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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

森からのお土産

2024年01月18日 05時28分18秒 | 森の果樹園

里山保全活動の一環として森へも定期的に入り込んでいる。頻度は月に1~2回程度だが、現行のメンバーが担当してかれこれ20年前後になるだろうか。若くて元気溌剌だった仲間達も、少々年齢を重ね、お疲れ気味の傾向ありだろう。とりわけ子狸が顕著で、ギブアップして早くも2年近くになる。足手まといになってはと、森の作業からは撤退したのだが、仲間達は今尚メンバーとして扱ってくれてるみたい。森から折々の手土産を持ち帰って届けてくれる。疲れた体に重い荷をと気の毒になるのだが、意に介してないようだ。

今月は14日(日)が作業日であった。イノシシ対策の防御事業を施し、お疲れ状態で帰路農園へも立ち寄ったみたいだ。子狸へのお裾分けとして、果実の土産を野小屋に届けてくれてたようだ。17日昼前、偶然野小屋を覗いて気付いた次第、何ともトンマな話である。しかも置いてあった場所は目線の届くところ、誰でも気付ける場所なのだ。全く何処を見ているのやら。

ビニール袋を開けてみると、八朔・ユズ・キウイ、の3品が入っていた。作業の合間に収穫した物だろう。イノシシ防御柵の設置や補修に追いまくられながらも、収穫作業は見逃さなかった模様。まあ半分楽しみがないと作業も実行出来ませんわな。

それにしても仲間達の友情には感謝せざるを得ない。職種も居住地も思想信条も異なっているのに、「里山保全」という1点でコミュニティーを形成し仲良く活動できるのだから。路線の食い違いで時には意見のぶつかり合いも無きにしも非ずだが、何時の間にか合意点を見いだしている。仲間達を横から眺めていてもジェントルマンだな・・・・・・・・と実感せざるを得ない。短い人生に於いて遭遇出来たのは幸運だったのかも。

 

 

 


イノシシとの攻防

2024年01月14日 05時13分05秒 | 森の果樹園

新年早々の森の作業日である。例によって子狸が参加困難なので,過去の画像を使いながら作業内容をご紹介しようかと思う。季節は寒冷期、一番寒い時期だ、当然ながら焚き火が必須であり、森の中とて例外では無い。但し要注意なのが延焼の可能性、山火事など絶対に起こせないのだ。注意にも注意を払って焚き火の開催となる。何せ、体を暖めないことには作業も困難、ウオーミングアップが必要不可欠なのだ。正月明けとあって態勢が整っていないのも要因の一つかな。

正月前後から急を要するのはイノシシとの攻防戦対策である。春先、森の果樹園はタケノコの大産地となり、必然的にイノシシとの取り合いとも為ってくる。連中の探索力は人間の数倍から数十倍にも相当するようで、未だ地中にあって見えないタケノコも掘り当てる。従って攻防戦で勝利を得るには、連中をタケノコ畑へ浸入させないことに尽きるかと。言葉では簡単だが、これが容易な業では無い。神出鬼没、何処からでも入り込んでくる。念のため、対イノシシ防御戦として防止柵を講じているのだが、しょっちゅう破壊されてしまうのがオチだろうか。

賽の河原の石積みでは無いが、設置→破壊→再建→破壊・・・・・・の無限ループみたいな状況だ。それでも諦めないのが仲間達の素晴らしいところ、人間諦めたら其処でジ・エンド、何物も生み出さない。今回も活躍を願っている。

当地でのタケノコ産出は概ね4月~5月の頃、イノシシはその前から活動する。どうも優れた嗅覚が武器のようで、上述のようにまだ地中にあるタケノコを探し当て食い散らかすのだ。年明け早々から活動を展開している、そう理解しても十分だろう。対策を急がねばならない。実は果樹園の隣地が竹林で、本来ならこちらで賞味のはずだが、生憎と管理不能でヤブとなっておりタケノコの発生は望めない。従って境界線を越えて果樹園へと不法浸入してくる始末だ。

草刈や剪定或いは植樹など為すべき作業は多いのだが、大半はイノシシ対策に追われてしまう。出動する仲間達も大変だが、皇国の興廃この一戦にあり・・・・・・・だろうか。負けずに奮闘して欲しいと願わずにはおられない。

 

 

 

 


寒冷期の森の作業

2023年12月03日 05時15分11秒 | 森の果樹園

今月は3日と17日とが「森の作業日」である。季節は冬の始まり、寒冷期の作業となってくるのだ。この時期、要注意なのが冷え込み、曳いては低体温症の可能性である。作業どころでは無い事態も予想され、焚き火の必要性が高まってくる。まずもって火を起こし、体を温める必要性があるのだ。要するにウォーミングアップという奴だろう。斯くして森に入ると「火起こし」から始まってくる。

幸いにして素材はふんだんに存在する。倒木や落下した小枝或いは伐採した雑木など、燃やすには事欠かない。問題は延焼の危険性だろうか。基より承知の上で、防火水槽やバケツ類等は側に控えさせている。一旦燃え上がったら手が着けられないのだ。用心に用心を重ねた上での焚き火、何とも暖かい。身も心も温まってから作業開始だ。

チームリーダーからは指令が飛んでいた。今月の作業予定は、「草刈り+柵の修繕+ゆず取り」、だぞと。草刈りは何時もの如く、柵の修繕だが多分イノシシの侵入防御柵のことだろう。実は隣地が竹林で手が入らぬのでヤブと化している、俗に言う竹藪だ。ここから我々の管轄するタケノコ畑へと連中が侵入してくるのだ。柵の構築で防御を図っているのだが、損壊されること甚だし・・・・・と言った案配。ゆず取りは何時もの収穫作業、皆のお楽しみでもある。ゆずは本数はそう多くは無いが、沢山の実りをもたらしてくれる。ゆず風呂とまではいかないが、調味料としての使用には問題無しの状況。

作業の中心は「柵の修繕」だろう。竹を伐採し、組み合わせて防御壁を作っているのだが、何せ悪知惠の働くイノシシのこと、体当たりしてぶち壊してしまう。その都度修理を重ねるのだが、今月は大規模修繕となった次第だと思える。竹は自然物、経年劣化での腐敗も考えられる。要するに数年ごとに大規模な手入れが欠かせないのだ。今、熊の出没が問題となっているが、当地付近には幸いなことに熊の出没例は無い。最強の相手はやはりイノシシだろう。

お楽しみはゆず取り、収穫の喜びでもある。但し、ゆずはご存じのようにトゲが激しい果樹木だ。収穫には工夫が必要で、多くは高枝鋏での収穫となる。樹高が高いので、見上げた格好での収穫は難易度が高い。しかも1個づつの収穫、手間暇の掛かること。

朝夕はメッキリと冷え込みがきつくなりました。森での作業も大変かと思いますが、焚き火で暖を取り、事故の無きよう留意されて作業を楽しんで戴ければと願ってます。

 

 

 


柿とキウイと草刈りと

2023年11月05日 05時14分28秒 | 森の果樹園

本日は定例の森の作業日、今回は最近入会されたご婦人方のグループも参加の予定だそうな。さぞや賑やかな例会となるのでは・・・・・・まかり間違っても、女文字3個がどうのとかは申しますまい。余計な枕詞で始まったが、例によって例の如く、子狸が参加困難なので過去画像で作業を予測してみよう。概ね、そうたいした違いは無いだろうと思う。11月の例会といえば、「焚き火」から始まるのが恒例。体を温める暖機運転が必要なんだが、今年は異常気象、例年以上の気温のようで火遊びセレモニーは不要だろう。

チームリーダーからは以下のような指令が飛んでいた。5日は柿とキウイと草刈りだぞ・・・・・と。つまり柿とキウイの収穫がメインで、ついでに草刈りもやるぞ、の趣旨かと解釈した。例年だとこの解釈で十分だが、今年は上述のように非常に暖かい。草刈りがメイン作業となるかも。聞くところによれば、上述のご婦人方も「刈払機講習」を受けられ、草刈り作業の初歩的な技能は習得済みだとか。下手な老兵よりも有力なマンパワーとなるのかも知れませんね。大いに期待しておきましょう。

さて草刈りについては、現場でリーダーから指示があると思いますので、指示に基づいた行動を願います。一番肝心なことは「安全の確保」、作業効率とかスピードとかは気にする必要はありません。事故の無いのが最重要事項、ボチボチのマイペースで作業を楽しんで下さい。引き続いて本目の柿とキウイ、森の果樹園なので某かの果実が実っています。年により、表年や裏年或いは病気等もあって収穫物が無い時もあります。今年は栗が不作で柿が豊作のようです、キウイはどうでしょうか。当たり外れがあるのが楽しみでもありましょう。キウイにも期待したいですね。

現場環境は山の中腹でアップダウンの激しいところ、大御所や子狸のような老兵組には困伴を伴う場所です。お若い方々でも油断すると転倒や滑落の可能性が無きにしも非ずでしょうか。くれぐれも足下にはご注意を。

山の斜面を利用した果樹園でしたが、採算面での不適合か作業の困難さの故か、縁あって我々が管理するようになって20年近くになりますか。定期的に作業を行ってるので、不十分とはいえ人の出入りが可能な森を保っています。典型的な「里山地帯」で、奥山と住居地との緩衝地域となっています。無論、イノシシ等は居住してますので相応の注意は必要でしょう。獣害等に留意しながら作業を楽しむ、時には収穫の喜びも・・・・そんな環境を保全して行きたいものです。

 

 

 

 

 

 


森からのお土産

2023年10月19日 05時25分29秒 | 森の果樹園

朝、農園へと出動してみたら、野小屋に何やら白い袋が。何だろうと開けてみたら、朱色の「柿の実」が。どうやら森の果樹園で作業を行った仲間達が運んでくれた模様。ハードな作業を行ってるに、重いお土産の柿まで配慮するなんて・・・・・自分には出来ないな、とため息と感動とが。森の果樹園は山の中腹にある。駐車場からは細い山道の急な登りとなり、子狸の体力には負担となってきた。其処でリタイアさせてもらい、約2年程の経過となる。それでも仲間達は今尚メンバーとして評価してくれてるようだ、有り難いことである。

農園の仲間達で森の果樹園に参加できないものが数名いる。皆で分けるようにかと、多めに運んでくれたようだ。行き届いた配慮と仲間思いの心情につい、ウルッとなってしまう。毎度のことながら感謝致しております。

持ち帰って開封してみたら、見事な甘柿がはいっていた。後日談だが、今年は柿の表年のようで、柿の木満載の大豊作のようだとか。まだまだ未収穫のものが大量に残ってるので、今すぐ収穫に走られよ・・・・・と盛んに煽られた。坂道を登り切れないのに。それはともかく、元気が存在する仲間達は頃良く現地へと山登りを。柿の実が落下を始めるとイノシシの出動となってくるので、要注意ではありますが。

柿と言えば、子狸の大好物は紀州九度山の柿、既にシーズンに入ってるのだが未だ買い出しに出向けていない。運良く頂戴できた森の果樹園の柿、大事に賞味させて戴きます。「柿が赤くなれば医者が青くなる」・・・・・・とかの箴言もあります。医者不要となるほど栄養価に優れた果物なんでしょう。森からの恵みは、仲間達の地道な活動の結果、もたらされたご褒美なんでしょうね。ご相伴に預からせて戴きます。