エアロゾル研究室(おさだ)

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ノートの取り方

2009-04-22 12:48:00 | ノンジャンル
週刊文春4月23日号に『「東大ノート」と「京大ノート」はこんなに違う』という記事が載っていました。
東大生のノートは美しく整理されているが、京大生のノートはフリーダムである傾向があるとのことです(雑誌の記事として面白く読ませるために極論を書いているのかもしれませんが…)。
また、最近はノートの取り方に関する本が売れていて、『情報は一冊のノートにまとめなさい』は25万部、『東大合格生のノートはかならず美しい』は45万部と大変売れゆきが良いとも書かれていました。

私は、効果的なノートの取り方がいまだに分かっておらず、思案にくれています。学生の時のノートを読み返してみても、授業の内容をあんまり思い出せない…。頭を働かせず、ただ単に板書を写してただけかもしれません。そして、ミミズの這ったように解読不明の文字が…(寝ていた)。最近は、物忘れが前にも増して激しいので、何でもかんでも書く傾向にあります。

以前、本屋に行ったら『コーネル大学式ノート』というノートが売っていて気になって買ってしまいました。
このノートは、講義内容を書くスペース(Note)、主な考え、要点をつなぎ合わせるためのスペース(Cues)、最も重要な点を記入するスペース(Summary)にページを3分割し、あとから見直して何回も復習する、と使用法が書いてありました。うまく使うと学習効果が上がるかもしれません。私は、あまり使いこなせずにたくさんの空白が…。ノートの取り方・取らせ方で何かいい方法があったらどなたかご伝授を!


あと、関係ありませんが、ノートに関して感動したエピソードが…
現在、日本映画界をけん引している映画監督の一人、黒沢清監督が立教大学の学生だったとき、目からうろこが落ちるような映画論の講義をされる先生が東大から講義にきてみえたそうです。その人は若かりし頃の蓮實重彦先生で、刺激的な講義に映画青年たちは夢中になり、
「ノートなんか取るな!蓮實の話をききもらすな!一字一句頭に焼き付けろ!」と鬼気迫る勢いで授業を受けていたというエピソードを聞きました。蓮實先生の講義を受けて開眼した学生のなかから、たくさんの映画監督が育ったそうです。先生の話を聞きもらすから、ノートを取る時間が惜しいというほどの講義は、するほうも受けるほうも大変幸福な体験だなあと思いました。