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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

レンギョウの花開く

2024年04月11日 05時17分10秒 | 余話

早春の花々を求めて彷徨っていた。とある山里で真っ黄色の花を発見、不思議に思い調べてみると「レンギョウ」の花であった。これまでも遭遇していたかとは思うが、見過ごしていたのだろう。たまたま被写体を求めて注視しながら走っていたので、注目の的となったようだ。最初の観察はマンサクの花かとの思いであった。車を止め、撮影準備をして近づくと、違っていることに気付いた次第。何だろう・・・・・との疑問の解決は何時ものグーグルさんであった。

資料によると中国原産の花のようで、一説では平安時代初期に導入されたとか何とか。例によって薬草としての活用を目指した模様だ。どんな薬用があったのかは不明だった。樹高は凡そ1.5メートル位、日当たりが良く水はけが良さそうな場所に生えていた。全体が黄色一色で、全面が花のようだ。他の樹木のように花と枝葉とが混在してるようには見えなかった。

この時期、黄色い花と言えばヤマブキが著名だが、農園界隈では未だ咲き誇っていないようだ。「ロウバイ」に始まって「マンサク」それに「レンギョウ」、しかる後に「ヤマブキ」だろうか。春先の陽光に光り輝く黄色の花軍団、何とも麗しい。

レンギョウを撮影していてフト気付いたのだが、現場は以前に「桃源郷」と仮名を付けてサクラの開花を狙っていた場所であった。何でも無い山里だが、サクラに包まれた小さな集落はまさに桃源郷のようで、しばらくの間、佇んだまま眺め入ってしまった。レンギョウの撮影を終え、バックして振り返ると重厚な民家の姿が。これまたしばらくの後思い出したのだが、件の民家は土曜日のみ営業されるラーメン屋さんであった。こんな山の中で商売になるのか、それも週一で・・・・・・・・と大いなる疑問を抱いていたものだ。尚、食レポは担当外なので控えさせてもらうが、何方か堪能な方で訪問してレポート記事に纏められては如何かと。

 

 


棚田の里も満開へ

2024年04月10日 05時21分15秒 | 余話

早めなのか遅めなのか、天候不順もあってヤキモキさせられた開花模様だが、どうやら例年どおりに落ち着いたようだ。基準は小学校の入学式である。つまり、小学校の入学式時に満開であればそれで良し、判断基準は明快なのだ。ここまでくればお気づきだろうが、サクラの満開の話である。恐らくだが、全国民が待ち望んだサクラの満開では無かろうか。最近は時勢も変わって、全国民がの言葉が世界中で・・・・・に変化しつつあるようだ。例えばアメリカワシントンDC、ポトマック河畔のサクラ並木も満開なようで、沢山の花見客で市街は錯乱状態だった模様だ。尚、当地の小学校入学式は4月5日、どうやらサクラの下で無事に記念写真は撮れたようだ。

棚田の里もほぼ満開の状態に。特別なサクラの観光地と言う場所があるわけでも無いが、彼方此方で咲き誇る姿は秀逸だ。とりわけのお気に入りは楠公夫人久子女史の生家跡、道路条件が悪いので遠くから眺めるだけだが、付近の集落環境とも相まって感極まることも多い。村界からは少し離れた富田林の領域とはなるが、なあに棚田の里としては同じ範疇だ。

上述のようにサクラは全国民が愛する花、いわば別格の特別な花でもある。末永く永遠に咲き続けて欲しいのだが、予断は許さないようだ。最近になって海外から侵入した模様だが、「クビアカツヤカミキリムシ」と言う害虫が猛威を奮ってるようで、彼方此方で伐採処理を余儀なくされてるようだ。連中の主な食害樹は、サクラ、ウメ、モモ、と言ったバラ科の樹木のようで、特にサクラの被害が大きいとか。

幸運な事に当地では未だ被害の話を聞かないが、樹皮に産み付けられたタマゴは孵化すると幹の中に侵入して食害するので、なかなか気づけぬようだ。やっかいな事に1回の産卵で産む数は数百個にのぼるとか、最大1000個にもなるそうな。強烈な繁殖力である。

被害状況の確認は難しいが、目安としては樹皮に「フラス」と呼ばれる木屑みたいな物が浮き出るので、樹皮観察が有効だそうな。何せ敵さんは幹の中、農薬等も効きにくいのだろう。

 

 

 


早くもサクラ咲く

2024年03月10日 05時23分45秒 | 余話

朝から冷え込むなあ・・・・・とボヤキつつソラマメの雑草を抜いていた。ふと見上げると何やら白い物が舞いだした。雪だ。流石に積もるほどの勢いでは無いが、3月に入って雪を眺めようとは。悴んで震えていると、メール着信の音が。開けてみると知人からの情報提供で、サクラが満開に近いとか。件の場所は「観心寺」だそうな。此処から車で走って20分程度、作業のケリが付いたら覗いてみますか。ということで、駐車場に戻るとチームリーダーとばったりの鉢合わせ、今し方の到着のようだ。早速、例の水利組合の作業について交代参加制のシステムを提言しておいた。

観心寺は楠公さん{楠木正成)が通った学問所でもある。当時の寺は最高学府、現在の大学のような機能を持ち合わせていたのだろう。楠木街道(と名付けている)の巨木群の中を走ること20分余り、門前の駐車場に到着。山門を覗くと右手方向にピンクの花々が。サクラだ。ソメイヨシノか別の樹種かは不明だが、ほぼほぼ満開に近い。それにしても早すぎる。当地の平均的な開花は4月の上旬、今年が暖冬だとしても1ヶ月も早いとは。言葉は悪いが「狂い咲き」としか表現の仕様が無いだろう。

地球温暖化ウンヌンについては疑義もあるだろうが、何かしら異変が生じているのは事実だろう。3月の小雪はまだしも、3月上旬にサクラの開花とは。ヒガンザクラも未だ開花していないのだ。

気象変動はともかく、サクラ自体は相も変わらず美しい。花の王者との異名を取るだけの存在ではある。今のところ、クビアカツヤカミキリムシの被害も発生していない模様だ。光線の具合は今一だったが、何枚かの画像を撮りまくった。比較的にマシなのをピックアップしておきますが、少し早めのお花見を。

子狸の自宅付近にもサクラ並木が存在する。樹種はソメイヨシノだが、開花は未だのようだ。数十本のサクラが一斉に開花する様は何とも豪華で、花吹雪に酔いしれる人々は何とも楽しそうな雰囲気だ。花見文化は数百年以上も続いた我が国の伝統、ある意味社会のインフラみたいなものである。農園にもヒガンザクラが1本存在するが、ヒガンザクラよりも先に花見が出来るとは。喜ぶべきか、悲しむべき現象なのか。

 

 

 

 


クビアカツヤの暗躍

2024年02月21日 05時04分19秒 | 余話

世間様が喧しいようだ。何でも「クビアカツヤ」というカミキリムシが大繁殖し、各地で食害を起こして樹木の枯れ死や倒壊を招いているとか。昔からカミキリムシは樹木の食害を行っていたが、主犯は「ゴマダラカミキリムシ」であった。とりわけ柑橘類への被害が大きかったと思う。無論、消毒等の防除作業を行うのだが、敵は幹の中、おいそれとは効いてくれない。最終的には他の樹木を守るための伐採とあいなってしまうのだ。

クビアカツヤは外来生物のようで、資料によると2012年に愛知県で最初の被害が発生したようだ。文字通りで首回りが赤いのが特徴である模様。お好みはモモ、ウメ、サクラ、と言ったバラ科の樹木たち。何れも春先に綺麗な花を咲かせ人々を楽しませてくれる樹木である。クビツヤツヤの被害が拡大すると、最悪、花見文化の消滅ともなり兼ねない。ゆゆしき事態だ。

ウメの大産地である南部町という地域があるが、近隣の日高川町付近にまで既にクビアカツヤは到達した模様だ。次は南部町かと住民の方々は戦々恐々だとか。無理もあるまい、ウメは地域の基幹産業だ。ウメがやられたら地域経済は崩壊する。

かくいう子狸達の農園だが、ウメは無いがサクラの樹木は1本存在する。ヒガンザクラだ。もう1ヶ月もすれば開花の運びで、楽しみにして待っている。樹皮等を覗いて見るが、今のところ食害は見られ無いようだ。最も,望遠レンズ越しの観察だから、あやふやなチェックと為りがちなのだが。クビアカツヤは上述の樹木の樹皮にタマゴを産み付け。孵化すると幹に入り込んで食害しながら成長する模様。

最も驚愕するのはメスの産卵数であろう。何でも1回の産卵につき300個程度のタマゴだとか。最大では1000個を超える事例もあるそうな。ものすごい繁殖力である。少々の対策では追いつけ無い。花見文化と伝統産業を守るためにはどのような対策を。思案するも特効薬が見当たらないのだが。

 

 

 


ご神木の見学

2024年02月12日 05時25分06秒 | 余話

農園から左程遠くない位置に「観心寺」という古刹が存在する。高野山真言宗のお寺さんだが、何よりも特筆すべき所は彼の楠公(楠木正成)さんが通われた学問所という点である。当時のお寺は学問の最高学府、今日の大学みたいな位置づけであったのだろう。居住地とも言われる、「道の駅千早赤阪」の地から馬に乗って通学されたとか。通学路の跡はクスノキが植え込まれた巨木群となっている。クスノキを眺めながら観心寺へと走ってみよう。

かっての子狸は巨木巡りも趣味の一つで、彼方此方を訪ね歩いていた。持病持ちの身になってからは遠出を控え、近場の彷徨いでお茶を濁している。本日は久方ぶりに観心寺のご神木を訪ねて見ようかなと。観心寺のご神木は杉の樹で本堂の前にそびえ立っている。表示が無いので詳細は不明だが、幹周りが恐らく4~5メートル位、樹高も目測だが数十メートルはあるようだ。

チケットを購入し山門から入場すると石段状の坂道となる。真正面が本堂で、其処の左手前が巨木の所在地だ。メインストリートとも言える場所なので、イヤでも目に付いてくる。詳しくは画像でご確認下さい。スギの巨木は玉垣で囲われ、ご神木としての取り扱いが一目瞭然だ。樹齢は不明だが数百年は優に経過しているものと思われる。寺の歴史を鑑みると、数百年の経過も不思議では無かろう。観心寺は近在でも著名な古刹、多くの信者の方々によって見守られて来たのだろう。

杉の樹がご神木となる事例は少なく無い。近場で著名な場所は、まずもって金剛山だ。神仏混淆だがお寺である「転法輪寺」のご神木として広場の端に聳えている。登るのが面倒な方には、天見地区の「流谷八幡神社」と「蟹井神社」にもスギの巨木が存在するのでお訪あれ。何れも観心寺のご神木にひけを取らない巨木であります。

杉の樹に抵抗感がある方は、「長野神社」と「岩湧寺」とがお勧め、樹種は訪ねられた後のお楽しみかと。以上、お勧めしたのは大半が河内長野市内です。巨木の存在は地域的な片寄りが見られますが、こればかりはご容赦を。難波あたりで聞き込むと、大阪で僻地はとの質問に河内長野市と答える事例も少なくないとか何とか。