サツマイモを収穫してもう随分とたつが、収穫後の「イモツル」は放置されたままだった。幸いにして空き畝があったので、積み上げられて乾燥の日々を送っていたのだ。他ならぬ「百姓候補生」氏の話、彼に言わしむると「完全乾燥」を待っていたのだとか。確かに子狸の場合、気もせくのか古新聞等を使って無理矢理焼却したように思う。ご存じだと思うが、イモツルは水分が多い。なかなか乾燥しないのが大きな特徴で、何時までも放置されがちだ。サツマイモの収穫は9月下旬から10月初旬の頃、以来かれこれ2ヶ月となる。もう十分にイモツルは乾燥したかと思われ、待っていた彼によって火を付けられた。
画像でもお解りのように、すんなりとは燃え上がってくれない。2ヶ月程も乾燥させたのに、まだまだ水分が含まれているようだ。彼も懸念していたのだろう。手には灯油入りのペットポトルが。最悪の事態を想定して、強制焼却の手順も準備していたのだろう。煙だけがモクモクと立ち上がる。燃える炎も撮影してみたが、何時も目撃する綺麗なオレンジ状態では無かった。
そんなに多くのツルでは無いのだが、燃え尽きるのに1時間程度かかったようだ。それも半強制に焼却しての話、何時もながらイモツルの処分には難儀させられる。これが刈り取った雑草等であれば、1週間も乾燥させれば簡単に燃え上がるのに。焼却後の跡地はジャガイモの栽培に想定されてる模様。2月の中旬位が植え付け時期だから、下準備の時間は十分確保できる見通しだ。
幸いにして、燃え尽きた灰は元肥として活用が可能だ。貴重なカリ肥料である「草木灰」は1%程度のカリウムが含まれるとか。カリウムは根張りを良くし、根の活性を維持するそうな。又、冷害に対する抵抗力も高めるとか何とか。自然界から入手出来る貴重な贈り物であろう。カリ肥料は原料がカリ鉱石で、大半がカナダ等からの輸入品だとか。産出国が限定されるようだから、草木灰が活用できれば外貨の節約にも貢献できるだろう。単なる火遊びではありませんので。