見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

シャワートイレの話

2007-08-14 08:43:44 | 旅の風景
旅人toraさんがトイレについて書きたいと思ったことがあるというほど、世界のトイレの文化事情は面白い。日本国内のトイレ事情ですら、地域や家庭によって異なるので、民族や風俗が違う外国を比較すれば確かに話の種には尽きない。

初めて海外に出て以来、様々な国のトイレに出会ってきたが、未だに驚いたり戸惑ったりする場面が少なくない。
先日は、美術館のトイレでカギ表示が「青(開き)」のドアを開けたら、続けて2室とも人が座っていて失礼してしまった(^^!)。欧州の一般家庭では、使用していないときはドアが半開き、ドアが閉まっていたら使用中、という習慣の家が多いが、公衆トイレでもその習慣のまま入る人が少なからずいる。だからといって、閉まっているドアを端から叩いて確かめるのは、「早く出てよ」の催促に聞こえるそうなのでできない。なかなか難しいのである。

トイレで嬉しいのは、シャワートイレ。日本のトイレメーカーが、米国市場でのシャワートイレのシェアを伸ばそうと必死に売り込みをかけている報道を衛星放送で観たが、米国人受けはしていなかったようだ。なぜだろう。
東南アジア、南アジア、アフリカなどの私の知っている国は、「水で洗う」ことを前提としたトイレ習慣の国が多い。なので、手動ではあるがシャワー式か手桶の水洗い方式を採用しているトイレが多く、ほっとする。

エジプトやタイでは昔から使われていたが、ネパールでも、最近は外国人向けの店に手動式のシャワートイレを採用するところが増えてきた。レバーを握る水圧式タイプか、蛇口をひねって出すタイプ(写真上)だ。とてもシンプルだがシャワーを自分の手で自在に動かすところが日本の電動式とは大きく違う。

同じ手動シャワーなのだが、フィンランドの数ヶ所にあった方式はやや不便だ。レバーを握る水圧式なのだが、まず手洗いの蛇口をひねって水流を出した後、シャワーのレバーを握って水の流れをシャワー口の方に誘導する(写真上)。シャワーのレバーを握るまで、手洗いの蛇口から水が無駄にどんどん流れ出すのが気になるのだ。

でも、旅ではそんな贅沢を言っていられないことが実は多々ある。
ラオスの北部から首都に向かう長距離バス。数時間毎に、山の中で突然停まるのだが、こんなときは本当に「男の人はいいなあ」と思う。



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2 コメント

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下ねた(^^; (badboy)
2007-08-20 21:10:50
シャワートイレがアメリカで苦戦しているようですね。
日本に来てシャワートイレの快適さを実感したアーチスト達を上手に使って口コミに販路を拡げるという手はどうでしょうか?
マドンナもお気に入りのようです。
http://homepage3.nifty.com/kdw/renga_g_041.htm
ワインさんの美術館での体験談に私の記憶が呼びさまされてしまったのですが、学生の頃東北本線の特急の車中でトイレを開けると先客が用足しをしているという場面に2回出くわしました。
両方とも女性でした(^^;
慌てていたのか、不用心なのか分かりませんが、もちろん鍵はかけてなかったのです。
今思うと、家庭内の習慣が原因だったのかも知れませんね。
この夏は日本中猛暑ですが、M市は今日で10日目の猛暑日を記録しました。おまけに明日の最高気温の予想は36℃です。
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猛暑ですか (ワイン)
2007-08-23 03:11:27
北欧からずっと冷夏です。欧州では作物の生育に影響するのではないでしょうか。暑さで亡くなった人も日本ではいるとか。仕事場の冷房もフル稼働でしょうね。地球上の異常気象のアンバランスはこの先も続くのでしょうか。
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