海。
ここへは、様々な人がやってくる。
恋が終わるたびにやってくる少女がいた。
1~2日、大泣きして帰っていく。
久しぶりにその少女が来た。
でも、今回は少し様子が違っていた。
全く泣かず、ただ海をみつめていた。
1週間経っても、2週間経っても、帰らなかった。
少女は砂浜に小さな花を見つけ、つぶやいた。
「きれいな花・・・」
海は、語りかけた。
『この小さな花は、冬の寒さや冷たい海風を知って . . . 本文を読む
夏の夜、楽しそうな声が聞こえてきます。
「あはははは」「きゃはははは」
「そろそろ、夜が明けるね。もう行かなくちゃ。
続きは、また今夜。」
そう言って、お星さまは朝とともに消えていきました。
お星さまの話し相手とは・・・
太陽の光で見えてきたのは、小さな黒い虫でした。
「楽しい時間は、あっという間だわ。」
虫は、川の水をごくごく飲みました。
お星さまと虫が話せるのは、夜の間だけです。
お星さま . . . 本文を読む
友達の夢を見た。
私は、友達と昔よく来た公園にいた。
そこには、当時の仲間も集まっていて、
思い出話で盛り上がっていた。
しばらくして、私は友達と二人、皆から離れて歩き出した。
町並みを昔と比べて、「変わってないね。」なんて言いながら。
床屋も、花屋も、幼稚園も、そのままだった。
友達は、幼稚園に近づいていった。
「中に入ろう。」友達は言った。
カギは、かかっていなかった。
友達が体育館に入っ . . . 本文を読む