コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。


緊急告知 静大附属図書館で展示&トーク

2011-01-21 09:40:48 | 図書館
なんだかんだで3週間ほどブログ書きませんでした。
一定の量の文章を書くための時間がない。
今も状況は変わりませんが、告知だけはしておかないと、と言うことで。


今度の月曜、1/24から、2/18(金)まで、静岡大学附属図書館玄関横ギャラリーで

「ちょっと解れば/かなり愉しい 江戸の本」

と言う展示会を開催します。


これは、二人しか受講生のいない大学院の授業、「近世メディア論演習」で、専門外の院生とテーマ探しをしている時にふと思いついた企画です。

「図書館のギャラリーを使って、原家の本を展示するとしたら」という「仮想」のもとに、自分で企画を考える、と言うのが演習のテーマ。
そう言う目で和本コレクションを眺めてきたら「素人」でも面白く学べるんじゃ無かろうかと。

で、そのためにはしょっちゅう貴重書のある書庫に入る必要があったので、図書館職員Wさんに相談したところ、「それ、やりましょう」と言うことに……。
図書館の上の方まであっという間に話が進み、担当職員さんまで付いて……。
院生達もあわわわわ、という感じで。

結局、私もあわせ、3人が展示ケース(と背後のパネル)を一つずつ担当し、図書館職員も独自の企画で参加する、と言うことになりました。

各テーマなどはフライヤー参照)。

事前仕込み無し、初めての試み、予備知識の無い院生、そして短期決戦、と言うことで、正直それぞれの企画の中身はたいしたことはないです。
しかし、この試みそのものは、かなり意義深いのではないかと思っています。


旧帝大や、大名家、特別な蔵書家のコレクションをもっている図書館(葵文庫とか)は別として、小さな図書館では、和本の存在は、結構な「お荷物」になっているのが現状。
「図書」ではあるのだけれど一般の閲覧に供して良いのかどうか判断しづらいし、かといって秘蔵してしまってはそもそも価値がない。美術品として博物館で扱ってくれれば助かる、と言う向きもあって、自治体などでは何処が管理するかで宙づりになることも。

静岡大学附属図書館の「原家の本」は、私が着任する前に文部省の大型コレクション予算というので購入した物らしく、地方旧家のコレクションとして、読書史・文化史の相当に貴重な物なんだけれど、文学研究者から見て、恐ろしく価値のある新発見、というのは、多分あんまり無い。
ただ、文芸書を中心に近世後期の出版物がかなりまんべんなくあるので、「国語便覧」や「日本史資料集」の代わり(この言い方は勿論皮肉です)にとても重宝なわけです。
私はこれまで20年間そうやって使ってきたんだけれど、それをもっと広く知らせるチャンスが来たわけですね。


今回の展示は出発点なわけですが、まずは学内の、ブンガクとかに関わりのない人たちに見て頂きたいと思っています。
勿論、日本の古典に興味のある人、美術や造本に興味のある人にとって素晴らしい資料なんだけれど、そうでない人たちでも、大学人は多かれ少なかれ「本」というモノに関わって生きているわけで、そういう人たちが、江戸の本から何か感じ取ってくれたら、と思います。

専門外の学生だからこその意外な切り口は、こうした資料の新しい楽しみ方の提示にもなっています。
小さな展示ですが、是非お運び下さい。


反響によりますが、私も図書館も、今後シリーズ化するつもりでいます。
そのうちケースも増えるかも知れない。
そうしたら、学外の人たちも増えてくれたら嬉しい(勿論今回も一般公開です)。


許可を戴いて資料を撮影してあります。
このブログでも時々面白い資料の紹介をしていく予定です。

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