてから自分のがん治療の参考にしたらいいと思う。
医者は自分の意見が最高だと思ってるし、少なくとも患者よりも医療の専門家に間違いはない。そのせいか患者は医者の意見を鵜呑みにしている人がいる。
だが、自分の体の専門家は自分自身なんである。
自分以上に自分の体を知り尽くしている人間なんてこの世には存在しないのだ。
このことを教えてくれたのは、私の中学の時の国語教師。太平洋戦争で空軍のパイロットとして死地を生き延びた人だった。
その先生は繰り返し生徒に言っていた。
「自分の体の声を聞け。」
…で、私のがんは、本物のがんなのだろうか?
今はまだわからない。だから抗がん剤治療をしている。でも、いずれきっと、私のがんの正体がわかる日がくる。
そのとき、私はどんな選択をするんだろうか。
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