バンダイナムコゲームスのPSP専用ゲームソフト、「涼宮ハルヒの約束」のゲーム内容についてのレビューです。
能書きはいいから攻略手順だけ教えなさいよ!という方は大手の攻略サイトをご覧ください。(^_^;)
↓私が参考にしている攻略サイトはこちらです。↓
涼宮ハルヒの約束 攻略ガイドwiki
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「ハルヒの約束」本編
キャラゲーとして良く出来ていると思います。プレイしていて楽しいですよ。
古泉の話は、相変わらず長いし、
長門の一言は、相変わらず的確だし、
朝比奈さんの会話は、相変わらず萌えっぷりがいいし、
ハルヒのご機嫌をとるのは、相変わらずむずかしい。
ハルヒって勢いだけで行動しているように見えても、キョンのツッコミに対して、実は2手3手先を見こしたような返答をし、読み手を「なるほど」とさせることがあると思います。そういった会話もちゃんと描かれています。
シナリオによっては、「結局ハルヒが望めば何でもありかよ!」と思うものもありますが、各キャラの魅力が良く出ています。
書き下ろしのイベント絵も豊富です。
アニメとリンクし、文化祭前日を描いたストーリーですが、ゲームのオープニングもTVアニメのものがそのまま使われていました。
ただ、攻略の難易度は高いと感じました。
「特定のヒロインとのエンディングを見たければ、そのヒロインだけ追いかければいい」というやり方ではクリアできません。
古泉や谷口らとも会話し、ルート分岐のための選択肢を選ばない限り、容赦なく同じ一日がループする仕組みになっています。私は自力では、序盤(第1章と2章)のループから抜け出せずに、結局、攻略サイトのお世話になりました。
実際、攻略サイトで分岐条件を確認すると、「あれ?この組み合わせまだ試してなかったっけ?」と感じるようなちょっとした会話が分岐条件になっていたりするんですけどね。
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モーションポートレート
一枚の絵の各部分をコンピュータ上で動かし、動きをつける新技術。
私見ですが、これを見るためにこのゲームを買っても損はないほどの完成度でした。
ただ絵が動くというレベルではなく、頭の揺れや、うなずくしぐさは「3Dモデリング+レンダリング」で作成されたCG(例えば「ときメモ3」)に匹敵するほど”立体的に”動いているように見えます。”動かし方”が良いです。
た・だ・し。
モーションポートレートを使った会話は、「SOS会話と呼ばれるイベント会話」のみです。シナリオのその他の部分は通常の「立ち絵」による会話でした。しかも終盤に行くほどSOS会話イベントも少なくなり、個別ルートに入ったあとは基本的に無しです。これはすっごい残念。
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イベント絵とBGMについて
イベント絵のギャラリーでは、そのシーンのリプレイが可能です。尺は短いですが・・・。
また、「SOS団の雑談」として、そのシーンについての感想をキョンたちが一言語ってくれるおまけも付いています。DVDのオーディオコメンタリーのようなものをSOS団の面々がやってるという感じですね。CG集めなきゃって気になります。
BGMのギャラリーも完備されていますので、「ハルヒの約束」のために作られたEDテーマも繰り返し聞けます。
ちなみにですが、ゲーム中のBGMはキャラクターの会話がないときは音量が大きくなり、話し始めると音量が小さくなります。
ゲームによっては「オートミュート」と呼ばれる機能ですが、「ハルヒの約束」ではこの機能のON/OFFは選べません。常にON。
私は個人的にオートミュートは嫌いなんですよね。音量が勝手に変動するのは違和感がありました。キョンのモノローグを含め、完全フルボイスで喋りっぱなしですのでこの機能は蛇足ではなかったかと思います。
さらにちなみに、
キョンのモノローグのボイスON/OFFが選べるのですが、ゲーム中、キョンのモノローグに対して古泉や長門が返答するような会話がここかしこに見られます。
・・・古泉や長門にはキョンの心の声が聞こえているのか?(^_^;)
そういった、文章上の問題で、モノローグをOFFにしてしまうと、会話がさらに不自然に聞こえてしまうことがあります。ONにしとけって話ですね。
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渚のビーチバレー
ここからは収録されているおまけゲームについての感想です。
このビーチバレーは、スポーツアクションゲームではありません。
画面に表示されているコマンドを時間内に入力するだけのものです。アクションゲームになれていないアドベンチャー専門ゲーマーへの配慮なんでしょうか?
難易度は3段階に調整できますので、クリアするには問題はありませんが、拍子抜けのおまけゲームでした。
このゲームの最大の見所は、審判をしている朝比奈さんではないかと思います。(^_^;)
ときどき転んだりして、かわいいしぐさを見せてくれますよ。
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THE DAY OF SAGITTARIUS(ザ・デイ・オブ・サジタリウス)
DVD第12話「射手座の日」の映像をふんだんに使用した艦隊戦シミュレーションゲーム。
これはおもしろかったです。
マップは碁盤の目のようになっており、ユニットは「はさみ将棋」的にしか動かせませんが、その不自由さが逆にハマりました。暇つぶしに最適でした。
原作よろしく索敵しないと敵が見えないという設定も良かった。とはいっても、敵の攻撃レーザー光は見えるので、位置の推測が難しいというわけではないです。
敵は、「敵のいる位置を攻撃する」か「敵のいる位置に移動する」ことで視認できるようになります。でも、基本的にすぐに逃げられますので間髪入れず攻撃を加える段取りを組む必要があります。
ハルヒは攻撃力が強いが防御力がスカスカだったり、朝比奈さんは移動力が極端に低く、置いてけぼりを食らいやすいといったパラメータ設定にも笑わせてもらいました。
ファミコンのSDガンダムやファイアーエンブレムなどの経験者なら、難易度は低く感じるのではないかと思います。
敵は複数存在しますが、それぞれ単独で行動し、連携して攻撃してくることはないようですので、そういう意味でも難易度は低いです。
ただ、シミュレーションに不慣れな人はシステムを理解するのに時間がかかったり、混乱するかもしれません。(ゲームの説明文も分かりにくいです。)
また、最近のヘックス(六角形)のマップや、高度な戦略シミュレーションしか知らない人は「しょぼすぎる」と感じるかもしれません。
ちなみに私がよく使う攻略法は、
味方艦隊を斜めに配置し、
先行する艦隊に敵を発見させて、
後続と、横にいる艦隊で攻撃するというパターンです。
たとえ味方が2艦隊だけでも常に斜めに位置取りするという基本は同じです。
横一列に配置するより相手を囲みやすいと思います。
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ラブラブポーカー
モーションポートレートを使用して、相手の表情を伺いながらプレイするポーカーゲーム。
・・・のはずなんですが、相手が強すぎて、まったくその意味を成していないポーカーゲームです。必殺技もあるのですが、そんなの意味ないくらい敵は強いです。
攻略サイトを見ると、朝比奈さんに何回か勝つとハルヒと対戦できるようになり、次いで長門、古泉、鶴屋さんといった面々がオープンされていくらしいのですが、私は長門に勝てずにそこで止まっています。
明らかに確率操作が行われており、長門はスリーカードの3連チャンとか平気でやってきますので、ほとんど宝くじをやっているような感覚です。このポーカーはクリアできる気がしないです・・・。
あと、このポーカーゲームでは表情は確かに動きますが、頭の揺れや、頷きといった動きはしません。これじゃあ立ち絵とほとんど変わらないですよ・・・。モーションポートレートの意味も半減です。もったいない。
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まとめ
声優さん(特にキョン役の杉田氏)がかわいそうになるほどキャラはたくさんしゃべってくれるし、自動メッセージ送りをしておけば、耳で聞いているだけでもストーリーが分かります。
プレイの仕方にもよりますが、ひとつのシナリオはスキップなしで7~10時間、共通部分をスキップしても4~5時間程と、結構なボリュームがあります。
革新的な技術も見れましたし、トータルで見て、買ってよかったと思えるソフトでした。
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