11/4・5の土日に、グランシップ(東静岡駅すぐそば)で
「日本近世文学会・秋季大会」
というのがあります。
これは、江戸時代文学を研究する、会員数約千人、全国組織の学会で、年に二回の研究発表会です。
今回は200人くらいの会員が集まります。
学会と言うのは、研究者である会員が一箇所に集まって、最新の研究発表をしたり聴いたり、情報交換したり、書籍を割引で買ったり、みんなで呑んだり、と言う催しです。
正直、どこでやっても、内輪の会。
しかし、今回は、地域と交流できるイベントとして開催します。
研究発表会そのものは、資料代として1000円戴きますが、
無料の公開講演会と展示会がありますので、是非おいでください。
公開講演会は、5日10:30~12:00 10階・1001会議室で。
生涯学習としての在地研究 ─ 駿府十返舎一九研究会を中心として ─
と題して、東京学芸大学名誉教授、小池正胤先生を中心に、
静岡市長田公民館で6年も続いてきた「駿府十返舎一九研究会」の活動を、プロの研究者の前でメンバー達が報告します。
これって、実はすごいことです!
生涯学習から地域に根ざした本格的な質の高い研究になっていった彼らの実績を全国に発信することは、彼らにとっても名誉なことであると同時に、疲弊しつつある日本文学研究の現場に身を置く学会メンバーにとっても、とても大きな刺激になると思っています。
展示会は、4日14:00~17:00、5日10:00~16:00 6階ギャラリー3で開催。無料公開です。
展示内容は、十返舎一九研究会と、「静岡の文化」という授業を受けた学生・社会人混合チームによる成果発表です。
1 駿府静岡文化遺跡散策
*丸子路の魅力を紹介。
*賤機山麓散策の提案(冊子)。
2 駿府十返舎一九研究会企画
*初公開を含む、
・十返舎一九自筆画賛
・静岡市立図書館所蔵十返舎一九作品
・駿府十返舎一九研究会研究活動成果
等を展示。
3 印刷文化と文明開化
1 開花期の膝栗毛受容
*初公開、落合芳幾肉筆「東海道中膝栗毛画巻(仮題)」
2 駿府静岡の印刷文化
*静岡県立図書館所蔵 駿河版『群書治要』
・家康の印刷事業です。
*静岡県立図書館所蔵 採選亭木活字『稲川詩草』
・江戸時代の活字印刷として貴重な物です。
*静岡県立図書館所蔵 『鳴雁堂蔵書目録』
・200年ほど前、駿府にあった貸本屋さんの目録です。
*二丁町遊廓を巡る印刷物(初公開含む)
・江戸時代の「二丁町細見」
・二丁町の出てくる十返舎一九作品
・明治時代の遊廓の錦絵(同意匠・静岡版・東京版比較展示)
3 静岡発、文明開化
*『西国立志編』『自由之理』
・西洋近代の開花思想を日本に広めた中村正直の翻訳本。
ここから日本近代は始まりました。
4 静岡木版画の伝統と現在
*広重錦絵と牧野宗則木版画
・丸子丁字屋さん、牧野先生の御好意により、実作品を展示。
この場をお借りして、感謝いたします。
*このパートでは、学生達の作ったビデオ教材も展示します。
学会の運営そのものにも、静岡の皆様にとてもお世話になっています。
フィールドワーク授業「静岡の文化」の成果としては、展示や冊子・映像教材の他、学会向けにオリジナルの弁当も、スーパーもちづきさんのご協力を得て開発しました(これは、会員向けのみです)。
また、懇親会に静岡おでんの出張販売(キリンビールさんも協賛)。
休憩室のお茶も藁科の銘茶を、日本茶インストラクターでもある杉山園さんに御指導頂いた学生達が淹れます。
見えないところも含め、地域と学会が繋がる機会です。
是非、覗いてみてください!!!!!
【日程】
第1日 11月4日(土)
研究発表会(14:00~17:10)
1 『通俗忠義水濫伝』翻訳者の問題 ─『忠義水濫伝解』凡例と『忠義水瀞伝』施訓者の再検討を通じて ─ 京都府立大学研修員 中村綾
2 『松染情史秋七草』論 ─ 虚と実 ─ 関西大学(院) 中尾和昇
3 馬琴の「水濫三等観」の形成 九州大学(院) 菱岡憲司
4 豪商大橋淡雅における文事と時局 東京大学(院) 佐藤温
5 奥の細道松島条校訂私案 天理大学(非) 井口洋
第2日 11月5日(日)
公開講演会(10:30~12:00)
生涯学習としての在地研究 ─ 駿府十返舎一九研究会を中心として ─ 東京学芸大学名誉教授 小池正胤
研究発表会(13:00~16:50)
1 京都経師の出版活動 龍谷大学(院) 万波寿子
2 吉野屋為八の出版活動 お茶の水女子大学(院) 藤川玲満
3 鱗形屋板初期草双紙絵外題考 実践女子大学文芸資料研究所(非) 松原哲子
4 甫庵『信長記』初刊年再考 中京大学 柳沢昌紀
5 実録と絵本読本 ─ 速水春暁斎もの「実録種」絵本読本を例に ─ 学習院大学(非) 菊池庸介
6 文化三、四年の京伝・馬琴と『桜姫全伝曙草紙』 国文学研究資料館 大高洋司
発表の概要はこちらをご参照ください。
「日本近世文学会・秋季大会」
というのがあります。
これは、江戸時代文学を研究する、会員数約千人、全国組織の学会で、年に二回の研究発表会です。
今回は200人くらいの会員が集まります。
学会と言うのは、研究者である会員が一箇所に集まって、最新の研究発表をしたり聴いたり、情報交換したり、書籍を割引で買ったり、みんなで呑んだり、と言う催しです。
正直、どこでやっても、内輪の会。
しかし、今回は、地域と交流できるイベントとして開催します。
研究発表会そのものは、資料代として1000円戴きますが、
無料の公開講演会と展示会がありますので、是非おいでください。
公開講演会は、5日10:30~12:00 10階・1001会議室で。
生涯学習としての在地研究 ─ 駿府十返舎一九研究会を中心として ─
と題して、東京学芸大学名誉教授、小池正胤先生を中心に、
静岡市長田公民館で6年も続いてきた「駿府十返舎一九研究会」の活動を、プロの研究者の前でメンバー達が報告します。
これって、実はすごいことです!
生涯学習から地域に根ざした本格的な質の高い研究になっていった彼らの実績を全国に発信することは、彼らにとっても名誉なことであると同時に、疲弊しつつある日本文学研究の現場に身を置く学会メンバーにとっても、とても大きな刺激になると思っています。
展示会は、4日14:00~17:00、5日10:00~16:00 6階ギャラリー3で開催。無料公開です。
展示内容は、十返舎一九研究会と、「静岡の文化」という授業を受けた学生・社会人混合チームによる成果発表です。
1 駿府静岡文化遺跡散策
*丸子路の魅力を紹介。
*賤機山麓散策の提案(冊子)。
2 駿府十返舎一九研究会企画
*初公開を含む、
・十返舎一九自筆画賛
・静岡市立図書館所蔵十返舎一九作品
・駿府十返舎一九研究会研究活動成果
等を展示。
3 印刷文化と文明開化
1 開花期の膝栗毛受容
*初公開、落合芳幾肉筆「東海道中膝栗毛画巻(仮題)」
2 駿府静岡の印刷文化
*静岡県立図書館所蔵 駿河版『群書治要』
・家康の印刷事業です。
*静岡県立図書館所蔵 採選亭木活字『稲川詩草』
・江戸時代の活字印刷として貴重な物です。
*静岡県立図書館所蔵 『鳴雁堂蔵書目録』
・200年ほど前、駿府にあった貸本屋さんの目録です。
*二丁町遊廓を巡る印刷物(初公開含む)
・江戸時代の「二丁町細見」
・二丁町の出てくる十返舎一九作品
・明治時代の遊廓の錦絵(同意匠・静岡版・東京版比較展示)
3 静岡発、文明開化
*『西国立志編』『自由之理』
・西洋近代の開花思想を日本に広めた中村正直の翻訳本。
ここから日本近代は始まりました。
4 静岡木版画の伝統と現在
*広重錦絵と牧野宗則木版画
・丸子丁字屋さん、牧野先生の御好意により、実作品を展示。
この場をお借りして、感謝いたします。
*このパートでは、学生達の作ったビデオ教材も展示します。
学会の運営そのものにも、静岡の皆様にとてもお世話になっています。
フィールドワーク授業「静岡の文化」の成果としては、展示や冊子・映像教材の他、学会向けにオリジナルの弁当も、スーパーもちづきさんのご協力を得て開発しました(これは、会員向けのみです)。
また、懇親会に静岡おでんの出張販売(キリンビールさんも協賛)。
休憩室のお茶も藁科の銘茶を、日本茶インストラクターでもある杉山園さんに御指導頂いた学生達が淹れます。
見えないところも含め、地域と学会が繋がる機会です。
是非、覗いてみてください!!!!!
【日程】
第1日 11月4日(土)
研究発表会(14:00~17:10)
1 『通俗忠義水濫伝』翻訳者の問題 ─『忠義水濫伝解』凡例と『忠義水瀞伝』施訓者の再検討を通じて ─ 京都府立大学研修員 中村綾
2 『松染情史秋七草』論 ─ 虚と実 ─ 関西大学(院) 中尾和昇
3 馬琴の「水濫三等観」の形成 九州大学(院) 菱岡憲司
4 豪商大橋淡雅における文事と時局 東京大学(院) 佐藤温
5 奥の細道松島条校訂私案 天理大学(非) 井口洋
第2日 11月5日(日)
公開講演会(10:30~12:00)
生涯学習としての在地研究 ─ 駿府十返舎一九研究会を中心として ─ 東京学芸大学名誉教授 小池正胤
研究発表会(13:00~16:50)
1 京都経師の出版活動 龍谷大学(院) 万波寿子
2 吉野屋為八の出版活動 お茶の水女子大学(院) 藤川玲満
3 鱗形屋板初期草双紙絵外題考 実践女子大学文芸資料研究所(非) 松原哲子
4 甫庵『信長記』初刊年再考 中京大学 柳沢昌紀
5 実録と絵本読本 ─ 速水春暁斎もの「実録種」絵本読本を例に ─ 学習院大学(非) 菊池庸介
6 文化三、四年の京伝・馬琴と『桜姫全伝曙草紙』 国文学研究資料館 大高洋司
発表の概要はこちらをご参照ください。
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