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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

メインは栗拾いか

2023年10月01日 06時01分49秒 | 森の果樹園

本日は定例の「森の作業日」、毎度のことだが子狸が参加不可なので過去の画像を利用しながら作業内容を推測してみようかと思う。10月ともなれば秋たけなわ、森の果樹園も恵みが満載といった印象だろうか。無論、手入れが十分とは言い難いので、専業の果樹園みたいには行きがたい。程々なのは理解しているが、それでも期待を掛けるのは人間の性だろうか。森の果樹園で中心となるのは栗と柿、とりわけ栗は期待値が高めだ。何せネットを張ってイノシシとの争奪戦を繰り広げる程、仲間達も収穫に望みを掛けている。栗は劣化が早い。本来なら、落下のたびに収穫に励むべきだが、現場が山の中腹で毎度毎度の訪問は期しがたい。遅れ目の収穫とあってか虫にも狙われやすいのが最大の難点だろうか。

ネットは地上1メートルを超えて張り巡らしている。イノシシが飛びついても届かぬようにだ。知惠あるイノシシのこと、体当たりして支柱を壊しネットをズリ下げて栗を獲得する技も。生半可な対策では太刀打ちできません。栗が収奪され、ダランと落ちたネットを眺めるほど辛いことも少ないですね。猪突猛進型のイノシシに、どうして其処まで知惠が回るのか不思議でならないのだが。

かくしてイノシシのおこぼれに預かるのが人間様の現状、情けないのだが現実ですね。それに上述したように、虫達の襲撃もあります。栗の実に小さな穴を開け、食害するのも通例、完全な実は少なくなってきます。

栗の産地では毎日栗拾いに励まれるとか。樹から落下した物を、短時間で拾い集めるのが核心のようだ。和菓子の店などは契約していて、その日の朝拾った物しか購入しないとか。劣化が激しい果樹ならばでしょう。仲間達も日々通えれば良いのですが、現場が山の中腹、農園みたいにはいきません。遅ればせの収穫に鮮度の高い物は望めないでしょう、残念ですが。

それでも収穫物があるだけ有り難いもの、何せ栗や柿の賞味は秋の到来を実感するための品、欠かせぬものです。多少、品質がどうかと思えても、季節の到来を実感する魅力には勝てません。栗ご飯がメインですが、食卓に上がるのを仲間達も待ちわびているのでしょう。

そうそう定例の作業も待っています。必ずしも収穫の楽しみのみでは無いのです。森の果樹園も手入れが肝心、収穫物は作業を果たした結果でしょう。求める者は工夫を凝らして働かないと。

 

 

 

 


栗拾いの工事を

2023年09月10日 05時39分14秒 | 森の果樹園

夜が明けてきた。どうやら良いお天気のようだ。本日は定例の森の作業日、子狸が参加不能なので現場からの中継は出来ないが、過去の画像を使いながら大凡の作業内容を予測してみようと思う。時期的には栗の季節、森の栗林も実りが始まっている頃かと思われる。例によって草刈がメインなのだが、栗への対策も抜かせない。ご存じかと思うが、栗はイノシシの大好物、早い話がイノシシとの争奪戦が始まるのだ。連中は木登りは得意では無い。専ら落下した実を拾うのだが、行動時間が夜のため人間よりは時の優位性がある。イノシシに打ち勝つには知惠が必要なのだ。

落下した栗の実を拾ってるだけではイノシシにさらわれるのがオチ、どうしても先に収穫する必要がある。そこで考えたのがネット作戦、栗の木の下にネットを張り巡らし、落下する実を受け止めてしまおうとの手法だ。地上1メートル以上の高さにネットを設置し、イノシシがアタック出来ないように工夫した。当然ながら工事の必要性があり、相当な手間暇を要する。本日は工事の初日かと思われる。現場は山の中腹の栗林、栗の木までネットを搬送するだけでも大変だ。若くて体力豊富なスタッフが必要なのだが、自称若者ではなかなか太刀打ちが困難だ。

ネットを地上に並べるだけなら簡単だが、地上数メートルの高さとあれば支柱の設置も必要となってくる。「工事」と呼ぶ所以でもある。栗の実を収穫するのも大変なのだ。イノシシとの争奪戦が無ければ事は簡単なのだが、何せ連中の方が先住民、地の利を弁えている。どうしても人間の方が後手に回りやすく、勝負に勝つのはなかなかに困難なのだ。

仲間達も本日は工事に専念だろう、とてもじゃないが草刈にまでは手が回らないかと思う。どうしてそこまでも、と疑問に思われるかも知れないが、栽培してみるとお解り頂けるかも。手塩に掛けて育てた栽培物、木の実であれ野菜であれ、害獣達にむざむざと収奪される無念さがどんなに辛いものかと。たかが栗の実なれど、1年間の汗の結晶なのです。

農園でも害獣の存在はあるが、小型の小動物に限られている。だが森の果樹園では対象がイノシシ、破壊度がまるで違ってくる。同じネット作戦とはいえ、求められる強靱さが格段の相違なのだ。必然的に対策工事も複雑となり、手間暇を要することに。仲間達も大変な作業となってくるが、イノシシに負けて敗退するのもイヤなのだ。困難な作業が始まった、日中はまだまだ暑い、熱中症に留意しながら作業に専念されますように。

 

 

 

 


今日はミョウガ取りだ

2023年08月06日 04時56分25秒 | 森の果樹園

本日は定例の森の作業日、ただ恒例だが1年中で一番過酷な作業日でもある。説明するまでも無いだろうが、高温多湿の気候に風も通りにくい森の中、汗だくの作業光景が待っているのだ。欠席者も少なからず存在する。従ってか、チームリーダーからは「今日はミョウガ取りだぞ」との指令が。リーダーも解っておられるようだ。作業内容を指示しても困難なのは明白、興味のある分野を明示した方が取っかかり安い・・・・・・・・との思惑なんだろう。適性な方針かも知れない。

ミョウガはご存じのようにショウガの仲間の多年草だ。一度植え込んだら毎年実ってくれる。少々日陰の湿った土壌を好むようだ。従って日照通風の良好な田畑には向いていないように思う。東アジア原産ともいわれ、我が国以外では台湾や韓国にも生存するようだ。最も食材として活用するのは我が国だけらしい。このミョウガ、森の果樹園には自生している。日陰の場所で、水気が少ないので良き環境とは言い難いがそれなりの実りはあるようだ。毎年、某かの収穫は確保できている。

用途は主に麺類の薬味であろうか。我が家でも専ら薬味使用で、他の用途は思いつかない。スーパーでの購入品だが、パックに3個ほど入って150円前後、高いのか安いのか不明だが早々使用する物でも無い。俗説では、ミョウガを食べ過ぎると物忘れが酷くなる・・・・との伝承もあるようだが、事実かどうかは何とも。誹謗中傷の類いなのかも知れない。

ミョウガが発生するのは茎丈の根本付近、従ってミョウガの捜索は座り込んでのヤブ分けとなってくる。ビッシリとはえ込んだ茎は密植状態でミョウガを探すのも困難だ。中には花が咲き始めた物もあり、蕾の状態を探すのだが、タイミング次第だろうか。採取は簡単、手先で軽く折り曲げるだけで収穫出来る。

本日の森の作業は収穫中心かな。過酷な現場で汗みどろになりならの草刈りもよろしいが、程々にして収穫作業を楽しんでもらえたら有り難いとも。元気な存在があってこそ、森の維持管理も可能なこと、無理をしてはいけませんぞ。時には木陰で一休み若しくは昼寝タイムも必要かなと。

 

 

 

 

 

 


梅シロップ完成す

2023年07月07日 06時21分37秒 | 森の果樹園

一ヶ月ほど前だった。定例の森の作業に出向いた仲間達がお土産として持参してくれたのだ。青々とした立派な梅の実を。せっかくのプレゼント、有効に活用しなければと願い、思いついたのが梅シロップの作成。せっせと森の作業に通っていた頃、お馴染みだった品だ。夏の暑い盛りには重宝する飲み物、少々糖分が多いとはいえ、のどごし爽やかな飲料は農作業にも打って付けだ。何分、お手軽に加工できるのが有り難い。

早速、資材を準備して加工を始めた(6/9日付け記事)。作り方は簡単で、良く洗った梅の実と氷砂糖と酢を広口瓶に投入するだけ、その後一ヶ月程瓶を揺すり続ければ良い。概ね一ヶ月ほど経過し、中の梅の実がシワシワとなって氷砂糖が融解しきったら完成だ。

条件は整ったので早速の試飲会、若干をコップに移し2倍から3倍の炭酸で割って飲用する。シュワッーとした喉ごしが広がり何とも爽やか。農園への携行には打って付けかも。そう思ったが、ふと何かの記憶を思い出した。炭酸をボトルに詰め携行すると、条件によっては蓋が吹き飛ぶ事もありうるとか何とか。そんな事態は御免被りたい、残念だが携行用には不向きかな。

農作業で疲れ切って帰宅する事例が多いので、シャワー後の飲料に活用しようかと思っている。農園への携行用にと期待したが、携行用飲料は買い置きの緑茶で継続かな。日中は30度超の日々が多い、日差しは強烈で湿気は大量・・・・・・何とも蒸し暑い天候だ。熱中症の可能性が極めて高く、水分補給と休息は欠かせない。暑さにやられ、畑の真ん中でご臨終ともなったらお笑い者だ。水分の携行は必須条件、お好みの品をお忘れ無きように。

 

 

 


森からの贈り物

2023年07月04日 05時02分31秒 | 森の果樹園

農園に出向いてヒョイと野小屋を覗くと、何やら白い袋が。危険物かとも思いきや、まさか狙われるような重要施設でもあるまいと開封してみると、何と森からの贈り物が。どうやら先般の森の作業日で、果樹園での作業に従事した仲間達のプレゼントみたいだ。何とも有り難い。物自体が嬉しいのでは無く、作業から遠ざかって久しくなるのに、今なお作業仲間として処遇してくれる仲間達の友情が・・・・・。作業で疲れ切って重たい足取りで農園へと帰ったのだろう。少しでも身軽な出で立ちで帰りたかったはずなのに。

森からのプレゼントは「スモモ」であった。沢山の内容物、どうやら今年は豊作の予感だ。該当の樹木は世代交代期を迎えており、実らせるのは困難かと案じていたのに。最後の余力を振り絞ったのでは無かろうか。種々、幼木を植え込んではいるが未だ実りには至らないだろう。現有のスモモの樹が老木であるのと共に、最近は蝶や昆虫が少なく交配を危惧していた。ハチの姿など皆目見かけないのだ。異常気象とも思えそうな状況が続き、何か異変が生じているような雰囲気だ。昆虫たちは状況の変化を微妙に感じ取っているのかも知れない。

ともあれ今年は久々の実りの年のようだ。思えばスモモの樹とも長いつきあいだが、実りの日々は少なかった。山奥の傾斜地、栄養分も少ない山間部とあって成長も困難だったろう。肥料の提供や剪定なども難しかった.老木で大型樹だったので登るのも危険だったのだ。上述のように最後の大仕事と取れないことも無いが、やはり仲間達の尽力が実ってくれたのが大きいのでは無かろうか。可能な範囲ではあるが、長年手入れを続けてきた上での結果が本日の姿なのかも。

水洗いして1個を口に含んでみた。何とも甘酸っぱい、良く実ってる模様だ。これなら仲間達も作業を楽しめたのではなかろうか。折々に口中へと放り込みながら、鼻歌交じりで作業が継続できたのでは。暑さと疲れも吹き飛んだのかも知れないな。長年の労苦に対する、天からの贈り物かと解している。

久々のスモモの実り、例の百姓候補生氏にもお裾分けしよう。仲間達に加わって数年が経過、未だ森の果樹圓のスモモには対面出来て無いはずだ。携帯メールで知らせておくが、気付いてくれるかどうか。是非に、森からの贈り物を味わってもらいたいのだが。