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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

初めての冠雪

2024年02月05日 05時09分50秒 | 余話

この冬は暖冬の予想だったが、やはり例外もあったようだ。大寒期の終了と入れ替わりで寒気団の到来の模様、当地も冷え込んだ。夜半から雪が降り出し、朝、目覚めるとうっすらと雪化粧。当地の初冠雪だ。早速カメラ片手に近隣をうろついてみるが、左程の積雪はない。僅か1~2センチもあるだろうか。これなら短時間で消え失せるだろう。有り難いのは路面が凍り付いていないこと、通勤や通学にも支障は出なさそうだ。当地は比較的に温暖な気候、降雪は年に数回といった趣だろうか。ましてや冠雪ともなると年に1~2回有るか無しかといった案配だろう。

雪景色も眺めている分には見事な景観だ。しかしながら雪中での生活ともなれば障害の方が大きいかも。屋根の雪下ろし、道路の雪かき、困難な通行、高額な暖房費、物流の停滞、耐雪強度の確保・・・・・・等々、無雪地帯と比べ余分な労力と経費が発生してしまう。肝心の農作業など、半年近くは休憩状態だろう。子狸のように冷え性タイプの人間は生活不能となってしまう傾向が。

当地がほぼ無雪地帯である事はラッキーだった。屋根の雪下ろしなどまっぴら御免、タモリ氏では無いが高い所など登りたくは無い。雪かきの力仕事も苦手だ。かくして温暖な地の有り難さをしみじみと実感している。雪見障子など洒落た装置は無いが、暖房の効いた部屋から眺める雪景色に留め置きたい。

降雪の後ともなれば農園はジュクジュク状態だろう。出向いても作業はほぼ不可能、待機に徹するしかあるまい。仲間達も多分だが同様の思いだろうと推測している。

雪景色をしばらく眺めている内に、道路からはほぼ消えてしまったようだ。うっすらとした降雪、積もるほどの分量は無かったみたいだ。この後は降雪の可能性は低いかと思うが、過去には3月の上旬に積もった事例もある。夏仕様の車で走り回ってる身では用心しておかないと。

 

 

 


竹林階段の崩壊

2024年01月11日 05時14分47秒 | 余話

農園の周囲は小さな森となっている。それはいいのだが、耕地と森との間には数メートルの高低差があり、簡単には移動出来ない。従って考えることは一つ、移動手段として階段を設置することだ。それも石段状では無く竹段状・・・・・・・資材の現地調達と言う我々なりの基本原則による。従って現状は竹製階段が設置してあり、高齢者といえども容易に上下移動が出来るようになっている。しかしながら自然界は冷酷、経年劣化という問題がつきまとうようで、竹製階段も崩壊してきたようだ。実は昨年の今頃、例の「百姓候補生」氏と連帯して補修工事を行い、現行の状態を保ってきたのだが・・・・・・・・・・。

僅か1年で崩壊とは何が何でも早すぎるだろう。そう思ってチェックすると、原因が判明しました。使えるものは使おうと資材の節約をしたのが祟ったようで、つまり旧来からの資材で丈夫そうなのはそのまま再利用したのが崩れたようです。全部を「新資材」で構築すれば良かったのですが、「もったいない精神」が裏目に出たようです。

昨年活躍してくれた百姓候補生氏に再依頼するのも気の毒、暇に飽かせてボチボチと修理していこうかと考えてます。幸いにして現場は竹林の側、資材には不自由しません。対象物は竹製階段と書きましたが、文字通りで竹を使った階段と手すりのセットです。平均年齢ウン十歳の仲間達、ひょっとして転倒・滑落の可能性も無きにしも非ずでしょうか。予防策を講じておくにしかずでしょう。若しも転倒事故など起こしますと、骨折や打撲引いては介護保険の適用者とも為りかねません。

危険を冒してまで何で竹林へはいるのか・・・・・と疑問に思われるかも知れませんが、要は3点ほど。①竹林の整備(放置すればヤブ状態に)、②耕地への竹の浸入を防止する、③竹を資材として活用するため。その他として地主殿に管理能力が欠如してるように思われること(書きにくいですが)、等々でしょうか。

ともあれ、形あるものは必ず壊れる・・・・・というのが世の鉄則でもあるようです。壊れたら修理したら良いこと、嘆くことも悲観する事も無いでしょう。ボチボチと進めれば良いことのようですね。

 

 

 

 


出合戎の祭礼

2024年01月10日 05時25分04秒 | 余話

毎年1月10日は「えべっさん」である。オオサカジンにとって最大且つ厳粛な祭礼であろう。具体的には大阪市にある「今宮戎神社」の祭礼であり、商都大阪の1年間の繁栄を願う儀式であるのだが、どちらかというと完全なお祭りと言っても過言では無いのかなと。典型的なのは交付される福笹や吉兆を求め、自宅に持帰り飾り付けて祭壇扱いを行う事だろう。無論、願うのは商売繁盛。漁業の神であるえべっさんに何故商人であるオオサカジンがと長年疑問であったが、えべっさんは①漁業の神、と②商売繁盛の神、との二面性を持つ多角経営であったそうな。

無論、末社というか同じ仲間というか、各地に同様の恵比寿様を祭る神社は多々あるようだ。当地の千早赤阪村にもえべっさんが存在すると言ったら不思議だろうか。当然ながら山村の故漁業とは関係なく、狙うのは商売繁盛の方だろう。いわゆる商売人は少ないが、商売=生業、と理解すれば納得できるかと。村のえべっさんは正式名称を「藤野森神社」と呼び「出合戎」とも呼称されている。

所在は村役場のお隣で、空いていれば役場に駐車が一番便利かなと(村長さん、ごめんなさい)。神社自体は神職は無常住であり規模も小さい。当然ながら祭礼の規模も小規模で、賑やかさは控えめだろう。運営は神職では無く氏子集団の模様だ。昨日、⒐日に訪問してみたのだが、運営に当たる氏子集団の方々が準備中の様子だった。

えべっさんは信仰の対象であり、神仏混淆の伝統の故か他の宗派とは摩擦無く共存されているようだ。師匠宅も某宗派の信者であられるが、えべっさんも祭っておられる。農作業中に師匠夫人が来訪され、ニンジンとダイコンを茎が着いたまま頂戴な・・・・・・とのご要望。不思議に思っていたら、茎が着いたままのダイコンとニンジンをえべっさんにお供えするのが地域の慣わしだとか。

民俗学者の宮本常一氏は歩いて全国を旅されたとか。氏の著書を何冊か拝読したが、えべっさんのお供えに触れた記述には遭遇出来なかったような気がする。或いは当地には来られなかったのかも。

 

 

 

 

 


年内投稿の終了

2023年12月27日 05時23分00秒 | 余話

歳末を迎え、忙しい日々をお過ごしかと推察致します。農園活動は農閑期に入り、ボチボチと収穫に勤しむぐらいで、際だって先を急ぐ作業はありません。世の人々とは異なり、のんびりした時間を楽しんでるといった状況でしょうか。明日28日は官公庁の御用納めで、年内業務の終了日かと存じます。のんびり派は、少し早めに休暇とさせて戴きたく、本日の業務終了で、明日28日から4日まで「正月休み」に入らせて貰おうと思ってます。従いまして年内投稿は本日までとさせて戴きます。正月明けは5日(金)を想定しております。

年齢を重ねるごとに時間の過ぎ去るのが早くなりました。許された持ち時間が如何ほどかは不明ですが、大事に使わねばと痛感致しております。新年も元気で農作業に励みたいですね。どちら様もお元気で、ご家族共々健やかな新春をお迎え下さい。叉、本欄でお目に掛かれることを楽しみに致しております。少し早いですが、謹賀新年、令和6年もよろしくお願いします。

 

 

 

 


路線バスの消滅

2023年12月23日 05時17分59秒 | 余話

当地はバスがメインの交通手段である。電車である「近鉄南大阪線」が南北に走っており、駅前から各地へとバスが通じている。従って、通勤・通学・買い物等はバスに依存しており、地元のバス会社である「金剛バス」が運行を担ってきた。凡そ100年の歴史を誇る、地元密着型の会社だったのだ。子狸も金剛山登山で何度かお世話になったが、雪山登山のシーズン時などてんこ盛りの乗客だった。それがマイカー時代の幕開け、一家に1台~数台の車保有となると、乗客が激減するのは致し方無いのかなと。苦心して運営されてきた模様だが、運転手不足という事情もあって,終焉期となってしまったようだ。

メインとなるのは富田林駅前からの路線、千早赤阪村の各地へも金剛山へも此処から発着している。金剛山へは河内長野駅前からの南海バスに委ねるとしても、村内各所へは金剛バスのみが頼りだったのだ。それが12月20日でもって会社解散・運行停止だとか。村民の足は断たれた訳で、マイカーに頼れない層は交通難民かなと。無論、金剛バスも行政も放置していたのでは無く、運行継続を模索して引き受け会社を探していたようだ。幸いにして2社が継承してくれる模様で、とりあえずはホッとしている。但し、一部路線の廃止や便数の減少或いは料金値上げ等も考えられ、安心は出来ないようだ。

人口減少が劇的に進行している現在、全国各地で同様事態が発生する可能性は極めて高い。つまりマイカーに依存出来ない世帯は生活自体が不能となってくる。マイカーに頼れても当分の間だろう、待ち構えるのは高齢化・少子化の現象、何時まで持つのやら。住民世帯を中心部の一箇所に集めて・・・・・・・という、いわゆる「コンパクトシティ」の模索もあったようだが利害の調整が困難だろう。里山地帯の住民は人間からイノシシやアライグマへと変貌するのだろうか。彼らが税を払ってコミュニティーを形成してくれるのなら、それも有りかと。

冗談はともかく、金剛バスの消滅は近未来を象徴しているようで何とも不気味だ。それで無くとも気象異変とも呼べるような現象も続いている。昨日・今日あたりは歴史的な豪雪だとか。地球全体の平均気温の上昇が原因と言われているが。真偽の程は不明だが、異変が生じているのは事実だろう。人類はいつまで生き残ることが可能か・・・・・・そんな議論も必要な時代なのかも知れない。

地方の小さな私企業の存廃、大きな問題提起を行った模様だ。ご覧の皆様方はどのような論考を展開されるのだろうか。