農園には時々訪問者が訪れる。大別すると、①仲間達、②地権者、③獣や鳥たち、④誤入の観光客、・・・・・といった案配だろうか。①②はともかくとして、歓迎するのか拒否したいのかが分かれるのが③であろう。拒否権発動は獣害をもたらす小動物達、つまりアライグマやハクビシンそれにイタチなど。逆に歓迎したいのは鳥類であろうか。側の梢の上で農作業を見守ってる姿などかわいらしいものだ。当地には大型獣はほぼ存在しない。時折来訪するのがイノシシ位で、大半は上述の小動物達だ。従って,小動物を拒否し鳥類を歓迎する・・・・・・というのが基本的なスタイルかな。
本日はその一例として、セキレイが遊びに来てくれたようだ。畑の中をチョコマカと動き回ってエサを探している模様。セキレイの特徴だが、耕耘機を掛けた直後に飛来する事例が多いようだ。何処かの高台から見張っているのだろう。耕耘機を掛けると土が攪拌され、土中の虫が飛び出すケースが多く、セキレイはそれを狙ってる模様。農家とセキレイとの見事なコラボレーションだ。
本日は耕耘作業では無い。それでも彼らが来訪したのは、まだ食事にありついていないからだろうか。何かを提供してあげたいが、彼らの好物は小さな虫達のようで、犬猫みたいに市販のエサがある訳では無いのだ。提供しようにもあげる物が無い・・・・・・と言うジレンマ。まあ過保護は却ってマイナス要因だろうから、自然界の節理に任せた方がよろしいのかも。
当地の農園では、来訪する鳥類は限定される。最もポピュラーなのがセキレイやヒヨドリそれにムクドリなど。スズメやメジロそれにツバメなどはほぼ見掛けない。時折の来訪で嫌われ者がカラス、猛禽類は滅多に見掛けない。山村であるにもかかわらず、時としてユリカモメの姿を見掛けるのは不思議だ。大幅に変動したのがスズメとツバメの消滅というのか、ほぼほぼ姿を消したことだ。かっては田圃の上を飛び交うのが通例だったのに。原因は住宅構造の変遷にあるのでは・・・・・・と推測してるのだが。
こうした状況の中で、ホッと一息付けるのはセキレイであろう。穏やかで愛くるしく、農作業の邪魔にも為らないので癒やしの鳥とも言えるかも。最も来訪してるのが、「セグロセキレイ」なのか「ハクセキレイ」なのか、見分けはつかないのだが。