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欧州退屈日記 その17 (大英帝国その1)

2025-02-19 16:01:04 | 日記
今日は日本人がヨーロッパだと思っているイギリスについて書きます。
一般的なイギリス人や大陸の欧州人にUK(連合王国の略です。日本でいえば大英帝国かな?)はヨーロッパかと聞くと、大抵が否と答えます。
欧州というのは大陸のみで、ロシアも入れないのが彼らの一般的見解です。
イギリス=UKの成り立ちからすると、欧州と複雑に絡んできていますが、海を隔てていることによって、侵略を受けるリスクが極めて低かったことから、独立を保て、かつPax Britannicaという19世紀の繁栄を享受できたと言えます。
但し、元々フランスの貴族がイングランド王だった(逆に言えばイングランド王がボルドー当たりの土地を領有していた)こともあってフランスとの百年戦争に突入し、ジャンヌダルクの活躍とかあって、フランスは何とか最終的にはイングランド王の領地を取り返します。こういう経緯から、なぜイギリスの上流階級は大衆が好むビールは飲まず、ワインとかコニャック・アルマニャックを飲みフランス料理を好みます。また、上流階級の大半はフランス語を話し、ラテン語の素養があります。こういう人たちが所謂Gentlemanと呼ばれる有産階級(働かなくても収入がある人々)で、何をしているかというと権謀術数を巡らせているわけです。じゃによって、彼らは非常にDiplomaticでWiseであう。歴史を振り返れば、いかにうまく同盟を活用し、うまく立ち回り、ほとんどの戦争・紛争で勝利をおさめ、植民地から巧妙に略奪し、ビクトリア女王に象徴される繁栄を築いたかがわかります。ユダヤ人を追い出したかった彼らが舌先三寸でイスラエルを建国させ、今でも続く中東の紛争原因を作り出しました。ドイツのホロコーストとイギリスのイスラエル建国は目的は同一です、手段が違っただけです。長年にわたって禍根を残したのはどちらで、どちらがより罪深いと言えるでしょうか?
アヘン戦争などもとんでもなく酷い事件ですが、なぜかPRCはイギリスを非難もせず日本ばかりを目の敵にします。これも外交力の違いでしょうか?
因みに日本が日露戦争に辛勝できたのも日英同盟のおかげです。直接的には世話になっていませんが、間接的に大きな恩恵があり、イギリスにとってもロシアの南下を食い止め、世界一の地位を今しばらく伸ばせたわけです。
イギリスの魅力はこういった歴史から成り立っています。彼らの軍事・歴史研究は世界一と言えます。BBCでその関連の番組を見れば凄さがわかるでしょう。博物館や美術館も略奪品の宝庫で素晴らしいものが揃っています。食事など物価はとんでもなく高く観光にはおすすめしませんが、略奪品の展示はリーズナブルになっています。(ただし、寄付をRecommendされてます。要は金持ちはたんまり払ってねということです。)
アングロサクソンは味覚に疎く、芸術にもあまり興味がないので、街並みは武骨で美しさはありません。どこに行っても何となく薄汚い感じがします。
その逆に、実利的なので、金融や保険、海運ではその能力をいかんなく発揮し、現在の制度はほとんど彼らによって作られたものです。
長くなってきたので、次回に続きます。


欧州退屈日記 その16(バルセロナ)

2025-02-17 16:24:48 | 日記
前回に買い物について書こうかと言いましたが、観光案内系がしばらくお休みだったので、カタルーニャについて書きます。
カタルーニャは昔アラゴン王国であった時代にスペインの他の地域はカスティーヤと呼ばれていました。元々別の国だったことや言語などの文化の違い、また地域格差もあり(カタルーニャは産業の先進地域で収入も多い)、独立運動が盛んです。中心都市は皆さまご存じのバルセロナです。
文化程度も高く、サグラダファミリアは言うまでもなく数々のガウディの素晴らしい建築・建造物(数件あるカサ・・・やグエル公園等々)の他に、誰でも知ってる有名な画家を何人か輩出してます。食事は21世紀初頭に世界一と謳われ一世を風靡したエルブジ(もう閉店してます)を筆頭に、いずこもレベルが高いです。
私が初めて訪問したのは、欧州域内物流をDusseldorfでやっていた時に支店をBarcelonaに設置するということで、出張した時です。実は前日居酒屋でしこたま日本酒を飲んでいて、出発の朝シャワーを浴びて飛行機に乗ったのですが、上昇するにつれてアルコールが体に回り、どんどん気分が悪くなってきました。隣には某電子部品メーカーの邦人駐在、その方が気分悪そうですねと言って話しかけてきました。こちらは「本当に気分が悪いんです。(だから話をするのもしんどいんです。)」と返しましたが、話しかけが終わりません。何とか辛抱して言葉少なに返し、やっと苦痛の2時間が過ぎ、もう限界に近いと感じ、機内のゲロ袋を持って下船しました。降りたらすぐトイレに向かい、そこでDischargeして便器に流しました。
その際にドイツ人の同僚が同行してましたが、バールに飯を食いに行こうと言われ、いやー無理と返しましたが、いやいやバルセロナは何食ってもうまいから大丈夫と言われ、渋々付いて行きました。とりあえず、何とか入りそうなスープと小さい生ハムのサンドイッチを頼んだら、なんと美味いこと、しっかり食べて回復しました。その同僚にバルサはどの店がうまいねん?と聞いたら、(ドイツと違って)どこでもうまいでとの回答でした。確かにそれは事実で店選びの必要はありません。上方以外でどの店でも旨いというのは、このカタルーニャだけです。フランスでいうクレーム・ブリュレはこちらではクレーム・カタランとなります。美食王国の矜持ですね。最近はバスク地方の方が有名になってますが・・・


欧州退屈日記 その15(労働と休暇)

2025-02-12 08:30:37 | 日記
前回は13ではなく14としました。13は欧州では不吉な数字として建物の階数から抜かれているのが通例です。それにフォローしました。
今日はキリスト教でいう原罪について始めます。
エデンの園でアダムとイブはまさに遊び暮らして楽園での生活をエンジョイしてましたが、蛇に騙されリンゴを食べて罪を犯し、神から労働の罰を与えられました。それ以来人は働くことになったので、労働は罰という意識が欧州にはしみついています。(アメリカではピューリタニズムの影響で労働は美徳とされていますが)
よって、労働時間も定時がくる前から帰る準備をして、その時間になったら即帰るのが普通です。企業も残業を強いることはあり得ません。
小生が8月にドイツに赴任したら、ドイツ人社長が挨拶と同時に「お前はUrlaubをいつ取るのか」と聞かれ、驚いたのを覚えています。Urlaub=Vacationなのですが、1年後の夏の休暇をいつ取るかと聞かれたわけです。欧州人は夏は1か月以上が通例で、冬にも2週間は休暇を取ります。彼も普通の常識人ですが、着任早々勝手もわからない状態で次の年の休暇を聞いてくるあたり欧州人の面目躍如です。
スーパーは平日5時閉店が普通でしたが、買い物をするためにちょっと早引けして4時30頃行って買うものをかごに入れ、レジに並んだらもうクローズで売ってくれません。4時40分でした。まだ5時前やんと言ったら、わしらは帰る準備がありからと言われました。
今日はこの辺にしときますが、次回は買い物の話でもしようかな。


欧州退屈日記 その14 ー ゲルマン民族の大移動

2025-02-11 08:01:11 | 日記
皆さん、ゲルマン民族の大移動って知ってますよね? 学校ではアジア系のフン族がおしよせて来たために圧迫されたゲルマン民族がローマ帝国に向かって侵略を開始した、とか習っていますね。
ちょっと不思議に思いませんか?
フン族が進出してきた場所はゲルマン民族ではなくスラブ民族が住んでいた土地で、ローマ帝国の領土内です。よって、ゲルマン民族が直接被害を受けたとは考えにくいものです。(歴史の教科書にはいろいろと欺瞞があるということは逆説の日本史の著者が説得力を持って科学的に証明しています。)
通説ではこうです。
当時ローマは当然文化程度が高く、衣食住が充実していたのに比べ、ゲルマン民族の居住地では極めて粗野な生活を送っていた。彼らはローマのうわさを聞きつけ、(フォークルの帰ってきた酔っ払いではありませんが、)「酒はうまいし、ねえちゃんはきれいだ」という評判に心を動かされ、酒池肉林かどうかはわかりませんが、とにかくいい生活が送れそうだと思い行ってみたら、めっちゃええとこやった。という評判が広がり、皆がほな行こうやないかと押し寄せていったというものです。教科書には書けそうもないけど、こっちの方が説得力があるとは思いませんか???

欧州退屈日記 その12(旅行中のトラブル)

2025-02-05 14:42:00 | 日記
今回は旅行中のトラブルについて。
今までの経験や人から聞いた話を総合して言うと、
1.イギリスは電車の遅れがひどい。1時間遅れは割とざらにある。ロンドンの地下鉄では普通に運航しているときはgood serviceと表示されてます。
2. フランスはストで公共交通機関が止まることがままあり、苦労する。
3. スリはどこにでもいるが、一人がやるものというより、複数で連携していて注意をそらしてる間に別の人間がスル。子供をダシに使うことが多い。(油断させるため)ロマには要注意。
と、ここまで書いたところで、思い出しました。Facebookの海外サークルみたいなところで、トラブルの事例を求める投稿があったので、実例の傾向を書いたところ、人種差別だとか、いい人にはいい人しか寄ってこないので詐欺とか泥棒に遭う人間は悪い人間だとか、暴論で非難されまくったので、もうそういうところに投稿するのはやめようと思います。善意で注意喚起をしたのに、それを攻撃しまくるとは、完全に洗脳されたカエル(百田尚樹先生言うところのカエルの楽園のカエルです。)のようです。事実を見ようとせず、お花畑の中に生きている日本人が多くいることに愕然としました。だから、日本人は頭がいい(WiseではなくてClever)なのに、世界に出るとちょっと馬鹿にされたり、悪い奴らからカモだと思われたりするのでしょうか。
4. 東の方に行くほど、ぼったくりタクシーが増える。
5. 車運転のアルコール検査は夜よりも朝が多い。(一晩飲み続けて運転する輩が結構いるし、大事故を起こしかねないので)
6. 陰で人種差別は今も続いている。(普通は表に出てきませんが、例えばロンドンあたりでおしゃれなカフェで働こうと思ったら、アジア人は無理とか言われるそうです。)
これ以上書くと、PRCの手先から訳の分からない攻撃を受けそうなので、この辺でやめときます。次回は楽しい話にしましょう。