大吉

富士山頂の奥宮で参拝したあとに、おみくじをひいた。

信州善光寺の大勧進不動堂（護摩堂）でひくおみくじは、５年に一度の割合で、自分か連れの誰かが「大凶」をひき当てる。
当ててしまった人の多くは、不安を払拭するために護摩堂で厳かに行われる厄払い儀式の申し込みに並ぶのだ。

さて、
二礼二拍手一礼でじっくり参拝してから、おみくじ箱に手を入れてゆっくり一枚を取り出した。
広げて「大吉」の文字を見て歓喜。

きっと富士山の守護神は、苦労して登って来た者に喜びを与えるように配慮しているのだろう。
それにしても、できすぎの大吉である。

さだまさしの「飛梅」の歌詞が頭を過ったけれど
<　上り詰めたら後は下るしかないと、下るしかないと気付かなかった…　>

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〔大吉〕
する事なすこと幸の種となって　心配事なく嬉しい運ですから　わき目ふらず一心に自分の仕事大事とはげみなさい　少しでも我儘の気を起して　色や酒に溺れるな

願望　のぞみのままです人の言葉に迷うな
旅行　よし　連れの人に注意
商売　利益あり進んで吉
相場　買え今が最上
恋愛　この人より他になし
転居　差し支えなし上吉
縁談　多くて困ることあり静かに心を定めなさい
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夫は、このおみくじを読んでからというもの
何かと「この人より他になし、だよね」と笑顔で言う。

しかし、
「色や酒に溺れるな」「縁談多くて困る」
う～ん、意味深ではある。