コマメディア ー史上最弱の仏弟子 コマメー

仏教ファン、瞑想バカのフリーライター森竹ひろこ(コマメ)の仏系ブログ。最弱なので、おてやわらかに!

沖縄で三十三観音霊場巡りをしてきました@沖縄山 長谷寺

2013-12-28 | 仏系(わりと真面目)





先日参加した瞑想合宿の会場「沖縄山 長谷寺」の岡田弘隆住職は、もとは東京のお寺でご住職をされていましたが、観音様のお告げを受け、沖縄戦で亡くなられた戦没者と戦災犠牲者をご供養するために、沖縄の地に長谷寺を開山されたそうです。
敷地内には沖縄初の西国三十三観音霊場のご本尊様をお奉りする「潮平三十三観音霊場」があり、高低差20メートルのついた千三百坪の敷地の遊歩道を巡りながらお参りができます。ゆっくり巡って30分、急ぎ足なら10分のコースで、遊歩道にはしっかりとした手すりもついていますので、気軽にお参りができます。
そこで私も、合宿の自由時間に三十三観音霊場巡りをしてみました。




長谷寺は小高い山の上にあります。




ここから三十三観音霊場巡りが始まります




手前が第一番札所の「青岸渡寺」。その奥に第二番札所「紀三井寺」、第三番札所「粉河寺」と続きます。




サンゴが発達した石灰岩の地盤に、南国の草木。他の三十三観音霊場では見ることのできない沖縄ならではの光景です。




草花には説明文の書いてあるプレートも。勉強になります。




途中には、糸満の街とその先に海が広がるビューポイントも。




8番は本堂のご本尊様をお参りください↓




ご本尊様は現代の名仏師、松本明慶さんの手による像高4.5メートルの十一面観世音菩薩立像です。




回廊からはお近くでお顔を拝見することもできます。この角度からは、とてもお優しい表情をされています。




斜面を巡るコースは、まるで大人のアスレチック。




「日本の平和と発展の為」。それぞれの札所には奉納された方の思いが記されています。




わかりやすい道案内がありますので、迷うこともありません。




第三十三番の華厳寺。これで満願達成です。




三十三霊場には番外が3つあります。これはそのひとつ、西国三十三所を創設したとされる徳道上人が隠棲された「法起院」。




岡田住職は弁護士の資格をもつ多才な方。沖縄県内全体に三十三観音霊場を開きたいという願いのもと、日々奮闘されています。




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「自分に親しもう!」沖縄 長谷寺の3泊4日瞑想会に参加しました

2013-12-25 | (報告・感想)気になるイベント、講演会

12月20~23日まで沖縄県糸満市で開催された、タイで出家された日本人僧侶プラユキ・ナラテボー師の瞑想会に参加しました。


会場となった「真言宗豊山派 沖縄山 長谷寺」は、小高い山の上にあります。

長谷寺へは人の背より伸びたサトウキビ畑にかこまれた坂道を登り、風にゆれるサトウキビのリアル「ざわわ」を聞きながら到着しました。ああ、沖縄に来たのですね。

今回の瞑想会(合宿)は3泊4日とプラユキ師の日本での合宿では過去最長であること、スタッフのみなさんが師の日本での初合宿「伝説の北軽井沢合宿」の参加者であること、お寺での開催でしかも1日1食であることなどから修行系合宿になる覚悟で参加しましたが……



寺の入口では威厳のあるシーサーがブーゲンビリアの赤い花を背に鎮座。
気が引き締まります。



でも、玄関前ではこんなシーサーがお出迎え。おちゃめな表情にホッと緊張がゆるみました。

実際の瞑想会はこの2つのタイプのシーサーが示すように、しっかり法話を聞いたり自主瞑想に励む時間帯と、楽しく話をしたり和やかに食事をする時間帯との緩急がとれた、バランスのよい運営がされていました。瞑想は初めてという参加者も多かったのですが、みなさん無理なくリラックスして取り組まれていたようです。



タイムスケジュールも沖縄らしく、ゆるい感じです。
下部には以下の注意書きが
・5:00ー6:00までは一切喋らないでみましょう。
・玄関前のスペースでは軽食をお出ししています。
 ここでは小さな声でのお話は可能です。
・入浴は20:00~ 順次入ります。


【瞑想会の1日】


朝は6時から本堂で勤行が行われます。岡田ご住職に合わせて経を読み上げ、法話を聴聞しました。




朝日が昇りはじめた7時に、時を告げるお寺の鐘を打ちます。




8時からお話開始。仏教の基本「縁起」についてのご講義中、みなさん真剣に聞いています。




師のお話しや瞑想実践の合間に、糸満の街の向こうに海を望む眺めのよい場所で、のんびり日向ぼっこ。



1日1度の食事は10時半すぎに本堂でいただきました。はじめの10分ほどは沈黙をたもって食と向き合い、その後は和やかに団らんをしながら食しました。




これは3日目の食事。この日は福島から沖縄へ移住された、フランス料理出身の方による菜食料理のケータリングです。
福島の子ども保養プロジェクト「NPO法人 沖縄・球美の里」にも深く関わられていて、その話などもシェアしていただきました。




手動瞑想の実践。今回は3泊4日ということで、かなりじっくりと瞑想にも取り組めました。




クリスマス期間ということもあり、「慈悲の言葉カード」を作成してみました。
みんなで慈悲の言葉を唱え、プラユキ師からは普段の瞑想会ではなかなか聞く機会のない、慈・悲・喜・捨の心を説いた「四無量心」について解説いただきました。心が喜ぶクリスマスプレゼントですね。




軽食コーナーで、まったりと” ゆんたく "(沖縄の方言でおしゃべり)タイム。




本堂は一晩中明りが灯されて瞑想することができました。ほのかな光のなかご本尊の十一面観音様の側で行う歩く瞑想は、心がシンと静まります。




2階の回廊部分も絶好の瞑想ポイントで、この写真では暗くて見えにくいのですが二人が瞑想中です。ある方は、「素晴らしい気が満ちている」といった表現をされていました。



プラユキ師は4日間変わることなく、常ににこやかで丁寧にお話や瞑想指導をされていました。また個人面談にも充分な時間を取られ、参加者1人1人が大きな気づきを得られたのではないでしょうか。
今回の瞑想会のテーマは「自分に親しもう」でしたが、善き師、施設、仲間がそろった恵まれた環境のなか、みなさん自分自身とはもちろん、他の参加者、そしてお寺に出入する人達とも穏やかに親しむことができ、師のおっしゃる善き心「オープンハート」で過ごせたのではないかと思います。

お寺を瞑想会にお貸し下さり、共に参加されて私たちの学びを深めてくださった長谷寺のご住職には深く感謝いたします。
そして、いつも心を整え、爽やかな笑顔で瞑想会を運営された長谷寺副住職のリュウエイさん、つねに参加者を気遣い、配慮のいきとどいたサポートをして下さったマツウラご夫妻、本当にありがとうございました。


(関連記事)
・沖縄で三十三観音霊場巡りをしてきました@沖縄山 長谷寺






小学生がつけた、現代仏教の世界的リーダーのあだ名とは……【より抜きツイートさん11月号】

2013-12-19 | より抜きツイートさん
11月の仏教に関するツイートを中心にまとめて、コメントなども入れてみました。
青字がツイート、黒字が後日コメントです。


11月6日
「ゆかいな仏教」読了。社会学者の対談なので、社会学的知見に基づいて仏教を論じるのかと期待していたけど、ちょっと違いました。さて、読みかけの米国人チベット僧の本に戻ろうかな……
 読みかけの米国人チベット僧の本は、チベット仏教を学んでいる方にいただいた「人生を劇的に変える<ブッダの時間>」ラマ・スールヤ・ダス著です。この本による「ブッダの時間」とは気づきの時間のこと。アメリカのナイトスタンドブッディストに向けて、ブッダの教えを日々の営みに活かす智恵が語られていて、私には「ゆか仏」よりフィットしました。いや、どちらも仏教書とはいえ、カテゴリー違いすぎますけど……


11月11日
昨日、高校時代からの仲良しグループと会食。東大の先生2名をはじめ書道家だの、デザイナーだの、純正シロガネーゼなどの超個性派集団なれど、各々抱える悩みは体調の変化、介護、身内の死など、まさに病、老、死。性格や職業に関係なく普遍なのだなあ。
 学生時代は友だちが少ないのがウリでしたが、一度友だちになると縁がずっと続く人が多く、気がつくとわりと友だちの多い人になっていました。


11月14日
週末に翻訳者の法友さんと八識のお話をするため、予習で「やさしい唯物/横山紘一」と、その次の週末にお会いする関西在住の法友さんのお勧め本「ゴータマは、いかにしてブッダとなったか/佐々木閑」を併読中……課題図書に追われる夏休み気分?
 ↓
 上のツイートに、「唯物ではなくて唯識ではないか」と、間違を指摘してくれたコメントが!ありがとうございます
 ↓
11月14日
そうです!「唯識」でした。ご指摘ありがとうございます(≧∇≦)
 
ところで「やさしい唯識」は、後半で撃沈……


11月17日
法友さんの小学6年生の息子さんのクラスでは、ティク・ナット・ハンは“テカテカ納豆ご飯”と呼ばれているそうだ……子どもの言動感覚って、すごいなぁo(^▽^)o 
 ”テカテカ納豆ご飯”って、なんかおいしそうな名前です。


11月23日
しばらくの関西滞在から帰ってきたら、机の上に夫・ドラジさんの買ってきたバンテ・H・グナラタナ師の「マインドフルネス」の続編「マインドフルネスを越えて」が。このまま精進しなさい、と言うことなのだろうな。
 ↓
 上のツイートに、著者がどんな人かという質問をいただきました。
 ↓
11月24日
私も前作で知ったのですが、1927年生まれ、12歳で出家されたスリランカ出身の僧侶で、現在は米国を拠点に世界各地で瞑想指導をされている方ですよ
11月25日
実用書として一般の人に向けてわかりやすい言葉で書かれているので、読みやすいですよ。しかも巻末には基本用語の解説までついている親切さ。図書館にないならリクエストという手もありますね。
11月26日
前作「マインドフルネス」は20年読み継がれる瞑想入門の良書ですが、冒頭にはこんな親しみやすい一文が「ヴィパッサナー瞑想に必要な性格をすべてまとめて『ガッツ』という言葉で言い表すことができます。瞑想にはガッツが必要なのです」、石松ですか……(^^;

 ところで、あなたはガッツといえば石松ですか? ウルフルズですか?
 私は断然ゲッターロボです。
 「♪ ガッツ、ガッツ、ゲッターガッツ!三つの心が ひとつになれば~」






ご利益のある町!? 埼玉県本庄を小ネタ散歩!

2013-12-09 | 仏系 (柔らかめ)
さる11月30日、タイの日本人僧プラユキ師の講演会に参加するため、生まれて初めて埼玉県の本庄駅に降り立ちました。
この日はせっかくだからと早めに家を出ましたので、講演会の前にブラブラと散歩をしてみようと思います♪
(今回、ほとんど仏教の話題はありません。講演会の報告は公式サイト「よき縁ネット」に掲載いたしましたので、どうぞ、そちらをご覧ください。→「凱旋(!?)講演会の報告」


駅にある観光案内所の入口には、いきなりこんな歓迎の言葉が。

ご利益ですか……プラユキさんの出身地だし、市長は真言宗の僧籍をお持ちだし、商工会の会長さんはとても信心深いそうですし、少なくても仏縁は深そうです。





町中を流れる元小山川にかかる寺坂橋は、明治22年(1889年)に建設された埼玉県内最古の道路橋です。
国登録有形文化財に登録され、日本土木学会の近代土木遺産にも選定されていますが、長さ8メートルに満たないささやかな橋のため、知らないと確実に通り過ぎてしまいます。




ランチには本庄の郷土料理「つみっこ」とベーグルサンドをいただきました。
つみっことは、一般にはすいとんと呼ばれている小麦粉団子の入った汁物です。小麦粉を練ったものを手で「つみとる」ようにちぎって鍋に入れたことから、本庄の方言で「つみっこ」と呼ぶようになったそうです。
こちらのは、大根や人参、葉物など地物野菜がタップ入りった薄めの醤油味のお汁で、小麦粉や野菜の美味しさがダイレクトの伝わりました。付け合せの漬け物も手作りで、シャキシャキと野菜の食感と風味が残るいい感じの浅漬けです。ベーグルは発芽大豆とじゃがいのペーストを挟んだもので、モチモチの食感がつっこみの汁とも好相性です。



つみっこをいただいたのは蔵を改造したカフェ「二の蔵
江戸時代は中山道最大の宿場町として、明治時代から昭和初期までは生糸、絹織物の産地として栄えた本庄には、古く趣のある建物があちこちに見られます。こちらも、もとは味噌醤油蔵として明治時代に開蔵されたそうです。




そして、本庄市のゆるキャラといえば



はにぽん市内の古墳から出土した、世にも珍しい笑う埴輪がモデルだそうです。


町のいたるところで、はにぽんに遭遇します。





はにぽんがこれだけカワイイなら、オリジナルはどれだけカワイイのでしょう!





ということでオリジナル↓




……いや、カワイイけど、カテゴリーの違うカワイさです。



気をとり直して、おみやげにはにぽんクッキーを買いました。



かなり実物に忠実に作られています。
食べるのがもったいないほどのカワイさです。

宗教系ゆるキャラといえば、せんとくんが有名で私もファンですが、そのクッキーときたら……



全然似ていません。「だれ、これ?」レベルの似てなさのうえ、食べるのがはばかれるほどの不気味さです。
奈良にはご利益があると言われる寺社がたくさんありますが、ゆるキャラクッキーに関しては本庄に軍杯が上がるのではないでしょうか。