鉄壁の構えと思えた防御陣だったが、あえなく破られてしまったようだ。長老のトウモロコシ畑である。7月6日付け記事をご参照願いたいが、側壁と天井面とを完全に塞いだ侵入不能と思えるネット組だったのだ。それが襲撃され、いとも簡単に食害されるとは。害獣達の知惠と行動が人間様のそれよりも上だったのか・・・・・・そう思わざるを得ないようだ。詳しくは画像をご覧戴きたいが、トウモロコシは全滅、1個たりとも実は残っていない。完全消失である。見かけるのは残骸のみだ。
状況分析すると、支柱をよじ登り、側面と天井面とのつなぎ目をこじ開け、広げてそこから侵入した模様だ。恐らく単独では無くファミリーか一族であろう。支柱は折れ曲がり、つなぎ目は大きく開けられ、ネット類はひしゃげていた。かなりの体重が掛かったものと思われる。手際の良さから、多分だが犯人像はアライグマであろう。タヌキも木登りするようだが、ここまでの見事さは考えられない。頭にきた長老は早速捕獲罠を仕掛けたようだが、ワンステップ遅かった模様だ。
現場を訪れると、口を開けた捕獲罠がむなしくたたずんでいた。連中もバカでは無い、数年にわたって何匹もの犠牲者をだしつつ経験知を積み重ねてきたのだろう。今頃は住まいの中で、せせら笑っているのかも知れない。
長老も知惠を絞って対策を講じたのだろう、長年トウモロコシの食害に遭遇してきたのだ。ただ連中の方が一枚上手だったようで、見事なまでに打ち砕かれた。子狸も同様被害を繰り返しており、長老の事を論評する資格は無いのだ。余りの無残さに片付ける気も起こらないと思うが、残るのは残骸の撤去作業だろうか。再びトウモロコシが実るのは考えられないだろう。今年は全滅、否、今年も全滅か。各種の果菜類が存在するが、トウモロコシが一番の好物のようだ。例年、トウモロコシの被害に憤慨し、地団駄踏むのが年中行事のようで、何ともはや。いい加減断ち切らないと。
子狸は今年はトウモロコシ栽培に挑戦しなかった。昨年、アライグマに襲われ同様に壊滅したのだ。本年もと思ったが、適当な対抗策を思いつかなかった。このまま引き下がるのもシャクに障る。来年度は何とかして連中の鼻を明かして・・・・・・・と決心はしてるのだが。