古布・和布・ちりめん細工と和の暮らし

縮緬細工をはじめ、和布、古布を使った小物作品の紹介。
着物、和の暮らし、鳥にまつわる生活雑感をつづる。

うちわと団扇(うちわ)置き

2005-08-03 22:04:10 | 暮らし
夏の生活に欠かせないのが、うちわや扇子。
えっ?エアコン、扇風機があればいらないですって?でも持ち運びが容易ですし、汗の部分だけ気持ち良く風を送るパーソナル扇風機として手放せません。うちわにも色々種類があって、京うちわ、房州うちわ、丸亀うちわが日本三大うちわとして有名です。写真はいずれもアンティークな品ですが、左は京うちわ。差し込み式の平柄が特徴で、柄に胡麻竹を用い、川辺に遊ぶ千鳥の絵が描いてあります。右は女竹を使った丸柄が特徴の江戸(房州)うちわ系。水に踊る鮮やかな緋鯉と真鯉の絵。
うちわ置きは桐製でつぼつぼの透かし入り。つぼつぼとは、茶道三千家の祖である千宗旦が好み、三千家の替紋にも使用されている由緒ある模様で元々は伏見稲荷の初午みやげの田宝(でんぽ)を模したもの。写真では見えませんが、うちわ置きの内側には胡粉で露芝が描かれており、うちわをすっと手に取ったあとまで涼し気な心配り…。日本の意匠って、なんて素敵なんでしょう。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 花火の夏帯 | トップ | うちわ柄の帯揚げ »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うちわ (ななぼう)
2005-08-05 23:35:44
ほんとすてきなうちわねー!いままでうちわなんてあまり興味なかったのですが、このうちわを見たらなんてすてきなんでしょう。

やっぱりアンティークですよね。いい、ほしい。
返信する

コメントを投稿

暮らし」カテゴリの最新記事