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京都みてあるき

旅の覚え書きと写真のおきばと感想集。ついでに園芸の話。母君と二人旅で、近畿の名所に参ります。写真整理中。

ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展(大阪市立美術館)

2007-06-02 14:04:16 | 絵画

2007/05/19(土)
○ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展(大阪市立美術館)
パリを魅了した江戸の華-北斎・写楽・歌麿

住吉大社へ行った後、メイン?のギメ東洋美術館所蔵の
浮世絵を見に行きました。
(って、5/27で終了してるのに、書く意味あるのか?)
すいません、2週間も放置していて~(爆)
チケットが当たったので、行く予定でしたが、混んでると
聞いてちょっとブルー…15:30頃に行ったので、
ギリギリかなぁ…と思ってましたが、やっぱり並んでて、
20分の待ち時間がありました。実際見たのは2時間ぐらいで、
かなりチラっとしか見ない絵画もありました。
メインは北斎・写楽・歌麿…でしたが、ハッキリ言って
色々見すぎて、何が何だか…(笑)


その中でも、これは記憶に残ったなぁ~
(お気に入りではない訳ですが…)ってやつを挙げてみます。

①葛飾北斎
特に北斎が人気で、どうも皆さんは100年ぶりに
出会う「龍虎」を見に来ているらしい…
kodama的にはやはり龍虎は桃山絵画の方がいいなぁ~と
いう感想ですが。どちらかというと、北斎は美人画が
見てみたい。

…「百物語 お岩さん」
怪奇絵で、ちょうちん姿のお岩さん。あんま詳しくないですが、
怪奇絵なら国芳・芳年あたりが有名なんかなぁ~と思うのですが、
怪奇絵でもグロテスクではなく、なんとなく不気味で、
愛嬌がある、北斎のお化けは案外好きですね。
(北斎の場合、怪奇絵より枕絵の方がグロい気が…)

…「諸国名橋奇覧 摂州天満橋」
構図を見てると「天才」と冠されるだけあるんだろうな~と
思いつつ、北斎ばっかり並んでいると、記憶に残らない訳で。
その中で、よかったと思った作品がコレ。天神祭の情景と天満橋。
ゆるくかかった橋の曲線や、船の曲線と配置など、
やっぱり構図がうまいんだろうな~と感じさせられる1枚でした。

②喜多川歌麿
北斎の次に混んでいたような気がする、
大首絵の美人画といえば~の歌麿。
こちらも大量に見て、記憶にあんまり残ってないですが、
1枚1枚見ると、確かに美人だし、細かい所の特徴を
捉えて、しっかり描き分けられている感じ。
歌麿の美人画はシーンや小物などをうまく使って、単に美人を
描くだけでなく、想像を掻き立てるような絵画が多いような。

…「北国五色墨 川岸」
下層の遊女が片胸をだし、爪楊枝を持つ姿。
ふてぶてしく、たくましく、憎めない愛嬌のある顔で、
今まで見てきたのがすまし顔の美人だったので、
なんか新鮮でした。

…「絵兄弟 邯鄲」
大名の奥方になる夢を見る遊女。吹き出しの中に
夢が描かれ、まるでマンガみたいにストーリーが
見えてくるような気がする絵。

③東洲斎写楽
役者絵で有名な謎の人、写楽ですが、kodama的には
面白いけど、イマイチピンとこない。たぶん役者その人を
知らないから(当然?)なんだろうなぁと思う。

…「中島和田右衛門のぼうだら長左衛門と中村此蔵の船宿かな川やの権」
長左衛門と船宿の権、すべてが対照に描かれている。
面長と丸顔、丸い目と細い目、鷲鼻と獅子鼻、
ハの字眉とつり眉、あうんの口、痩身と肥満など、
内容を知らなくても面白く見れる絵画。

④歌川広重
kodamaの世代は「歌川広重」と習ったんだけど、
母君は「安藤広重」と習ったらしい。どちらも広く
知られた名前だけど、安藤は本名からきた名前だとか。
この展覧会で、広重の絵が一番好みだったような気がする…

…「雪中芦に鴨」
芦に雪が積もり、凍てつくような水の中を泳ぐ鴨。
藍色と白の対比が、冬の情景をよく表している。
広重の絵は結構どれも好きだったんだけど、
何故か雪の絵と夜の絵が雰囲気的に好きなような。

「京都名所之内 祇園社雪中」
雪の日の薄暗い、祇園社へ京女が参拝に来ている。
静かな中にも動きがあり、その場の雰囲気を
描くのが広重は上手いように思う。

⑤その他
他にも、鈴木春信、鳥居清長、歌川国芳、
など色々な浮世絵がありました~。
意外に好みだったのが、鳥文斎栄之や鳥橋斎栄里、
栄松斎長喜あたり、ちょこっとしかなかった美人画。
(…何か名前似すぎ…)

鳥橋斎栄里…「江戸花京橋名取(山東京伝)」
好きかそうでないか、ともかく、見たことある!と
思った絵。確か国語の便覧の「山東京伝」の紹介に
載ってたんじゃなかったかしら。

鳥文斎栄之…「青楼美人六花仙 角玉屋小紫」
六歌仙の音に合わせ、6人の遊女を花にたとえた
作品。今回のは女郎花で、文を読む姿が可憐に
描かれている。顔を見るとそんな好きな顔でも
なさそうなのに、何故か記憶に残った作品。

とまぁ、どれが一番好きだったとかは
よくわからんかったけど、結構見応えはありましたよ。
そこそこ好きな割に、図録買わないと見ても
忘れるっていうのはちょっと問題なような気がするんだけども。


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