注文住宅のクラフトホーム/東久留米市の工務店ブログ

自然素材を使った注文住宅「永持ち・快適・エコ」な住まいをご提案する東久留米の工務店。設計担当が日々思うことを綴ります。

賃貸マンションのリフォーム

2006-12-03 23:45:58 | リフォーム

大家さんが見たら『がっくり』きそうなこの写真は、武蔵野市にある賃貸マンションの一室の壁を撮影したものです。

このマンションの店子は、
夜中に大声をだして警察を呼ばれるは、
家族の中の一人がリストカットをやらかし部屋中血だらけにするは、
写真のように賃貸の部屋中ボコボコにするはで、
ここの家族が借りているあいだは「一時も気が休まる時が無かった」との事で、追い出すのに、ゆうに一年の月日が掛かったそうです。

現代は、賃貸物件の大家さんにとっては『冬の時代』が来ているのではないでしょうか。
相続が発生すると、決まりきったように(建売住宅)(賃貸マンション)(賃貸アパート)が建ち並び、駅前のよほど立地条件のよい所は別として、ちょっとはずれた郊外に建つ、すこし年月を経過した賃貸物件には、『空き部屋』の文字がそこここに目立つようになってきます。
大家さんが、『空き室が埋まらない理由』を管理している不動産会社に問いただすと、「外観の見栄えが悪い」とか「部屋のレイアウトが現代にマッチしていない」とか「家賃が高いから」などと言うそうで、中には、「管理費が安いからお宅の物件には真剣には客付けがしにくい」などとうそぶくヤカラまでいるそうです(大家さんから直接聞いた話です)。

大手のメーカーは、「家賃保証」をうたい文句に、賃貸物件の新築工事獲得に駆けずり回っています。新しい建物が増えれば、古い建物が取り残されてゆきます。今の日本人には「古い物を大切に使う」考え方が薄れ、新しい物に目がいきがちです。高度成長期時代に建てられたイケイケの建築物にいまひとつ魅力がないのも事実で、建築業界にも多いに責任があります。
しかし大家さんにしてみれば、新築時の資金計画では「右肩上がり」の将来像だけを唱えられ、こんな時代がくるとはこれっぽっちも知らされずに長い年月のローンを組んだことでしょう。
銀行業界・農協・不動産業界・建築業界は、大家さんに「今から先のこと」しか言ってきませんでした。この後こういう状態がつづけば、巷に「空き部屋」があふれてしまいます。
共に知恵を出し合って考えなければ、本当に困る時がすぐそこに来ていると思います。
どうすればよいのでしょうか?
「ちょっとだけよいアイデアが生まれそう」です。また眠れない日々が続きます。  
 
                          代表取締役 山崎幹夫
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