新年早々の森の作業日である。例によって子狸が参加困難なので,過去の画像を使いながら作業内容をご紹介しようかと思う。季節は寒冷期、一番寒い時期だ、当然ながら焚き火が必須であり、森の中とて例外では無い。但し要注意なのが延焼の可能性、山火事など絶対に起こせないのだ。注意にも注意を払って焚き火の開催となる。何せ、体を暖めないことには作業も困難、ウオーミングアップが必要不可欠なのだ。正月明けとあって態勢が整っていないのも要因の一つかな。
正月前後から急を要するのはイノシシとの攻防戦対策である。春先、森の果樹園はタケノコの大産地となり、必然的にイノシシとの取り合いとも為ってくる。連中の探索力は人間の数倍から数十倍にも相当するようで、未だ地中にあって見えないタケノコも掘り当てる。従って攻防戦で勝利を得るには、連中をタケノコ畑へ浸入させないことに尽きるかと。言葉では簡単だが、これが容易な業では無い。神出鬼没、何処からでも入り込んでくる。念のため、対イノシシ防御戦として防止柵を講じているのだが、しょっちゅう破壊されてしまうのがオチだろうか。
賽の河原の石積みでは無いが、設置→破壊→再建→破壊・・・・・・の無限ループみたいな状況だ。それでも諦めないのが仲間達の素晴らしいところ、人間諦めたら其処でジ・エンド、何物も生み出さない。今回も活躍を願っている。
当地でのタケノコ産出は概ね4月~5月の頃、イノシシはその前から活動する。どうも優れた嗅覚が武器のようで、上述のようにまだ地中にあるタケノコを探し当て食い散らかすのだ。年明け早々から活動を展開している、そう理解しても十分だろう。対策を急がねばならない。実は果樹園の隣地が竹林で、本来ならこちらで賞味のはずだが、生憎と管理不能でヤブとなっておりタケノコの発生は望めない。従って境界線を越えて果樹園へと不法浸入してくる始末だ。
草刈や剪定或いは植樹など為すべき作業は多いのだが、大半はイノシシ対策に追われてしまう。出動する仲間達も大変だが、皇国の興廃この一戦にあり・・・・・・・だろうか。負けずに奮闘して欲しいと願わずにはおられない。