コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

良い 悪い の 物差しで 計れない・・・

2014年08月26日 | 日記

物事を計る物差しには 目盛があって

度量衡 が あってこその 物理的世界観 つーか

「こんな感じ~」 を 「1245を1200まで落として~」 って

数字でもって 話を決める 大切な基準がある

ぅんでもねぇ~

結果から 言っちゃうと 

業界的物差しからすれば 完全に アウト! なんすよ…

なんだけど ワタシには絶対に真似できないんですよ…

やっぱ すげー んです








8/25 は 左官(しゃかん)屋さんの仕事の日

ベテランに 「だから連れてきた」 って言われて

見慣れた顔が 一緒に来ました



モルタル捏ねて コテで塗る その前に掃除機で余分を処理する左官さん



コッチが 見慣れた顔…

若い=経験不足+要領悪い

もうちょっと 考えて動けよな~ 

なんだけど 左官のベテランさん

朝一番に言いつけたのが 「糊剥がせ!」

床材を床に貼り付けていた「糊」が 床いっぱいに残っていて

コレを剥がさずに スケルトンと 言えるんかい! の状態…

その「糊」を二本の手で 剥がす作業…



左官の仕事は 見た目は地味だけど

それなりに 材料を変えてコテを変えて進む作業なので



持ち物は 結構 多岐にわたる…



さて…

現場監督=シャチョーも ちょこちょこっと いつものように手が出る









左官屋さん

見た目に でこぼこの床面を 丁寧に馴らしてゆきます

5mmの差をゼロにする…

カッコ良いなぁの コテ捌き…



ここも



ほれ この通り~



彼は 朝から この部分の糊を剥がしました…

少なくとも ワタシには 肉体的にも精神的にも

間違いなく真似 「出来ない」 作業…



彼なりに せっせと作業しているのですが

ベテラン左官屋さんと比べれば

作業スピードは1/4なのですよ…

致命的に遅い 

コレ 単独作業なら完全にアウトっす…

でも 朝から一言も文句らしきも漏らさず

つまり ふー とか はー とか

やってらんねーよ とか 

一言も言わず ひたすら作業を続けて…

ワタシには 真似できません

ワタシだったら 途中で投げ出す理由を考え続けたことでしょう

確かに ベテランさんの作業効率からすれば

もう どうにもならないほど なんですよ

でも 文句の一つもなく 一日中 単純作業を続けて…

もう ただ それだけで すげーんです

最後に ベテラン左官屋さん が

「今夜は 泊まりか~」

とか

「俺だけ帰るぞー」

とか

良いように 励まされて

結局 ベテラン左官さんが

彼のペースでは 剥がしきれなかった部分を

プロのペースで ガシガシ剥がしてオシマイ~




足手まといの 若い(将来の)職人に

「なぁーに チンタラ やってんだよ 
  
    俺の仕事が増えちゃうだろ~」

とか ないんです





ベテランさんの言い分は…

剥がしきれずに 残したまま終わらせて

途中で イヤになっちゃって ココだけ残したって

あとで 言われたくないからね~




その一言に 職人魂 を 感じます



本当に 皆さん ありがとうございました!



21年前に 作ってもらいました

そして 今は 壊してもらっています

やせ我慢じゃなくて

本当に 本当に

皆さんにお願いして良かったです




作業は もう僅かを残すのみ

誰が見ても 文句の出ないスケルトンを お願いいたします



作って 壊して

両方を 同じ方にお願いして

たくさん 勉強になりました

いつも 授業料が高額なのが…






























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