
今の政府・東電は酷すぎる。
マスコミも然り。
さかなのまち“焼津”の住民として、今回の海洋汚染に対する対応は、明らかに常軌を逸しているようにしか思えない。
コウナゴから検出された高レベル放射性物質といった厳然たる事実があるにもかかわらず、食物連鎖に伴う生物濃縮に触れているマスコミは、自分が見た報道番組では一つとしてなかった。
単純に、コウナゴに取り込まれた放射性ヨウ素の量を4,080ベクレル/kgとすると、水産庁の説明では、半減期が8日間程度なので、検出された程度の量であれば暫く経てば心配ないとのことであったが、このコウナゴを10匹食べたサバには、40,800ベクレル/kgの放射性ヨウ素が取り込まれることとなる。
さらに、この鯖を鮫が10匹食べたら、その鮫には408,000ベクレル/kgもの放射性ヨウ素が取り込まれることとなる。
魚の種類によっては、一日に自分の体重以上の餌を摂取するので、これではいくら半減期が8日間程度ということであっても、絶対量が多すぎて、牛乳類の300ベクレル/kg、野菜類の2,000ベクレル/kgの摂取制限内にたどり着くためには、莫大な月日が必要となる。
このような自明の理を報道しないマスコミには“漁業者に対する風評被害が心配だ”といった、思いやりがあるのかも知れない。
しかしながら、もし、このような報道がなされず、生物濃縮された魚を食して放射線障害を患ってしまう人が発生した場合、魚食に対する拒否反応は、今の比ではないはずだ。
かく言う自分も、子供の頃は訳も判らずに『魚はPCBで汚染されているから食べられない』と思っていた口だ。
今の子供達が『魚は放射能で汚染されているから食べられない』と思いこんでしまったら、いったい誰が責任をとるのであろうか?
◆汚染水の流出が止まって、確実に放射性物質が生物から検出され無くなくなるまで摂取制限を行う。
◆漁業者に対する補償は東電が行い、東電の補償能力を満たさなくなった場合には国有化する。
の2点を、今すぐにでも発表すべきであると思う。
ちなみに、今回の“高レベル処理水の放流”についても、自分が責任者であったら、炉心の海水冷却を決断する時点で、陸側にいくつもの巨大な仮設プールを掘削&コンクリート被覆&防水吹きつけしておき、海への放流だけは絶対に許していなかったはずだ。
何もできない自分が悔しい。
それにしても、ここまで政府、マスコミ、東電が無知・無恥・無計画・隠匿etc.とは・・・
自分の身は自分で守るしかないのか・・・
取り敢えず今晩は、超低温冷凍保存された焼津のマグロを食べることとしよう!
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