コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

ながし想念

2005-01-24 20:39:16 | 
コニ研課外活動というのをやっている。

今回は、最近少し親しくなった、なかなか魅力的なご住職を頼って、座禅と写経をプチ体験。

別に秘密にしているわけではないのだけれど、人数多くなるとフォロー出来ないので、基本的にゼミの学生+希望者。今回は、平日と言うこともあって、あんまり広く声かけてない。参加者、学生13人と私。

書院で簡単な説明を受けた後、本堂に移動。柔軟体操(って、ヨガ)。この時点で、私は限界近し。みんな柔らかい。

そのあと、まず曹洞宗式という説明で、壁に向かってひたすら座るの(只管打座)を、約25分。様々な想念を車窓の風景のように流していくんだそうだけれど、なかなか流れてくれない。眠さはある瞬間ふっと消えたんだけれど、足が痛くて……。ギブアップしようかともぞっとしかけたところで終了。

2ラウンド目は臨済宗式。壁に背を向け、頭の中で呼吸を数える。雑念が入ると案外数えられないし、数にひかれて呼吸が出来なくなる。それでも20分以上やったらしい。こっちの方が早く感じる。

休憩して、今度は写経。約30分。般若心経をなぞる。
これ、すごいな。ただ、筆でなぞるだけなのに、書けない。様々な想いが頭の中を駆けめぐって、字が書けない。うまくいったと思うと次はもうだめ。

3ラウンド、それぞれに興味深い体験だった。抽象度が弱まる配列だったので、あとの方ほど意識的でいられた。私のような理屈屋には、まずはこの辺からの方が良いのかもしれない。

考えないようにすることは不可能。想念はどこからとも無くやってくる。それをどう流していくか、ということらしい。流す自分を意識したら、それはそれでおかしい。自動車を運転している時、周りの状況は見えていて、何か異変が在れば即座に反応出来る。かといって、その一つ一つに集中しているわけではなく、映像や音声は流れて消えていく。眠っているわけでも、集中しているわけでもない状態、という説明。そういう自分をモニターすることは、メタ的で、不可思議なんだけれど、写経をしていると、何となくそういう物が上の方にあがってくる感じがある。

自分が何物か、等という境地まではとてもとても、なのだけれど、少なくとも、雑念だらけの自分を内省する機会をいただいたことに感謝。

打ち止めは丸子丁字屋でとろろご飯。

心はあらわれたか。
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3 コメント

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Unknown (つるん)
2005-01-24 22:21:43
楽しかったわけじゃないけれど、いい体験でしたね。“入り口”だったと思います。壁に向かいながら、私はずっと性悪説を考えていました。ウスダも言ってたけど、終わったあと、とても足が軽かったんですよー。なんででしょう。また参加しようと思います。私的には写経よりも座禅が興味深い。続けていったら、自分がどうなっていくかわからない感じが興味深い。本当にいい経験でした。ありがとうございましたー。

丁子屋は、とろろすごくおいしかった!でも、くちがかゆくてかゆくて。食べたいのにかゆくなる…もどかしい。
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よかったね (こにた)
2005-01-25 08:39:59
お、早速ありがとう!



只の我慢大会かい、と思いつつ、あぁいう時間は貴重だね。いろんな事を考えた。

御住職は、まだまだ奥が深い方なので、気軽に訪ねていくと良いですよ。



blogに感想書いてくれた人。

http://loveunvi.exblog.jp/d2005-01-25

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今、最も見たくも聞きたくもない (かわしま)
2005-01-25 15:19:42
「自分をモニターすることは、メタ的で、不可思議」



メタフィクションについての長い長いレポートが終わったので、「メタ」という言葉は、今、最も見たくも聞きたくもない言葉です。

でも、座禅と写経はそういう感じでした。そのときそこにいる自分が見える気がしたような、しなかったような。

ご住職が座禅と写経を「坊さんは毎日1日中やっているんです」と笑顔でおっしゃっておられましたが、私にはできません。月1、20分もきついかもしれません。何がきついのか、はっきりしないのですが。

だから座禅と写経は修行なのでしょう。

奇妙かつ良い経験をさせていただきました。

食事はおいしゅうございました。
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