不安とプライド

　昨日のブログに加えて、またな内容ですが。

　今日、東銀座のバレエのお稽古がありました。
　今日はたまたま仕事が休みになって、仕事のことを考えずにおもいっきりバレエができる、と思っていたのですが。
　出かける時間になっても、気が進まない。
　ちょっとお腹が減ってるからだろうか？と思い、コーヒーなどを飲んで（運動前なのでちょっと空腹ぐらいがちょうどいい）、「行けば何とかなるはず」と思い家を出たのですが、電車に乗っても「行きたくない」と不安な気持ちが増すばかり。
　お稽古場のある東銀座に到着しても、不安な気持ちは消えない。
　なんでだか自分でもよく訳のわからないまま、ホームの椅子に座り込む。
　時間は刻々と過ぎていく。
　今日のお稽古はレベルは高いけど、スポクラのバレエと違って、踊っている感じがして、先週は楽しかった。「毎週行こう」と思った。
　なのになぜ？

　鳥取にいる祖母に後押ししてもらおうと、ホームの公衆電話から電話をした。
　あいにく来客中で、長話はできない。
「家にいるん？また電話するけん」と言われ、「うん、今外だけど、もう帰る」と答えた。
　
　結局、お稽古に出ないまま、家に帰ってきてしまった。

　電車に乗りながら、「この不安はなんだろう？」と思った。
　
　とある摂食障害克服者のＳさんは、摂食障害を克服していく過程で、「今更、とか、こんなことやっても意味がない、とか考えない。無駄なことは何一つない。じっとしてないで、とにかくやりたいことをやる」と言うことを心がけたそうだ。

　その言葉を思い出して、ようやく腑に落ちた。

「プライド」が邪魔をしていたんだ。

　結婚前は週４日～５日くらいお稽古をしていた。
　今より痩せて、スタイルも良かったし、難しい踊りもできた。

　でも、結婚して、鬱になって、拒食で痩せたり、過食で太ったりして、バレエのお稽古にもいけなくなって、スタイルは崩れ、踊れたものもできなくなった。
　お稽古場には「真実の鏡」がぐるりと張り巡らされている。

　太った私、へたくそになった私が、私のことを映し出してる。

　そんな自分を見るのが嫌で、「今更やっても無駄じゃん」と思い、バカな「プライド」が不安を呼び、教室まで着いたにもかかわらず、引き返させてしまった。

　あれ？

　私、学歴についてはプライドも何もないのに、バレエにはくだらないプライドを持ってる？

　結局、ないものねだりなんだなあ。
　持っている物には何のこだわりもなく、持っていないものにこだわってしまうんだなあ。

　一つお勉強になった。

　大丈夫、そのことがわかっただけでも、まだ私はやっていける。

　明日のスポクラのバレエは行こう。行かなくっちゃ。
　時間をかければ、まだ私は自分を取り戻せる

　頑張らなくっちゃ