「おはよう。今日は雨ですね。
やっと、私たちを紹介してくれるのね」
「うん。去年の暮、年賀状を買ったときにおまけとしてもらったチューリップ達で~す」
「ちょっと そんな紹介のしかったって
ひど~い」
「ははっ だって、なかなか芽を出さなくて、やきもきしたから
ちょっと意地悪してみたのよ」
「ふ~ん。 まっいいけどね
この冬は寒かったから、ちょっと長めにあったかい土のお布団にもぐりこんでたんですよ~だ。
こたつ猫さんだって、なかなかお布団から出てこなかったでしょ」
「あっ こりゃ~一本取られましたねぇ」
「おはよう、こたつ猫さん。
今日もわざとさわって行ったでしょ」
「そう。
だってねレモンの香りで朝からすっきり爽やか気分になれるから、
ついつい触りたくなるのよ
それにしても、大きくなったね。
ここに来た時はポット植えのヒョロヒョロだったのになぁ」
「うんほったらかしにされてるけど、
ボク丈夫な質だからね
悪い虫も寄ってこないし、
日当たりと水はけがよければOKだよ」
「むむっ どこかで聞いたセリフ」
「寒くなると紅葉もするし、ボクって孝行息子だな~」
ぼく、デンタータラベンダー
僕の好きな場所はね、日当たりがよくて水はけのいいところなの。
だから、ロックガーデンもどきのここの場所がとっても気に入ってるんだ」
「もどきねぇ
これでも造るの結構大変だったんだけどね」
「あっ うん!
もうひとがんばりすれば、もっとよくなると思うよ。
おとなりのローズマリー君や、イングリッシュラベンダーのお兄さん、
大きくなりすぎてるから、半分くらいに切って
それからヘデラ君は・・・」
「うるさい そのうちちゃんとするわよ」
「はぁ~ そのうちそのうちって、一体いつになることやら」
朝は冷え込みますね~
昨日は快晴。
久しぶりに朝から庭遊び(いや、昨日は労働だった)です。
3年越しのディモルフォセカが春を待たずに枯死。
それを引っこ抜いて(大きくなってたので、かなり苦労した)その場所をシャベルで掘り返し、石灰をまく。
言葉にすればあっという間だけど、これがなかなかねぇ・・・
「こたつ猫さん、気をつけてよ!」
「へっ??」
「私たちを踏み潰す気」
「あらあら、こんな所にいたの」
「いたのじゃないわ
霜で寒い思いをしながらやっと花を咲かそうと思ってたら、でっかい長靴がどんどん迫って・・・
生きた心地がしなかったんだからね」
「ははっごめんね~」
でもね、あちこちからかってに芽を出して、毎年毎年どんどん増え続けてる君たちは、
実はこたつ猫の庭ではほとんど雑草状態なのよねぇ・・・
「は~いこたつねこさん。
見て見て、私のシルバーリーフ。
つややかな銀白色にシャープな切れ込み。きれいでしょ」
「ほんとだね~。
花に少ないこの時期、とってもステキよ。
寒いときはアブラムシもつかないし、銀白色の葉があったかそうで、いい感じ」
「そう! いろんな花が咲き出すと脇役みたいに引き立て役になってしまうけど、
今は一躍お庭の主人公
寒さなんてへっちゃらよ~」
でも種まきしてからすでに3年目。
そろそろ株の更新も考えなくっちゃいけないのよね~
「僕たちは1年目の千両です。
去年こたつ猫さんが赤い実をカシワバアジサイの下に埋めてくれたの。
覚えてた?」
「そうそう、お正月のお花に使った実よね」
「うん。ここはお日様もあまりあたらないし、
いつもお水をもらえるからとっても快適だったんだ」
「赤い実をつけるのはまだまだ先だけど、
しっかり大きく育ってね。
楽しみにしてるからね」
「は~い 僕たち頑張るからね」
さあ、お買い得180円シリーズ最後のガーベラちゃん、いらっしゃい
「ねえ、こたつ猫さん、何かその言い方、うれしくないんだけど
どうせなら、春を呼ぶとか、明るく元気なとかいろいろあると思うんだけどなぁ」
「あら、まあ。結構生意気な口きく、かわいいガーベラさんですねぇ
まあ、それくらいじゃなきゃこたつ猫の庭では生き残れないかもね」
「ギクッ なんか、根性のいる家に来たみたい。。」
「そうそう、しっかり根を張って大きく育ってね」
青空が広がっていますが、風はまだ冷たいです。
庭木の肥料を買いに行ったお花屋さんで、
1鉢180円のガーベラを見つけました。
今日の特価品だそうです。
「こたつ猫さ~ん、お得よ~私たちを連れて帰って~」と、熱い視線を感じ、
ついつい買い物かごに入れてしまいました。
大きくなって、どんどん花を咲かせてね
こたつ猫の期待に、ガーベラたちは答えてくれるのでしょうか?
「それは、こたつ猫さんしだいよ。
しっかりお世話頼んだわよ」
そうですね
4年前にはじめて植えて、それからというもの毎年毎年こぼれ種から芽を出し花を咲かせてくれる、手間要らずの孝行娘です。
でも、ことしはあまりの寒さからか、あんまり大きくなってくれません。
寒い間に、しっかり根を張って、暖かくなったらいっぱい花を咲かせてね