秋リーグ 第１節第１回戦 同志社

　いよいよ始まった秋のリーグ戦。前年度の神戸大学は、秋が２勝８敗で最下位、春が４勝６敗で５位。思うような結果が出なかったが、今年は「優勝」を目標に掲げ、このリーグ戦に挑む。

《試合結果》

　　　　　　　　　　　　　　　　　　計安失
神戸大　０００　０００　００２　2 5 2
同志社　１００　１１１　０１X　5 7 1　　　


勝　下田
負　山本龍

　　　　　　　　　打安点

１　右　小椋　　　４００
２　三　堅田　　　３００
　　打　村田　　　１００
　　三　松本　　　０００
３　中　篠田　　　４１０
４　一　平尾　　　４１０
　　走　牧野　　　０００
５　捕　福井　　　１１０
６　遊　弘井　　　２１０
　　打　村木　　　１００
　　走　村野　　　０００
７　左　山路　　　２１１
８　投　山本龍　　２００
　　投　大西　　　０００
　　打　中矢　　　１００
　　投　伊藤龍　　０００
　　打　實井　　　１００

９　二　山本寛　　３００

 

　　　　　　回　　数　安　振　球　失　責

山本龍　　５　　81　５　１　２　３　３

大西　　　１　　16　２　１　０　１　１

伊藤龍　　２　　39　０　０　３　１　０

　　　

　開幕戦のオーダーは、先発ピッチャーが山本龍。野手は、教育実習から復帰した2人を含む、三回生が6人が先発に名を連ねた。
　先攻は神戸大。初回から同志社先発ピッチャー下田を攻略したいところだが、3つのフライであっさり攻撃を終える。裏の守り。初球から山本龍はストライクをとり流れに乗るかと思われたが、先頭の森にライト前に弾き返され、無死からランナーを出してしまう。その後、送りバントと内野ゴロの間にランナーが進み、2死3塁。ここで迎えるは、4番岡本。カウント3ー1からの5球目、反対方向に飛んだ打球はライトへの二塁打となり先制を許してしまう。その後もチャンスが続くが、ここは後続を断ち、最少失点で切り抜ける。2回表神戸の攻撃。神戸大で1番当ててはいけない男、福井がデットボールを受け出塁。さらに、2死から、この日先発に抜擢された山路が見事期待に応えヒットを放つ。続くはピッチャー山本龍。ワンチャンであるんじゃないかともみなが期待したが、下田もギアをあげ、2球であっさり追い込まれ、3球目は変化球に力ないスイングで三振。試合後「全く打てるビジョンがなかった。」と山本龍。そんな山本龍も2回3回と3人で切り抜ける。神戸の打線は4回に福井が四球で出塁すると、相手の意表を突く盗塁を試みる。だが、ここは強肩松本を前に2塁はアウトとなり、神戸は攻撃の糸口を見出せない。すると、その裏同志社の攻撃。先頭打者が四球で出塁し、2つのワイルドピッチで3塁にランナーが進む。すると、またもや2死からレフトにヒットを打たれ、2点目が同志社に入る。さらに続く5回。先頭にヒットを許し無死1塁。続く1番森はバントの構え。誰もが送りバントだと思ったが、森はバットひく。その間に1塁ランナーは忍者のごとく、2塁にディレードスチールを成功させる。さらに森がヒッティングに切り替え、ヒットで続き、無死1、3塁のチャンスからセンターに犠牲フライを打たれ、これで3ー0となり、同志社にリードを許す。6回からは一回生大西が登板。先頭打者に対し、わずか2球で追い込み、リーグ初登板でありながら、堂々たるピッチングを披露する。しかし、相手は同志社。結局、先頭打者にヒット打たれ、その後盗塁とヒットでチャンスを広げられ、犠牲フライを打たれ、１点を失う。なんとか、得点して流れを変えたい神戸は、先頭の福井が第1打席の死球、第2打席の四球に続き、またもや四球で出塁する。弘井の犠打で2塁にランナーを進め、2死後、ここでベンチが動き代打がコールされる。代打の切り札中矢。しかし、ここは力ないサードフライに倒れ、無得点。この回の裏からは伊藤龍。この回の同志社は1番から始まる好打順。先頭の森を2球で追い込み、ファーストゴロに打ち取る。ここでうすうす気づいていたものが確信に変わる。今日の伊藤龍はいい。リーグ戦に帳尻を合わせる能力を今年も発動。この回を無得点で流れを止める。しかし、続く8回。コーナーをつくがなかなか審判の手が挙がらず、3連続四球で追加点を許す。8回終わって5ー0で同志社リード。意地を見せたい神戸はようやく９回に反撃を開始する。この日、親が観戦に来ている平尾がヒットで出塁し、続く福井が三遊間を破るヒットで1死1、2塁のチャンスを作る。そして、ここで代打は村木。ファーストストライクから積極的に強振し、相手を威嚇。すると威嚇の煽りを受けたのか、サードがゲッツーを狙いにいくが暴投。神戸がようやく1点を返す。さらに、「対同志社○」の山路が犠牲フライを放ち、2点目をあげる。しかし、神戸の反撃はここまで。
　初戦は1点ずつをコツコツもぎ取った同志社に軍配が上がった。神戸は最終回に意地を見せるも、同志社先発の下田に5安打に抑えられ、初戦を白星で飾ることはできなかった。

この試合のＭＶＰ　「福井」
１安打３四死球で全打席出塁を果たした。また、死球に対しても相手を睨むことがなかった点が評価された。

この試合のベストプレー賞　「村木のフルスイング」
村木らしいフルスイングを３球し、神戸大学の初得点に生んだ。