いやぁ、すごいですねぇ~。
もう狂っているとしか言いようがありません。
ここまで来ると、喜ぶべきか、悲しむべきか…。
何の話かと言えば、為替の話です。
今日のウォン-円相場は、100円=1574.36ウォンでした。
日本式(?)にいえば、100ウォン=6.35円。
昼間は一時100円=1600ウォン(100ウォン=6.25円)を超えてました。
これがどれくらいすごいかと言えば、
つい1年前まで、100円=800ウォン(100ウォン=12.5円)でしたから、
なんと円に対するウォンの価値が半分に!
日本で円建て給料をもらって働いている韓国人にとっては、
これはもう、笑いが止まらないって感じでしょうね。
たとえば、巨人のイ・スンヨプ選手。
今シーズンの推定年俸が6億円といいますから、
もし去年6億円をウォンに換金していれば、48億ウォンにしかなりませんが、
今日のレートで換金すれば、ナント95億ウォンになるんです!
文字どおり、為替差益だけで倍増です。
日本人の平均的な生涯収入が2~3億円と言われていますが、
彼の場合、単純に平常時の(と僕が考える)100円=1100ウォンで換算すると、
為替差益の47億ウォンは約4億円強。
僕らが生涯手にするお金の2倍近くを、円高ウォン安でGETしちゃう計算です。
安月給の貧乏サラリーマンからすれば、
気の遠くなるような話ですが、
それでもささやかながら、僕も為替差益のおこぼれにあずかろうと、
円をウォンに換金して、1年定期に預けようかと検討することに。
で、この韓国の定期預金ですが、
ゼロ金利の日本では考えられないような高利率。
たとえば、IBK(中小企業銀行)の場合、
1,000万ウォン(今日のレートで約64万円)預け入れた場合、
7.3%の利子を得ることができます。
1,000万ウォンを預けて、1年後に73万ウォンの利子がつくというわけ。
73万ウォンは今日のレートで約46,000円ですが、
もし100円=1,100ウォンのタイミングで円に換えれば、66,000円。
日本の定期預金だと、まず考えられない金額です。
もし100万円を今日ウォンに換金して、利率7.3%の1年定期に預けて、
満期後100円=1100ウォンのタイミングで全部円に換金したとすると、
すごいぞすごい!54万円の為替差益をせしめることができます!
これなら、格安航空券、いや、ノーマル航空券で韓国に口座を作りにきても、
お釣りが来て余りある金額です!どうですか、皆さん!!(笑)
ま、これとは反対に、韓国で輸入業を営んでいる人たちにとっては、
この常軌を逸した円高ウォン安は、まさに死活問題。
国内は不況で消費が落ち込んでいるのに、
さらに仕入れ値が2倍に跳ね上がるワケですから、
これはもう「大変だ!」というレベルではありません。
日本から韓国に輸出している会社もそうですよね。
自社商品の価格競争力が、何もしなくても半分になってしまうのですから、
原価低減やら経費削減といった掛け声も、空しく響くだけ…。
さて、どうしようか…。
ない金をはたいてウォンでちょっと冒険してみるか。
それともお手頃価格で無難に海外旅行にでも行ってくるか…。
その前に、うちの会社は果たして大丈夫なのか!?(・。・;)