goo blog サービス終了のお知らせ 

木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

竹林の整備管理を

2024年05月12日 05時09分30秒 | 森の果樹園

森の果樹園の大きな面積は果樹木林である。当たり前の事だが、果樹木が大半を占めるのは否めない。次なる順位は竹林である。実はこの二番手がやっかいで保守管理に難儀してるのだ。他でもない、タケノコを狙ったイノシシ軍団に蹂躙され、ついでに果樹木まで被害を被るのだ。従って作業の中心は草刈りよりもイノシシ防御となってくる。実は隣地がヤブ状態の竹林で、連中は此処を隠れ家としてるみたいで、境界線を越えて侵入してくる。境界線には竹材を使った防御陣を構築してるのだが、破られることしばし。

本日12日は定例の作業日、子狸が参加困難なので過去の画像を使って作業内容を推測してみようかと。上述したように、境界線の防御陣確保が作業の要点だ。アメリカ政府が不法移民に悩んでメキシコとの隔壁設置に動いてるのと同様である。一応、構築した防御柵はあるのだが、連中の破壊力は凄まじく、所々に穴が空いている。この防御柵を修復するのがメイン作業、続いて草刈りや雑木処理等になってくる。

柵の修復はエンドレスの作業で、志気も上がりにくい。如何にしてモチベーションを維持するのかが悩みの種、チームリーダーも苦心するところだろう。具体策としては、他の作業との組み合わせだ、収穫作業等があれば喜ばしい。本日はまだ2次発生のタケノコの可能性がある。タケノコを掘りつつ隔壁をチェックして修復作業を・・・・・・そう、うまく運んでくれれば有り難いのだが。

5月の連休後とあって現地は花盛り、無論お花畑では無い。山に咲くフジの花や野に咲くアザミ等が我々を歓迎してくれるかの様なのだ。華やかさは無いが、静かで控えめな花々の饗宴は何とも言い難い。山仕事の楽しみの一環でもあるだろう。

思えばこの森の果樹園に通い出して何十年になるのだろう。遅々とした歩みだが、定期的な作業で少しづつだが整備されつつある。後は果樹木の更新とメンテナンスに若き能力が欲しいところだ。人材の取り合い合戦ともなるだろうが、選択される存在でありたいもの。道のりは遠く険しいのだが。

 

 

 


メインは筍掘りかな

2024年04月14日 05時23分09秒 | 森の果樹園

チームリーダーからは指令が飛んでいた。本日の作業は、「草刈り+柵の修繕+タケノコ掘り」だぞと。彼がわざわざ注意喚起したのも無理は無い。本日だけはタケノコ掘りに傾斜しがちなのだ。獲物を捕らえた猟犬の如しで、タケノコを発見したら草刈りどころでは無いだろうな。心情は痛いほど理解できる、かっての子狸も全く同様だったのだから。まあ、本日だけはお許しを・・・・・・と言うことで、作業半分、タケノコ掘り半分と言った案配で妥協を。

森の果樹園には竹林が併設されている。仲間達の尽力で環境整備が行き届いているので、タケノコの繁殖も数多く、例年収穫の喜びに歓喜する。何せ葉物野菜と違って獲物が大きい。大物を釣りあげた気分なのだ。例によって例の如く、子狸が参加不能なので、過去の画像を使いながら活動内容を推測してみようかと思う。例年ほぼ同様なパターンなのだ。もう当初の焚き火もそう必要ないだろう。荷物を置いたら直ちに収穫へ。トンガや長柄鍬を利用して掘り起こすのが常套手段、おっとその前に現場を発見する必要がある。微かに伸びたタケノコの頭を見つけ出す。一撃必殺・・・とはいかないが、数回の打ち込みで無事に掘り出しだ。大物ゲット。

画像でご確認戴きたいが、結構大物がコンテナに入ってますでしょう。最もタケノコの名産地である京都では大物は嫌われるとか。やや小振りなタケノコが好まれるそうな。何事も上品な世界、野趣あふれる品より見栄え良く品のあるタケノコが珍重されるのだろう。我々にとってはお構いなし、大物ゲットの方が楽しい印象だ。京都人と大阪人との違いなのかな。

掘りあげたタケノコは、後刻参加者で均等配分する。結構重いので持ち帰りに難儀するが、流石に皮をむいて軽量化する者はいない。掘ったままの状態でお持ち帰りだ。帰宅後の奥方の悲鳴が聞こえそうだが・・・・・・馬の耳に念仏かな。アク抜きには米糠使用が多いようだ。玄米での保管者も少なく無いので、自宅精米の副産物の活用だろう。

流石にタケノコ掘りだけでは無い。半分ほどは草刈り等にも力を注ぐ。無論、お馴染みの刈払機使用による刈り取りだ。収穫を終えた後だから気分は上々、機嫌良く2サイクルエンジンの爆音に酔いしれる。かくして春先の陽光の下、少々汗気味とは言え心地よい疲れに満足している。

 

 

 

 


森からの宅急便

2024年03月06日 05時20分31秒 | 森の果樹園

又もや宅急便が届いた。例の黒ネコ何とかのトラック便では無い。仲間達による友愛の配送便だ。例によって例の如く、森の果樹園に定期的に作業に入ってるのだが、直近では3日(日)が作業日であった。仲間達はハードな作業に疲れ切り、クタクタになりながらも帰路農園に立ち寄ったみたい。其処で作業にも参加できていない子狸にもお土産を・・・・・・・となった次第の模様だ。畑に出動したら、野小屋の傍らにビニール袋がチョコマカンと控えていた。開けてみると八朔や甘夏等がゴロゴロとはいっていた。作業で疲れ切ってるだろうに、重たい土産をわざわざ搬送とは、森からのプレゼントは作業に参加した者だけが享受出来るかと理解しているのに。

それにしても仲間達の友情には感謝せざるを得ない。柑橘類が嬉しいのでは無い、個人的な事情で参加が困難となってしまった子狸を、今尚、仲間と認識してくれる気持ちが嬉しいのだ。長年作業に従事してきただけにハードさは了解している。朝から夕方まで森で作業を行うとクタクタになってしまうのだ。疲れ切った体に重たい土産物は負担であろう。何を好き好んで・・・・・・と推測するのだが、彼らは別なようだ。

お供えした上で感謝して頂戴するのが筋だろうが、生憎と仏壇も神棚も備え合わせてはいない。何とも不信心な存在で、罰当たりな人間なのだ。恐らくだが、彼岸浄土には辿りつけない、魔界への一直線タイプなのかも知れませんな。

それにしても仲間達にはただ感謝の一言だ。お礼の術も持ち合わせてはいないが、畑の傍らでただ頭を垂れた子狸の姿をご想像戴ければ幸いです。配送便の果物、有り難く頂戴致します。

 

 

 

 


草刈り・柵の構築・植樹

2024年03月03日 05時32分49秒 | 森の果樹園

本日は3月3日、世間様はひな祭りだ。仲間達には関係無いようで、本日も森の中へ。例によって子狸が参加不能なので、過去の画像を使いつつ本日の作業内容を予測して見ようかと思う。チームリーダーからは指令が飛んでいた。本日の作業内容は、草刈り+柵の構築+植樹だぞと。例年のパターンでほぼ同様な作業内容なのだ。条件によってはシイタケの植菌作業が加わることもある。ナラ・クヌギの原木が少ないので、今回は見送りかと推察。里山地帯の荒廃は何処も同じ、ナラやクヌギは大半が植樹された人工林なのだが、きょうび、こうした植樹はほぼマレであろう。

まずもって焚き火の開始、何せ朝方は気温が低い。当地では最低気温が1度位、体を暖めウオーミングアップの必要性が高いのだ。程よく暖まったら草刈りの開始、冬場といえど雑草類は伸びている。5メートルルールに則りながら、機嫌良く刈り取っていく。手慣れた光景が其処彼処に。エンジン音で各位の状況を把握しつつ、広く展開する。

3月の作業で最も重視するのが柵の構築・補修作業だ。実は4月に入ると竹林でタケノコの群生が始まる。それを狙ってイノシシが浸入するのだ。連中は嗅覚が鋭いようで、未だ出現していないタケノコを掘り当て食害する。防止するにはイノシシの浸入を防ぐこと、いわゆる万里の長城の構築だ。既に出来上がった柵が存在するのだが、結構破壊されている。補修と新たな構築、毎度のことだが賽の河原の石積みのような労力が要求されるのだ。無論、竹林の故、竹材を使用しての柵となってくる。

竹材の故か連中にとっては馴染んだオモチャみたいな感覚のようで、柵の構築が万里の長城たる役割を果たし得ていない模様。体当たりして柵を壊し、ヤスヤスと浸入する。彼らが活動しまくった結果、跡には掘られた穴とタケノコの残骸が。無論、我々には猟銃も箱罠も持ちあわせてはいない。無縁の涙でじっと手を見る(啄木では無いのだが)。

最後のお仕事は植樹、森の果樹園だけあって各種の果樹木がたわわな実りをもたらすのだが、経年劣化は何処も同じ。折々に世代交代を図っていく必要がある。つまり新たな苗木の植樹が必要なのだ。我々のルールは到って簡単、各位が好きな樹種を選んで購入し、好きな場所に植え込む手法。放縦な作業に見えるかも知れないが、結構うまく作動している。好きこそ物のなんとか・・・・・・・・自分の選択には愛着が強いようでして。

 

 


支障木の伐採を

2024年02月04日 05時23分36秒 | 森の果樹園

本日は定例の「森の作業日」である、例によって子狸が参加困難なので、過去の画像を使って作業内容を推測して見ようと思う。季節は2月、寒い時期だ。其処で焚き火の暖から始まるのは何時もの如し。体を暖めるために肉体労働に傾斜するのは自然の理かと。其処でこの月は支障木の伐採がメイン作業の一つとなってくる。クヌギやナラの樹があればシイタケ用原木の確保も兼ねている。シイタケの植菌は3月頃が適当かと判断しての前倒しでもある。但し里山地帯の荒廃により、クヌギやナラの樹は減少傾向だ。シイタケの原木栽培も何時まで出来ることやら。

作業の中心は支障木の伐採である。森は元々が果樹園だった経緯もあり、ある程度は整備されている。しかしながら長年の経過によって、森がヤブと化するのは何処も同じ、当然ながら邪魔になる雑木も生じてくる。特に樫類の樹木の繁茂は著しい。折々に切り倒して処分しないと、ヤブが更なる重篤のヤブとなりはて、人間が進入出来ないようになってしまう。

仲間達は里山倶楽部で鍛えられた精鋭達、作業するのに躊躇は無い。程よく分散して切り倒していく。大木になる前の予防対策だ。樫類は10年も放置すれば巨木へと変貌する。早めの対策が肝心でしょう。幹が細い間なら作業も楽ですよ。

チェーンソーは使い倒しているので少々くたびれ気味、それでもお役には立ってくれるので重宝している。某スチール社の小型版だ。チェーンソーはお好み次第だが、輸入品がメインのようだ。そういえば子狸のは国産品だが、多少なりの不具合は出ている。この業界、やはり長年の伝統と経験が物言う世界のようですね。

切り倒した雑木類は玉切りして寝かせておき、上述の原木に使用しないタイプは火遊びの原料となる。乾くには相当数の歳月が必要だが、そこはそれ、森の中に転がしておけば良いので。