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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

ブドウの楽しみ今昔

2023年08月30日 06時13分42秒 | 余話

ブドウが美味しい季節となってきた。皆さんはどんなブドウがお好きだろうか。子狸の一押しは「巨峰」、なあんだとの不満足な感想が洩れそうだ。最近は品種の改良が進み、次々と美味しいブドウが出現している。余りの見事さに近隣国に盗み出され、自家栽培されたのは良いが栽培技術が伴わず売り物にならなかったとか何とか。近年とりわけ人気が高いのが「シャインマスカット」だそう。薄い緑色で種なしのブドウだ。サッパリとした味が魅力のようで値段も結構している。一房1000円~3000円程度だろうか、無論、個々のブドウ格や味によるものだろう。正直、一寸手が出しにくい価格ではある。

反して巨峰はお手軽だ。そうそう気にせず購入が可能、何とも有り難い。国産果物は芸術品みたいで、高級感漂うのが特徴みたいだ。インバウンドの旅客もビックリされるそうで、同時に価格の高さに驚かれるとか。メロン1個1万円とか、想像外の事態なんだろう。果物に対する根本的な発想が違うのだろうと思う。店頭では、傷あり、変色あり、大小混交・・・・・といった物が無造作に山積みされてる模様だ。

子狸の青・壮年期には「デラウエア」や「巨峰」が大勢だったのだ。ブドウと言えばその両者で、近隣地域でも栽培の中心だった。当地では羽曳野市や太子町が産地だが、上記以外の品種はほぼ見られ無かった。同僚の実家もブドウ農家という事例もあり、馴染み込んで育ったと言っても過言では無い。従ってか、大人気のシャインマスカットよりも巨峰を好む傾向が強い。

ブドウの購入には高野山山麓へと出かけることが多いが、選択の中心もやはり巨峰が多い。少し甘味の強い癖のある味だ。種があるので面倒ではあるが、その面倒さが賞味の楽しみの一つかも知れない。シャインマスカットの京料理のような薄味よりも、巨峰のどぎつさに惹かれるのかも。お馴染みのブドウ農家を訪ねるのが恒例だが、巨峰は少なめで、どうかすると入手しがたい場面も。最早クラシックカーに近い存在かも知れないが、栽培面で無くなって欲しく無い品種だ。

農家さんも自営業、費用対効果比で単価の高い栽培物を選択されるのはやむを得ないのだが。

 

 

 

 

 


司令塔の増築

2023年08月29日 06時21分22秒 | 余話

令和5年4月から新庁舎での執務が始まった.これで完成・終了かと思っていたのだが、そうでは無かったようだ。ビルの端部が不自然な形状で、工事中のままのような印象だったのだ。予測は的中して、執務開始後も工事は継続されビルが増大していった。推測だが、議会棟や会議室あるいは資材庫等のスペースであろう。必要な事かと思う。資金面や用地面で可能であれば、余裕を持った庁舎とすべきだろう。庁舎は村行政の司令塔、何が興るか予測は付かないのだ、スペース面での余裕は確保しておくべきだろう。

<上段・・・4月の新庁舎  下段・・・現在の新庁舎>

行政の大きな役割は、住民の生命と財産とを護ること、喫緊の課題としては「東南海地震」が控えている。近未来に発生するのは確実とみられ、被害の甚大さも予測されている。当然ながら「防災マニュアル」は策定されてるかと思うが、策定と実行可能かどうかとは別物である。プロの組織人である軍隊でも、訓練無き作戦は実施不可能だそうな。つまりマニュアルを作っても、日常的に訓練を行っていないと役には立たない・・・・・・・と言うことだろう。自衛隊が日々訓練に励むはずだ。

年度当初の4月から比較すると、外観的には2倍のスペースとなった模様だ。上述のように将来予測の上で必要なスペースを確保されたものと信じたい。非常時には庁舎へと逃げ込む事態も想定される。可能であれば水や食料或いは非常用寝具等の備蓄も考慮して頂きたいものだ。財源的にも厳しい状況下、困難かとは思えるが若き行政マン達の知惠の発露を期待したいところ、活躍を願ってます。

それにしても最近の庁舎は若き行政マンが随分と増えたようだ.通勤時を眺めていても、フレッシュマンの多さに驚く事も。新たな発想と行動力とが求められてるようで、旧来のなあなあ式の行政では存続できなく為ったのだろう。若き力は偉大だ。失敗もあるかも知れないが、未知なる領域への挑戦は彼らの尽力によるしか無いのだろう・・・・・と思っている。

東南海地震を直近のターゲットとして、若き力で挑戦して頂けたらと期待してます。ジジババ達の時代は、遠くに去ってしまったようです。余計な口出しは控えて置きましょう。新たな庁舎で心機一転、活躍の拠点として最大限に活用してもらったら・・・・新庁舎も満足では無かろうか。

 

 

 

 


その後のリュウゼツラン(3)

2023年08月26日 05時52分55秒 | 余話

リュウゼツランについては何度かご紹介してるので、存じておられるかと思う。その噂のリュウゼツランだが、いよいよ終焉期を迎えた模様だ。花茎の一番下の枝から順に花を咲かせてきたが、とうとう頂部の一番上の花が咲き出したのだ。此処までかれこれ一ヶ月、長い道のりだった。最初に予測したのは一斉開花かと思ったのだが違っていた。小枝が伸びた先に付く花が下から順に咲き出していくのだ。ゆっくりとした歩みで、上述のように開花期が凡そ一ヶ月、最初の頃咲き出した花々は萎れて枯れかかっている。独特な開花状況をお持ちのようだ。

リュウゼツランの中心部からは直径十数センチとも思える花茎が伸びており、高さは8メートル程もある。この花茎に小枝が付き、小枝の先にバナナの房のような花が咲いているのだ。その花茎だがピサの斜塔の様に斜めに傾いてきた。推測するに、花茎の根本付近が腐食し始めたのでは無かろうか。聞くところによれば、リュウゼツランは30年から50年位に一度だけ花を咲かせ、子孫を残して死滅するそうな。その死滅の時期に入りかけているのかも知れない。

葉とも思える根本付近のアロエに似た存在も枯れ出した模様だ。部分的に茶色く変色し、細胞が死滅しかかってるようにも思えてくる。どうみても終焉期であろう。数十年に一度しか遭遇出来ない場面が始まったようで、花がどのようにして実となり、世代交代を果たすのか気になるところだ。沢山の方々が訪問されていたが、多くは花の開花がお目当てのようで世代交代には興味が無さそう。最近は訪問者も少なくなってきたようだ。ポイントは世代交代にあると思えるのに。

最終的には花茎も葉も枯れ果て、種子だけが地中に残るのかと思うが、発芽・成長も程なく始まるのだろうか。それとも数年ないし数十年待機の期間が存在するのだろうか。ネットでも調べて見たが、多くは開花の喜びとお知らせだけだった。やはり数十年に一度の開花・・・・・というのが興味の中心のようだ。成長期が長いこともあってか、世代交代に立ち会われる方も少ないのだろうか。当地のリュウゼツランも今後どうなるのか、以後の経過を見届けご報告したいが興味と関心を持ち続けられるかどうか、際どいところかも知れない。

 

 

 

 

 


その後のリュウゼツラン(2)

2023年08月12日 05時05分11秒 | 余話

数十年に一度しか花が咲かない「リュウゼツラン」という植物が存在するようだ。名前も存在も知らなかったが、不思議な事に近在に所在し、しかも開花中との情報を入手した。滅多に無い幸運なので、追っかけて見ることにした。途中経過の報告である。件の植物は何とも不思議な形態で、リュウゼツランという名称ながらどう足掻いてもランには見えない。画像でもお解りのように、アロエに近い形状かな。中心部から8メートルほどの花茎が伸び、途中枝分かれしてバナナの房のような花を付けるようだ。

これまでの経過を時系列で追ってみよう。

  ①7/23 知人から開花の情報等を入手

  ②7/24 1回目の訪問 全部の枝に花の準備が出来て蕾の状態

  ③7/30 2回目の訪問 一番下から2~3段の花が開花中

  ④8/11 3回目の訪問 中央部付近が開花中 ③の花は萎れていた

現在は上記のように花茎の中央部付近の花が開花中で、下部は萎れて枯れ果て中の模様だ。全部が同時に咲くのでは無く、下から順番に時間を追って咲きだすようだ。結構、ゆっくりした時の経過である。花は蕾の上に数センチの大きさで咲くようで、色は黄色だ。通常、想像するような綺麗な花の状態では無い。どちらかというとイメージ的にはサボテンを連想するかな。ただ上述したように、30年から50年に一度しか開花しないようで、チャンスに恵まれた幸運には感謝したく、しばらく経過を追ってみようと思っている。噂を聞きつけたのか多くの方が来訪されるようで、大半は場所の取り合いとも為ってくる。狭い住宅地の道路、車で訪問されるならご注意を。

リュウゼツランは何とも不思議な花である。何処から見ても花とは言い難く、どちらかというと樹木に近い印象だ。根本付近はアロエに似た葉が生い茂り、中央部に直径十数センチもある花茎が伸び、樹木の呈をしている。花茎の途中から枝分かれし、その枝先に花が付くのは上述のとおりだ。バナナをイメージされたら現況に近いかとも。

花は小粒の黄色い存在で、花特有の綺麗さや艶やかさとは少々縁遠いようだ。各種の花園に咲き誇る花々をイメージして訪問されたら失望されるかも。あくまでも数十年に一度との、偶然の遭遇に期待すべき存在なのかも知れません。次に出会えるチャンスは、子狸にはほぼ無いでしょうから。

 

 

 

 


朝顔の君

2023年08月10日 05時22分40秒 | 余話

昔、小学生の夏休みの観察日記と言ったら、朝顔のそれが定番だった。鉢やプランターに種を蒔き、一時の花卉農家となられた方も少なく無かったのでは。最近は余り見かけなくなったなと少し寂しい思いもあったが、花街道で群落を見つけた。路傍であったので野生種か飛来した朝顔であろう。赤やオレンジ色が多い夏の花で、青紫の色彩は異彩を放っており、車を止めざるを得ない。幸いにして僅かなスペースがあり、他車の走行には支障は無さそうだ。

現場は路肩の一角、斜面となった草地と転落防止の柵とが花園に変化していた。どうみてもお好きな方が栽培されるような場所でも無く、何らかの形で種子が運ばれたものと思える。その後、環境に恵まれて開花の運びに至ったのであろう。青紫の朝顔と、足下にはオシロイバナとが咲き誇っている。今回はオシロイバナはカットしておきますが、これはこれで一つの主役でもあるのかと。

朝顔は夏場の風物詩でもある。小学生達が好んで取り上げるほど、栽培も容易であった。最近はトンと見かけなく無ったが、巷に残ってはいるようだ。観察日記をつけるような余裕が無くなってしまったのかも知れない。家庭でも、グリーンカーテンを作り上げる手間暇よりもエアコンの購入に走りますか。文明開化と共に、各種の風情も消え去るようで、何とも侘しい世の中とも言えますね。

朝顔と言えば、昔、学校で習った一句を思い出した。

  朝顔やつるべとられてもらひ水・・・・・・加賀千代女

説明は不要かと思いますが、簡単にご紹介しますと、朝早く起きて水汲みに出かけたら釣瓶の縄に朝顔が巻き付いて美しい花を咲かせていた。朝顔を除去して水くみするのも気が引けて、お隣まで水をもらいに出かけた・・・・・・・現代文にすると何とも味気ないですね。

尚、朝顔と言えば夏場の花、てっきり季節も夏と思いきや季語では秋となるそうな。何でそうなのかは不明だが、俳諧の世界では秋の季語となるそうなのでご注意を。彼女は江戸時代後期の俳人、若くして才能を認められ俳諧の世界で活躍したそうですが、18歳で結婚するも20歳で死別と、家庭的には恵まれなかった模様です。石川県の白山市のご出身だとか。

肝心の朝顔だが、今が盛りと咲き誇っている。もうしばらくは花期が続きそうで、走行時の秘やかな楽しみはまだまだ可能かなと。何も無い田舎道とはいえ、探してみれば花園とも思える世界が存在します。要は発見できるか否か、道行く者の気持ち次第でもありましょうか。