別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン14 そぞろ感想15

2021-04-10 15:37:07 | シーズン14

第15話 安住の地
 

何かから逃げている男。一緒に逃げようと恋人を訪ねるが、彼女は一人で逃げてと言う。
スーパーに飛び込み、店員のスマホを奪い通報しようとしたが、頭が破裂して死ぬ。めちゃグロ。 

元気のない蛇を世話しているジャックも元気がない。キャスの問いに、「パワーは戻ったけど感じが違う」とのこと。
ミカエルを殺すのに魂をどれだけ消費したのか。本人にもキャスにもわからない。
兄貴はカートゥーン的に具沢山なサンドイッチ食ってる。色々挟んでて結構ヘルシーだぞ。
ロウィーナとは電話で話したが、参っている。サムは仲間の死で盛大なトラウマ。
みんなヤバそう…。
ディーンが休めと言ってもサムは狩り三昧。バンカーにいたくない。また新たな件をもってきた。
キャスがついていくことに。しかしジャックを兄に振った(笑)
とりあえずミカエルが出た分も、サンドイッチを追加する兄貴。たんとお食べ。
キャスの「牛のよだれのごとく」ってなんだ。

現場のスーパーの店員に聞き込みするサムとキャス。店員は「スキャナーズ」みたいだったと言う。
パート3まで知ってるキャス。エンタメ博士になったものだ。
店員は、破裂した男は近くの町から逃げてきたようだと。「チャーミングエーカー、変な街だ」
街の名前もすでに変だな。
行ってみると、確かに奇妙。古き良きアメリカの世界。
キャス「サタデーイブニングポストの世界だ」 ノーマン・ロックウェルが沢山表紙を描いた雑誌ね。
携帯電波は圏外で、尋ねたファミリーは携帯を知らない。
キャス「モルモン教徒か?」 モルモンだって携帯知ってるだろ。
これまた古き良きダイナーに聞き込みに行く二人。サービスしてくれたミルクセーキを飲んだサム。えらいこと美味かったらしい。
店員のサニーは、冒頭で破裂した男性と会ってた女性だが…。
絵にかいたような街の人々は、二人が捜査官であることをなぜか事前に知っている。
男の死因を発作と言うサムと、「頭が爆発した」とぶっちゃけるキャス。
オブラートにくるむは覚えない。 

バンカーでは餌を食べない蛇に色々与えてるジャック。生餌(ねず)を見て、そっ閉じする兄貴w
ディーンは何か思うところがあるらしく、ジャックに外出を誘う。
兄のススメにジャックは、「君もベーコン食べる?」と蛇に聞く。かわええ。  

サムとキャスは死んだ男性が泊まっていたゲストハウスに聞き込み。キャスはベッドの下から手紙発見。サニーが彼に出したお熱い内容。というか露骨な内容。
「彼のい〇もつの形のことだけ…」 以前、ルシキャスもそのワード使ったよな(^^;
サムは「明日にでも彼女に話を聞こう」 ん? ティーカップ持ってお茶飲みながら。ん?
「夕食はポットロースト♪」 ん? 

サムに「ケイタイって?」と聞いたジャクソン氏。気になり始めて家で探し、だんだん記憶を取り戻す。娘がいて、携帯を買ってあげた。ここはどこだ、君は誰だと、奥さん…と思ってた女性に言って家を飛び出す。そして同じく頭が破裂。 

翌日サムが消えた。ゲストハウスの女主人に尋ねるキャス オブラートを考慮した挙句、「あのすごいデカい男だ」
ダイナーでサニーに詰問し、スミス宅に行くと、破裂した旦那の代わりにサムがおさまっていた。
髪の毛ヘアゴムまとめ、黒ぶちメガネ。だっせえ!
ってか、カーディーガンがパンパン(笑)
記憶がすり替わられていて、旦那と思い込んでる。この奥さんも漫画じみてて不気味。ベティさんみたい。
思い出せと言いつのるキャスを追い出し、「口を石鹸で洗うといいよ!」 レトロな諫め。 

ヘビも一緒にインパラで遠足。おやつに黒と白のスナックケーキをジャックに渡すディーン。
天使のケーキと悪魔のケーキ。ホワイト(天使)を選んだジャックにホッとする兄。
いやいやいや、ジャックは魔王だけど大天使でもあった奴の息子だから。どっちにしてもどうしょうもないから!
単にバニラ味の方が好きなのかも(笑)
兄貴がジャックを連れて行ったのはドナテロ宅。「魂について知りたきゃ魂の無いドナテロが一番」
そうけ?
ドナテロは魂無しの状態をブラックホールに例える。中身は何にもない。何にも感じない。
憐みも共感も感じなくなると話す。
何も感じないかっていうと違うけど、前とは違うと言うジャック。兄弟とキャスに心配かけたくないという気持ちはまだある。
ドナテロは、尊敬する人の真似をするといいとアドバイスする。ウィンチェスターならどうする?と。
「それならわかる」 確信に満ちるジャック。 

ダイナーに戻りサニーに詰め寄ったキャスだが、サニーの父親の市長が側近をともない現れる。
後ろにノソっといるのは現ジャクソン氏のサム。
市長は強力なマインドコントロール力を持つサイキックだった。近代化にすさんでいく町を嘆いて祈ったら、思うがままに人の心を操れることに気がついた。
市長「お前はなぜ効かない」 キャス「人間ではないからだ」 市長「そうか」
それでしまいか。じゃ何なんだと聞かないんか。
側近たちにキャスを襲わせる。さすがに人間相手だと強いキャスだが、サム旦那のタックルにはぶっ飛ぶ。
「幸せなんだ」「しあわせでいたいんだよ」と言いながら首絞めてくるサムにキャスは、「ジャックはどうなる」
「ディーンを見捨てるのか」 キーワードにサム覚醒。 

我慢の限界に達したサニーと父親がもめているところに駆けつける二人。
市長、天使を吹っ飛ばせるのか。どないな力だ。サムもまた、頭を爆発させられそうになる。
サニーが父親を止め、自身の中に閉じ込める。無意識に発した力。この父娘の力、尋常じゃないぞ。 

帰宅したサムとキャスをねぎらうディーン。カーディーガンと美人妻の件はすでにキャスによりチクられていたw キャスも兄貴のツボを把握したものだ。
「いやでたまらないよ」 前回の惨劇のトラウマを正直に言うサム。 

ジャックは蛇に話しかける。「前の飼い主に会いたいんだね。会わせてあげる。サムとディーンならきっとそうする」
そして目を光らせ、蛇を灰にする。
その様子を、家政婦キャスは見ていた…。

 

 不穏 不穏 不穏! 

あー、私。ここで下書きがストップしてました(^^;
自粛期間中におおまかに書き始めてたのね。だけど止まってしまった。
肩が痛かったのもあります。肩から腰、坐骨神経痛、みんな繋がってんのよ。筋膜だからね。
しかし、シーズン14はラスト5話はきつい。

その兆しはこの回から始まってる。一見、笑える所もあるんだが。ユーモアもブラックだし、根底にすごく不安感が満ちている。破滅の序章…。 

バンカーはすでに血塗られた場所になり果てた。それでもここにいるしかない。
絵に描いたような街の、絵に描いたような幸せは、まさに絵に描いた書割でしかなかった。
サムはこの街での生活が幸せと感じたのではなく、現実逃避させてくれるものに飛びついただけ。
長く続くはずもない、幻想。
「何かが起きる前」のディーンの漠然とした危機感。渦中のジャックの、まだ無邪気さと父たちを思う気持ちも変わらない。が、すでに変化は起きていた。
キャスは今回少し活躍。けれど彼も、兄弟もジャックをどう扱っていいかわからない。
天使を振り回した父娘の力(^^; サニーはこれからどうするんだろう。

第16話 恐怖の口笛 

車内でいちゃつくカップル。青年の父親の保安官が邪魔入り。
女の子は一人でトイレへ。何ものかにさらわれ、殺されてしまう。
兄弟はその事件を調べに行く。しかしパワーが戻りたてのジャックは置いていくことに。買い出しを言いつける兄。 

保安官は非協力的。兄弟は死体を見るが、噛み跡が変。
保安官の息子は恋人の死に責任を感じてる。 

ジャックは買い出しに出かけたが、スーパーは昼休み。そこにレバノンの例の三人トリオが来て話しかける。
兄弟に憧れて怪物にハマっているエリオットはジャックにまとわりつき、二人のガールズは同じ年代の若者と付き合いのないジャックを可哀想に感じる。
てか、まだ「ゴースト・フェイサーズ」の映像出回ってんのかよ。
同じ年頃の友達と遊ばないのかと聞かれて、「僕は2歳だから。…いや、20歳。2、僕は22歳だ」
実際は、歳の件より親と親類縁者の件の方がござっている。
3人に遊ぶ誘いを受けて嬉しいジャック。しかしビールはID無くて買えず(兄貴…) 

サムの毎度の割り出しで、怪物はこの地方の伝説のコホンタだとわかる。
またも男女が襲われ、女性は逃げれたが男性は…。 

エリオット、ステイシィ、マックスはファームハウスにいる。
ステイシィはSAT(大学進学適性試験)の勉強中。マックスとはいい感じ。エリオットは毎度おみそw
やってきたジャックはモンスター関連書籍を沢山持参。エリオット感激。賢人の書物持ち出していいのかいジャック(^^;
SATを知らず、音楽は「ザ・フー」が好きと言い、ディーン父さんの趣味のまんまを丸受けしてるジャックに、それってオッサンの好みということを婉曲に伝えるガールズ。
しかし狩り関係に話が及ぶと、俄然ジャックの独断場に。
悪魔も殺したことがあると、エンジェルソードを見せて三人に自慢するが。 

保安官の制止も無視し、夜半に調査におもむく兄弟。しかし保安官、先回り。
ディーンの背後を取れたのは偉いが、当然ながら逆転される。
ハンター業を明かした二人に、保安官も真実を話す。彼はこの地の部族の子孫だった。
コホンタは元は人間。飢えのために家族を食べて狂い、さらには他の人間も襲って、部族を殺された先住民が捕らえ、呪いをかけた。
恋人の死に復讐しようとする息子を追いかけ、保安官と兄弟はコホンタのいる森へ。 

エンジェルソードを素手で投げても的に当たないジャック。三人に良いところを見せたくて、つい能力を使ってしまう。
ソードを自在に操るジャックに始めはビックリ、賞賛する三人だが。どんどんエスカレートしていくジャックに危ないものを感じて止める。
だがすでに遅し。誤ってソードがステイシィの腹に突き刺さる…。
動転する若者たち。死にかけたステイシィを、僕が治す!とジャックは蘇生させる。
けれど三人のジャックへの眼は変ってしまった。
エリオット「お前がなにか知らないが、二度と近づくな」

兄弟と保安官、良い感じの連係プレイでコホンタを倒し、息子のトムも怪我をしたが無事だった。
息子に真実を話せと保安官に伝えてインパラに乗るサム。
インパラ内での兄弟、パパ会議…。
ジャックも大丈夫だと言ったぜと言うディーンに、サムは。
「彼は子供だ。僕らが子供の頃も平気だと言い続けた。親父を安心させるために」 

バンカー帰宅。ジャックは何気ない様子で読書。
二人はジャックに、戻りたての力を使わせたくないから留守番させたと明かす。ジャックが大事だから本当のことを言うことにしたと。
ジャックは、二人の許しが無い限り力を使わないと約束する。
時すでに遅し。

サム「僕らがいない間、なにかあった?」
ジャック「ううん、全然平気」

 

親は子を、子は親を想い。心配をかけまいとする。
たいていは裏目に出る。 

つらい…。すでにつらい。嗚呼ジャック( ;∀;)
初めてできた、同年代(ではないがそう見える)の友人に、印象付けたいという当たり前の少年の感情。それが強大すぎる力を持つ、このネフィリムには仇にしかならない。
ジョン再登場の「レバノン」に出た若者三人トリオが、実はジャック関連での意味があったことを知った今回。彼らも良い子たち。常識的なステイシィ、愛情深いマックス、二人の熱々ぶりにお味噌でも腐らない、ちょっとオタクのエリオット。
三人が本当にジャックの友達になれたら良かったのに。 

当然ながら、箱入りネフィリム。趣味については、せめてサムがなんとかしてやれよ…とは思うのだが(^^; バンカー内での娯楽の主導権は明らかにディーン。キャスじゃもっとどうにもならんし。
36回も見た(見させられた)「ロスト・ボーイ」というのはこちら。

 

ロストボーイ - Wikipedia

 

 

 

 

兄貴、まんまじゃねえか…。
兄弟(弟がサムという名)、ヴァンパイア、B級感あふれるホラー・コメディというジャンル。
そして2歳児が「ザ・フー」好み。
同年代との付き合いがなく、オッサンどもと暮らしている弊害を心配する女子たち、正しい。 

狩りの方は、初期のオーソドックスな感じの相手。家族の人肉を食べて怪物化したって、ウェンディゴと同じでは?と思ったら、兄も言及してた。ディーンの言った「ドナー・パーティ」は壮絶な史実。

ドナー隊 - Wikipedia

 

 

えらく長くて込み入っている。読むのしんどいです。

 

父が息子に真実を話すかを、兄弟の子育てにかける展開。
ベイビーでのサムのセリフがね…。
“親父を安心させたくて、平気だと言い続けた”
あれでディーンの気も変わったんだろうが。ジャックもまた、平気と言うしかない。

でも以前のジャックなら、三人が怖がってるのを見たらすぐにやめただろう。
ステイシィの大怪我も、自分はコントロールしてた、彼女が動いたからとは言わなかっただろう。
治したんだからもうOKだろ、とも言わなかったと思う。
人を傷つけるのを何よりも怖れていた、魔王の息子。 

ジャックは三人に拒否されて傷ついたのか。
それとも理不尽さを感じても、さほどショックではなかったのか。
魂をなくすこと、それは「何も感じなくなること」とドナテロは言った。
ソードを操るのはたやすいが、人の深い傷を治すのは大きなパワーがいる。
その力をまた使ってしまった。 

ディーン、サム、キャスを心配させたくない。その気持ちはいまだ大きい。
エリオットに、すがるような表情をしたジャック。
けれど、「おまえがなんだかわからない」と言われたジャックは、何かわからないものになりつつある自分を、どう感じているのか。
それとも感じていないのか。

この先の闇を感じて、どうしようもなく不安になる終わりだった。

 

 

 


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