goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

欧州退屈日記 その25 ー 旬の食材

2025-04-29 07:02:07 | 日記
日本ではタケノコの季節となりましたが、欧州では何でしょうか?
春と言って一番に思い浮かぶのは、やはりホワイトアスパラガスです。
筍と同じく地中に潜っていないと青くなったり硬くなったりします。
日本でも出回ってますが、太さが全然違います。

多く出回り、よく食べられるのはドイツ西部、フランス東部、スイスなどで、生ハムに合わせるのが通例となってます。アスパラガスだけでは腹がすぐ減り、食事としては物足りないのが難点です。

オランダではマチェスフィレが有名です。ジュネ―ファをくいっと飲みながら、持ち上げた細くて若いニシンをぶら下げるようにして飲み込みます。一瞬ですが、おいしいです。

夏で思い出すのは、スウェーデンのザリガニです。旬は週間ほどしかなく、食用に養殖された小さめのザリガニが出回ります。ボイルしたものを手で剝いて身だけを食べます。食べられる部分は小さいですが、上品な味で病みつきになります。皆でわいわい話したり歌も歌いながら、シュナップスとか白ワインを飲み食するのが通例です。

秋はジビエときのこと食材が豊富に出回ります。
特に自分が好きだったのは、イタ飯やで食べるポルチーニです。イタリアとドイツは歴史的にも極めて関係が深く近いので、ドイツにあるイタリアンにはフレッシュなポルチーニが入ってきます。これがイギリスだと、海峡をまたいでまでは入ってこないのか、高い値段を取られるにもかかわらず、缶詰の不味いポルチーニが使われます。

スウェーデンのトナカイの肉もなかなか行けます。最初に食べたのがめちゃ美味かったので、何度か食しましたが、当たりはずれはあるようです。外れと言ってもそう不味いものではなく、赤身でヘルシーです。

冬はクリスマス用の料理とか、シュトーレンなどのケーキ類、グリューワインなどでしょうか。

いずれにせよ、季節それぞれに旬の食べ物があって、もうほとんど四季がなくなった(温暖化のため長い夏と冬だけになった)日本と違い、季節を強く感じることができます。日本は食材も通年で変化がほとんどなくなってしまい残念です。


欧州退屈日記 その24 - 美術館

2025-04-23 07:38:37 | 日記
欧州の美術館はどこに行っても、日本の美術館の数十倍の作品があり、その規模に圧倒されます。いずこも有名画家の絵画に枚挙のいとまがありません。

もちろん誰もが知ってるルーブル美術館やオルセー美術館、ロンドンのNational Galleryは素晴らしいですが、個人的にはルネサンス期の絵画が多くあるウィーン、オランダ、ベルギー、イタリアの美術館を強くお勧めします。ミュンヘンのアルテピナコテークも推します。

なぜ近代絵画よりルネサンス期を推すかと言えば、サイズと迫力が全然違うからです。印象派などは大概小さく現地で見ると少しがっかりします。また、日本においても割と容易に鑑賞できます。ただ、ルネサンス期の絵画は国宝級なので、おそらく日本には一枚もないと思います。(もしあれば教えてください。)バロック期の絵画も迫力があっておススメです。

有名どころはみなさんご存じだし、数日かけて見ないと見切れないので、コンパクトで自分が好きな美術館を以下に紹介します。

デンハーグ(オランダ)のマウリッツハウス。ここは建物も小ぎれいでカワイイ感じで、貴重なフェルメールの作品が多くあります。

ドイツ西部の森の中にあるクローラーミュラー。ここはとにかく環境が良くて森の中に溶け込んでいる唯一無二の美術館です。ミシュランの評価も高いです。

ウィーンの美術史美術館(あまりコンパクトではないですが)。建物、内装も素晴らしく、展示品もハプスブルク領だったベルギーの超傑作がたくさんある上に、Demelのカフェ(素晴らしい環境ながら混んでません)が入ってます。

これら以外でも、例えば欧州の中では文化的にちょっと落ちるかもというHamburgの美術館でさえ、ムンクの絵画が何点もあったり、たまたま立ち寄った街の名前も聞いたことのない美術館ですら、上野の国立美術館より充実した作品群があります。文化力を重視する民族性の違いでしょうか???

LAD 陰のMVP

2025-04-19 06:07:24 | 日記
大谷他3人の日本人および3人のMVP経験者がいるLA Dodgers。昨年のシーズンMVPは大谷、World Series MVPはフリーマンでしたが、実質的にチームに一番貢献したのは誰でしょう?

それは昨季初頭から個人的に言い続けているWill Smithです。名前はかの有名な黒人俳優と同じですが、他の選手にすごい連中が揃っていることもあって、どちらかと言うと地味であまり目立ちませんが、得点圏打率がやたら高く、捕手として盗塁阻止率も高い、リードもうまい。LADの試合をほとんど見ていますが、彼がチャンスに凡退したことは略なく、悪くとも四死球を選ぶか走者を進める打撃をしてくれるので、チャンスにおける信頼感は大谷やベッツを抜いて断トツです。試合をしっかり見てもらえば必ずわかります、彼の貢献度がいかに高いか。

ポストシーズンにおいても然り。ブルペンデーにおいても多数の投手をうまくリードし、勝ちに結び付ける素晴らしい投球をさせたことは記憶に新しいものです。先日東京シリーズに来た時に選手の奥様方に囲まれていた人気者は彼です。さすがに奥様方は誰がチームにとって最も重要かわかっているなあと思いました。特にイケメンと言うわけではなく、どこにでもいそうなBoy Next Door。控えめで好感が持てる選手です。

今期も現在得点圏打率は7割超えです。テオスカーもよく打って打点を稼いでいますが、チャンスに三振も多く、ウィルスミス程、数字に表れないところでも、きちんと結果を出している選手は、今まで日米合わせても見たことがありません。何があっても彼だけは放出してはいけないでしょう。チームの軸ですから。

世界一の給料泥棒はLAAのレンドンですが、その逆は彼でしょう。Value for Money No.1は間違いなくWill Smith、彼をおいて他にはいません。給料もReasonableなのは調べてもらえればすぐわかります。

Edmanの大活躍はみなさんご存じで、彼ももちろん素晴らしいですが、Will Smithのプレイにぜひご注目ください。


欧州退屈日記 その23

2025-04-08 08:02:51 | 日記
今日はオペラについて書こうと思います。
ヨーロッパではオペラは身近なものです。日本ではチケットが5万円~とかで敷居が高いので、一部の愛好家が鑑賞するといった感じですが、あちらではチケットは数千円からで、学生は大きな割引があります。
もちろん日本の場合は輸送費や旅費等コストが地元に比べべらぼうに高くつくというデメリットがありますが、さらに欧州大陸では大抵の国が自国文化の振興と言うことで大きな補助をしています。そこそこの規模の都市には歌劇場があり、どこでも気軽に観られ、チケット売り切れとかの心配はあまりありません。
そういった身近なものだけに、演技に問題があっても、払い戻しがないとかのリスクはあります。一度Hamburgでランメルモールのルチアを観たときは、主演のソプラノの声が出なくなったにもかかわらず、公演はキャンセルにならず、ソプラノ抜きで歌劇は進められ、部分的払い戻しもなく、驚いたことがあります。まあ、安いからしょうがないかといった感じです。
地位規模の都市なら大体歌劇場はありますが、やはりWienを頂点に音楽文化のレベルが高い所とそうでないところの演奏・演劇レベルは大きく違ってきます。ミラノやミュンヘンはトップレベルにあります。
個人的に一番好きなのはWienのVolksoperです。レベルは超一流なるも、オペレッタの劇場なので、価格は安く、喜劇なので面白く、Fledermausなどはとても華やかで、衣装と音楽だけでも楽しいものです。
唯一の難点は言語です。例えばドイツでイタリアオペラを観ると、言葉はイタリア語でドイツ語の字幕が出ます。当たり前のことですが、我々外人にとっては言葉がわからないので、前もってあらすじを日本語の本とかで読んでおくことが必要です。ざっとななめ読みしておくだけでも、楽しめます。では・・・

欧州退屈日記 その22 ー Hamburg

2025-03-31 06:38:26 | 日記
今日は海外で最初に駐在した街Hamburgに関して書きます。
Hamburgは日本人的にはあまり観光地として認識されていませんが、ドイツ人には人気No.1だそうです。特にBlankenese地区はドイツ人憧れのエリアです。皆口をそろえてBlankeneseとうっとりした表情で、恋人の名前を呼ぶように発音します。Hamburg西部地区のエルベ川沿いの水と緑に囲まれた瀟洒なエリアです。私の前任者は初夏の軽井沢のようだと言ってました。大きな屋敷が多く、木々に囲まれているので、ドライブしていると時々ちらっとお城のような建物が見えます。
私もそのエリアに住んでいましたが、Elbchauseeという幹線道路の山側=北側だったので、150m2+地下室100m2と言う広さで15万円位の家賃でした。南側=エルベ川側は段違いに高くなります。この家はLienhausと呼ばれる5軒長屋で、2階建てのメゾネットタイプでした。庭の手入れは庭師がやってくれて、暖房費や水道代も家賃に込み、家は100年超の建物ですが、リノベしたばかりで美しく超快適。今まで住んだ家の中で断トツの一位です。窓の構造(4重ガラス)が素晴らしく、断熱性能はピカ一、似ている窓は日本ではスウェーデンハウスくらいですか。
ハンブルクは自称水の都と言われていて、中心部にあるアルスター湖(人工湖)と南部を東西に走るエルベ川を囲んでいます。確かにきれいな街です。
難点は都会のわりにはアウトバーンが2本しか走っていないので、移動に時間がかかることとドイツでは東北部に位置するので、飯はあまり美味くないことなどです。Hamburgisch AalsuppeとかSauerfleischを試されるといいでしょう。ビールは日本人のイメージと異なり小さい200ccのグラスで出てきます。500ccの大きいグラスで出てくるのはBayern州です。因みにHamburgではハンバーグはそう呼ばれず、ハックステーキと呼ばれます。フレンチフライがフランスではポムフリなのと同じですね。所謂あるあるです。