「あのね、『チャーリーとチョコレート工場』っていうのはめっちゃ恐いねん
で。」
4歳の娘は鼻をふくらませて言った。
「お化けとか怪獣がいっぱい出てくるねん。」
とさも得意げにいう。
実際の『チャーリーとチョコレート工場』はジョニーディップ主演の
不思議な夢のような映画(原作は物語)だ。
すごく人気のあるチョコーレートがあるが、製造過程は全く極秘。
だが、ある日、販売するチョコレートの中に5枚だけ金のチケットが入って
おり、それをゲットした5人の子どもだけ工場見学できるというもの。
いろんな個性の強い子どもたち(どちらかというと我がままで勝手な子ど
もたち)がチケットを手にする中で、一人だけ貧しいが心優しい男の子も
そのチケットを入手することができ、5人は工場見学に行くが、
工場の中は不思議なことだらけで、我がままな子どもたちはどんどん
消えていき、最後はその心優しい子どもだけが残っていく。
工場は小人やねずみがチョコレート製造に深く関わっており、随分
不思議な光景で、またとても彼らのダンスや歌が面白い。
ただ、我がままな子どもたちがどんどん消えていく(最後にはみんな無事
だが)過程がちょっぴり恐げで大人が見ても楽しめる映画だ。
その恐げな様子をお友達から聞いて、また友達も4歳なわけで
同様に、小人やねずみたちがお化けのようにも感じて、娘にそのように
伝えのだろう。

だから娘は『チャーリーとチョコレート工場』というのはお化けと幽霊の
お話だと思い込んでいる。
「知ってるよ。ママ『チャーリーとチョコレート工場』見たもん。
でも、幽霊とかお化けとか出てこなかったよ。」
というと、
(え、なぜママが知っているの?)
と娘はライバル心をあらわにして、
「違うよ、幽霊とお化けの話だよ。ママもそんなの見るのやめとき。」
と語気も荒く言ってきた。
「見るのやめときって、ママはパパと一緒に見たもん。
小人とかねずみが出てきて面白かったよ。」
というと、
自分の知らないところでパパと一緒に見てるなんて
許せないといった感じで、
「ママは見てないよ、パパが見たんだよ。『チャーリーとチョコレート工場』
は幽霊とお化けの恐い話なの!」

ときぃーっという感じで反論してきた。
私もよせばいいのに、大人気なくしれっと
「楽しい話だよ。〇〇〇(娘の名前)もまた見たら良いよ」
というと、もう娘は大声で
「〇〇〇はそんなの見ないもん!お化けこわいもん!」

とわんわん泣き出した。
大人なんだから、
「はい、はい」
と話を合わしてあげれば良いのだが、
時々私もいちいち言い返すので
私たちは姉妹げんかのような風になってしまう。
娘は一人っ子なので、ちょっと意地悪なお姉ちゃんのような
存在がいる体験をしてもいいのだろうと思って、あえて
意識して言っているところもあるし、
お互いに意地っ張りな性格が似ているので、ついついそういう
言いあい(言いあいといっても娘が絶対に負けるのだが)
になってしまう。
最後には必ず仲直り(というか私がなだめるのだが)するのだが、
将来的には、娘は口が立ちそうなので、そう簡単にはいかないだろう
なと思っている。
夫に言わせると、娘と私は一卵性双生児のように似ているらしい。

(性格も顔(幼いときの私に)も)
気が強いところも、意地っ張りなところも。
(性格の良いところは夫曰く自分に似ているらしい)
友達親子はよくないと言われているが、私は娘が大きくなったら
仲の良い友達みたいになりたいし、随分彼女は頼もしい存在な
る気がする。
今は無邪気にいつも甘えてくれて、私にとっては最高に可愛い存在で
この喜びというのは現在だけのものなのだろうが、それ以上に
大きくなった娘はすごく良い相棒になりそうで、今後がとても
楽しみだ。
ま、良い相棒になる前に、衝突したり反抗期があったりといろいろ
だろうが・・・・・。
それを経て互いに自立した後に、対等の良い関係になっていくのを本当
に楽しみにしてる。