ことばの宝箱

素敵な言葉を集めたら、毎日がキラキラ輝き出して・・・
私の小さな宝箱

海と少女

2006年06月24日 21時51分40秒 | Weblog
海。 ここへは、様々な人がやってくる。 恋が終わるたびにやってくる少女がいた。 1~2日、大泣きして帰っていく。 久しぶりにその少女が来た。 でも、今回は少し様子が違っていた。 全く泣かず、ただ海をみつめていた。 1週間経っても、2週間経っても、帰らなかった。 少女は砂浜に小さな花を見つけ、つぶやいた。 「きれいな花・・・」 海は、語りかけた。 『この小さな花は、冬の寒さや冷たい海風を知って . . . 本文を読む

小さな願い

2006年06月19日 03時01分27秒 | Weblog
夏の夜、楽しそうな声が聞こえてきます。 「あはははは」「きゃはははは」 「そろそろ、夜が明けるね。もう行かなくちゃ。  続きは、また今夜。」 そう言って、お星さまは朝とともに消えていきました。 お星さまの話し相手とは・・・ 太陽の光で見えてきたのは、小さな黒い虫でした。 「楽しい時間は、あっという間だわ。」 虫は、川の水をごくごく飲みました。 お星さまと虫が話せるのは、夜の間だけです。 お星さま . . . 本文を読む

夢の続き

2006年06月07日 11時02分48秒 | Weblog
友達の夢を見た。 私は、友達と昔よく来た公園にいた。 そこには、当時の仲間も集まっていて、 思い出話で盛り上がっていた。 しばらくして、私は友達と二人、皆から離れて歩き出した。 町並みを昔と比べて、「変わってないね。」なんて言いながら。 床屋も、花屋も、幼稚園も、そのままだった。 友達は、幼稚園に近づいていった。 「中に入ろう。」友達は言った。 カギは、かかっていなかった。 友達が体育館に入っ . . . 本文を読む