
◆龍笛(りゅうてき)◆
龍笛は高い音から低い音まで、とても広域の音を出すことが出来ます。その音色は空をかけ天地をめぐる龍の声といわれています。主に、曲を装飾する役目を果たします。
龍笛は、指孔の押さえ方だけでなく息の吹き込み方でも音程が変わります。同じ指の押さえ方で、高い音も低い音も出るのです。息の吹き方はコツが要ります。ビンの口を吹くと「ボー」と音が出ますよね。それと同じように息を吹き込むと音が出るのです。ですから、最初は音がうまく出せないかもしれませんが、一度コツをつかんでしまえば大丈夫。また、龍笛で音が出せるようになると、神楽笛や高麗笛など他の横笛も吹けるようになりますよ。
笙や篳篥のように演奏前に温めたり湿らせたりする必要もなく、手軽に演奏できるのが龍笛の良いところ。値段も、練習用なら5000円程です。龍笛は時代劇などでもよく見かけますし、親しみやすい雅楽器なのではないでしょうか。初めての方は龍笛から始めてみるのがいいかもしれませんね。