写真の材木は床下の基礎の部分に使われていたものです。ほぞ穴が多数開けられているのが確認できます。時代が新しい古民家ほど、このように使いまわし(リサイクル材)の使用が見られます。時代をさかのぼって、例えば江戸時代の古民家は、施主の自分の山から切り出した選りすぐったケヤキ、ヒノキ、松などをふんだんに使って建てられますが、例えば大正、昭和になると山にはあまり良い木は残っていません。一度解体されたリサイクル材は安価に手に入るので庶民の民家に多く使われています。
写真の材木は床下の基礎の部分に使われていたものです。ほぞ穴が多数開けられているのが確認できます。時代が新しい古民家ほど、このように使いまわし(リサイクル材)の使用が見られます。時代をさかのぼって、例えば江戸時代の古民家は、施主の自分の山から切り出した選りすぐったケヤキ、ヒノキ、松などをふんだんに使って建てられますが、例えば大正、昭和になると山にはあまり良い木は残っていません。一度解体されたリサイクル材は安価に手に入るので庶民の民家に多く使われています。
2005年、我が家の古民家再生工事の写真です。築230年の古民家を支えてきたのは、通期の良い80cmの床下の高さと床下の土に秘密があります。歴史的建造物の正倉院や神社仏閣は一様に床下が高く、通気により建物を湿気から守っています。また、我が家の床下は、土間も含め全て三和土(たたき)が打ってあります。三和土とは、敲き土(たたきつち)の略で、赤土などに消石灰とにがりを混ぜて練り、塗って敲(たた)き固めた素材。もともとはセメントがなかった時代に、地面を固めるために使われていました。我が家の床下の三和土は、セメントよりも防水性があり、230年経った今でも機能しています。
古民家再生で最も重要なのが基礎です。多湿な日本の気候、とりわけ雪国では地面からの水分が基礎の木材を痛めます。シロアリ繁殖の原因にもなります。床下部分に全て防湿シートを張り鉄筋を入れてコンクリートで固める工事が望ましいと思われますが、こちらでは床下が低いことと予算の関係で、防湿シートの上に砂が撒かれました。砂利ではシートに穴が開いてしまうので砂にしました。やり方仕方は予算が許せばいかようにもあります。次回は我が家の驚くべき事実についてお伝えします。