Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

ハワイ島・半周ドライブ#2 <パイン・ツリー・カフェ>

2011年08月03日 | 北コナ地区

ハワイ島半周ドライブ#1から


2010年1月6日:午前7時45分

早朝のハイウェイは混み合っていた。
仕事に向かう、あるいは休暇を終え空港へと向かう車だろうか。
いずれにせよ、一昔前とくらべ、すっかり交通量が増えたハワイ島は、
信号機の数も車線の数も増えていた。

もちろん、日本のそれに比べれば何ほどのこともないのだが、
中には、よほど急がなければならない用事でもあるのか、
わずかな車間も見逃さず慌ただしく車線変更を繰り返し、
連なる車列を縫うように追い抜いていく車もいる。


「なんだか、危なっかしいわねぇ。事故でも起こさなきゃいいけど。」
一方こちらは、特に急ぐ用事もなく、
ただお土産を買いに行くためだけに走っている車内で、妻がつぶやいた。
ヒロにあるビッグ・アイランド・キャンディー<Big Island Candies>で、
「お土産が買いたいっ!!」
という妻のリクエストに応えるため、早朝からコンドミニアムを出発。
コーヒー1杯とパパイヤをひと切れ食べただけの空腹を抱え、
まずは、
Hulikoa St.にあるパイン・ツリー・カフェ<Pine Tree Cafe>を目指して、19号線を北上中。

ちなみに19号線は、
クイーン・カアフマヌ・ハイウェイ<Queen Kaahumanu Hwy.>とも呼ばれる。
カメハメハ大王の第一夫人カアフマヌの名前を冠した道路だ。
また、カメハメハ2世・リホリホの生母でもある彼女は、
大王の死後、〔男女は共に食事をしてはならない〕というハワイのカプを破り、
ハワイ人の宗教観を変えてしまった女性でもあるようだ。

ハイウェイは混み合っていたが、渋滞で進まないということはなかったので、
あっさりとHulikoa St.に到った。
19号線から右折したすぐそばに、
マツヤマ・マーケットや併設されたパイン・ツリー・カフェなどが並んでいた。

午前7時50分:パイン・ツリー・カフェに到着

 



 

駐車場に車を停め、店内へ。
セルフ・サービスのお店なので、カウンターで注文。
レジの後ろの壁に大きく書かれているメニューの中から、
パインツリー・ブレックファスト(ベーコン・エッグ)と、
フライド・エッグ・サンドイッチをチョイス。

噂通り、レジ・カウンターにいた店員の
対応は、とても朗らかでフレンドリーだった。
(じつは、対応が良かった理由に、シグゼーンのアロハを着ていたこともあったようだ。
 ハワイ島では、シグゼーンを着ていると好感度がアップすると、今回の旅行で実感。)


壁に鮮やかな黄緑色があしらわれている店内では、
ローカルのFM放送が流れていた。
ただ椅子に座っているだけなのに、
なんだか清々しい気分になってくるから不思議だ。


「どうみても、身障者じゃないわよね。」
食事を待つ間、店の外を眺めていた妻が、
いきなり憤慨した口調でつぶやいた。
「何が?」
「あの人よ。あの人。」
妻が示した先には、駐車場に停めた4WDから降りてくる若者の姿が。
そして、その4WDが停まっているのは、身障者用の駐車スペース。
どうやら、そのことに妻は憤っているようだ。
「たしかに、あそこに停めちゃダメだよね。」
ぼくが軽く相槌を打つと、
「絶対ダメよ。」と正義感の強い妻。
「じゃ、注意でもしに行く?」
そう訊くと、
「それは、しない!だって、これから食事だもん。」
キッパリとした返事。
妻はとても正義感が強いが、厚みはない。

日本と違い米国では規則がしっかりできていて、
身障者用スペースに身障者カードのない車を停めると、罰金が課せられる。
ぼくらのような一般の旅行者が駐車する際には、
「つい、うっかり。」とならないよう注意が必要だ。

ほどなくオーダーした朝食が出来上がり、
店員に呼ばれカウンターへと取りに行った。




「いただきま~す!」
すでにお腹が鳴っていた妻は、
さっそく出来立てフライド・エッグ・サンドイッチを一口。
「う~ん! 玉子がフワフワしてる。
 それに、ケチャップだと思ったら、オリジナルのソースみたい。
 これ美味しい
と満足気。
「これなら、ここのプレート・ランチやロコモコも、きっと美味しいわよ。」
「そう?」
(帰国後に知ったのだが、
 実は、このお店のフリフリ・チキンが絶品らしい。
 そのことを知っていたら、間違いなく頼んでいたのに残念だ。)




サンドイッチにかぶりついている妻の横で、
ぼくは、牛肉ならではのカリカリに焼き上がったベーコンと格闘。
残念なことに、フォーク&ナイフがプラスチック製だったので、
カリッカリに焼かれたベーコンが、実に切り分けづらい。

加えて、久しぶりにやってしまったオーダー・ミス。
「それ、ポテトサラダじゃないよね?」
妻が、ぼくの皿に盛られた白いライスを見て言った。
「そうみたいだね。やっちゃった!」
ベーコン・エッグの付け合せに、トーストとライスが一緒に乗っている。
「いつだったか、同じことがあったよね?」
「うん。アキズ・カフェだよ。」
数年前、アキズ・カフェでランチを食べた際、
付け合わせを何にするか訊かれたのだが、
よく聞き取れないまま“Yes,Yes.”と答えていたら、

出てきたのはこんがりと焼かれたトーストとカリフォルニア米だった。
「まさか、ここで同じミスをするとは・・・。」

若干、トホホな気分になりつつも、空腹の身には十分美味しい朝食だ。
トーストはサクッと焼きあがっていたし、
目玉焼きも照明の光を反射するほどの色艶。
トーストとライスを続けて食べるのに多少の抵抗感はあったものの、
それでも
残さず平らげた。


 ←このお店にも招き猫が!

妻は、このパイン・ツリー・カフェがいたく気に入ったようで、
「また、来たい。」と、何度も繰り返していた。
(結局、帰国する日の朝食も、パイン・ツリー・カフェに立ち寄った。)



車に再び乗り込み、19号線へ。


朝食を摂っている間に、混雑も緩和されたようだ。
ハイウェイにすんなりと合流。アクセルを踏み込む。



ロングドライブになるので、
「給油もしておきたい。」と、
ワイコロアのキングス・ショップに立ち寄った。


午前8時58分:キングス・ショップ着

GSに近づくと、
白いヴァンにセルフで給油している日本人男性の姿が目に止まった。
近づくにつれ、見覚えのある顔だと気づいた。
「ねぇ、あの人、“おぎやはぎ”の小木じゃない?」と妻。
確かに、
黒縁のメガネをかけて立っている男性は、
間違いなくTVで見かける小木、そのまま。
ヴァンには家族が乗っていて、プライベートで来ているようだ。
奥さんは、母親の森山良子さんにそっくりだった。

ちょうど、彼が給油しているスタンドの反対側が空いていたので、
我々も車を停めて給油することに。
お正月のハワイで、日本の芸能人を見かけることはあるが、
まさか、ハワイ島で彼を見かけることになるとは思いもしなかった。
助手席では、妻がケラケラと笑いながら、手を叩いて大ウケしている。
何がそんなに面白いのか、ぼくにはさっぱり分からなかったが、
小木が給油ノズルを持って立っているだけで、妻にはツボだったようだ。

ちなみに、小木を見かけたという話を、
帰国後に妻が会社の同僚たちにしたところ、やはり大ウケしたそうだ。
“おぎやはぎ”は、侮れない?!

給油を済ませ、
キングス・ショップを少しだけ散策。


 

早朝ということもあり、
ほとんどのお店が開店前でエリアは閑散としていた。
鳥の囀りだけが良く聞こえていた。





 レンタサイクルもしているようだ。
 店員が、せっせと自転車を並べていた。

 

トイレも済ませたところでキングス・ショップを後にし、
一路ヒロを目指した。

                               つづく。

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