ことりん学びの日記

慶應通信文学部70期特別課程。モチベーション維持のため、ブログやってます。

卒論範囲は極力狭く

2022-07-24 08:10:13 | 卒業後のつぶやき

卒論指導申し込み期間中のようなので、いっちょ前に先輩ずらして書いてみました。


卒論のアドバイスでとにかく耳にするのは、
研究範囲を極力狭くという事。


私みたいに、そもそも卒論ってものが何なのか理解していない(なかった)方には、
そう言われてもピンと来ないと思う。

指導教員の専門領域とか、指導する先生が居ないとか言われても、
イマイチピンと来ない。

私は哲学で論文を書いたのだけど、(予備指導に値する)本指導の中で
「心理学にするか哲学にするか、はっきり決めた方がいい」とアドバイスを受けたことがある。

そして、心理学を選ぶ場合には指導教員が変わる事も教えていただきました。


そう。
自分では狭めたつもりでも、実は二つの学問領域をまたぐ構想を提出していたのです。


そもそも研究ってのは、各専門領域の研究者が集まって共同研究が行われる事が多い。
それも何年もかけて、世代間で引き継がれて進化していく感じ。

 

そんな領域の研究を、論文を書いたことのない学部生がたかだか2年の内に書き上げるなんて
そりゃ出来ないってもんで、却下されてしかりな訳って事で。。。

だから先行研究を参考にする事が大切。
先行研究を調べて、その中で自分が思った事、ちょっとした問い等にフォーカスして
論文構想を練るのが、良いものと思います。

ホントにわずかな問いも卒論になりうるので、ホントにわずかでいいんだと思います。

比喩で例えるなら、
先行研究では赤色を足したらどうだって言われてるけど、ちょっと明るい赤ならどうなんだろう。

ほんと、それくらいの小さな疑問で良いと思います。

赤を足したらどうだってことなら、そこに青や黄色を足したらどうだろう。

これはもう、狭めたつもりで領域がかなり広がってしまっている事があります。

 

既にある学問領域に自分なりの小さな問いを投げかけて研究する事でも、
その学問領域で研究に参加している

学部生の卒論はそういった入門的な研究でよくって、
もっともっと研究を広めたいと思えば進学して、博士号取って更に研究を進めればいいと思うのです✊✨


ちなみに私の場合は、先行研究を探す事も難しくてどうにも悩んで、
最終的にはテキストの中で著者の先生が「この思想が新しい発見をもたらせてくれるかも」みたいな事を
書かれていたので、それをそのまんま、何故なのか考察する形を取りました。

 

0から自分で考えるのはホントにNGで、とにかく先行論文あっての卒論💪✨

既に研究が進められているものから新しい問いを立てていく、
それが4年間の学びの研究成果をまとめた卒論となる✨

ちょっとでも参考になりましたら幸いです

追記:もうちょっと厳密に言うと、却下された時は先行論文はあったのですが、心理学の先生が書かれた論文で、
厳密な哲学とは解釈がちょっと異なると言われたものでした。(初回・2回目の違う構想どちらともそんな感じ)
そのため、自分が先行している専門領域の先生が書かれた論文を参考にするのが一番です。


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