このブログをご覧いただいている方はすでにご存じかと思いますが、
8月20日、立憲民主党と国民民主党が統一会派を結成することで合意に至りました。
経緯としては、
8月5日に、枝野代表から国民民主党に衆議院で立憲民主党の院内会派に加わってもらえないかと提案があり、
国民民主党内では紆余曲折ありながらこれを了承することが決まり、合意に至ったと。
会派には社会保障を立て直す国民会議も加わる方向で、会派数の増加に伴い国会での質問時間増、
運営に発言権のある理事も増るとの事。
まあ、普通に考えたらよい事づくしですよね。
ただ、そうは問屋が卸さないのが、世の常ですね。
枝野代表が統一会派を持ち掛けるに至った経緯としては色々な状況を鑑みての事だったと思います。
思慮深い代表ですので、そんなに簡単にこの話を持ち出したりはしないはず。
なぜならば、「立憲民主党は、永田町の数の論理に振り回されない。離合集散には与しない」と
設立当初から申し述べてきました。それを踏まえると今回の決断はまさにブレた、方向転換したと言えます。
安倍総理流に言うと、「新しい判断」でしょうか。
まず、第一に参院選が予想以上に苦戦し、党の重点地域である、東京・静岡・京都・大阪・兵庫などで
惜敗または惨敗を喫した。そして比例票が思った以上に伸びず激減してしまった事が挙げられます。
その理由は前回のブログでまとめているので、もしよかったら読んで頂きたいのですが、
敗因を分析する中で、「立憲は自分達だけで頑張っても自民党には勝てない」と総括してしまったのだと思います。
悪い言い方をすれば諦め。白旗を挙げてしまったのだろうと。
ただし、本当の敗因は「多様性」を全面に出し過ぎて、国民の暮らしの向上や外交安保などの「安心」に繋がる政策が
影を潜め、色物とまでは言いませんが、ただ単に多様性を押し出してくる変わった政党、と思われた所にあります。
きちんと「経済」「外交」「安全保障」を訴えていれば、比例票は少なくとも積みあがったはずです。
しかし、立憲はこの分野が苦手です。だから、それを認めたくなくて”敗因”にこれを盛り込んでいない。
だから、単独では自民党に勝てないなどという結論を出してしまったのでしょう。
そして、第二に、国民民主党側の事情があります。
その立憲以上に成果が出なかった国民民主党は、参議院が予測不能の暴れ方をします。
特に彼らは今回の参院選で苦労しました。希望の党で獲得した比例票の半分も取れず、選挙区も悉く負け、
そして立憲に対抗馬を立てられる地域も多いなど、もう本当に散々な状況だったはずです。
特にこうしたストレスを強情な立憲にぶつけたくなったのでしょう。
維新の会と統一会派を組もうと画策したり、自民党と連立を組んで勉強させてもらえないかという案が出たり、
これぞまさに元祖・民主党と言わんばかりのグダグダっぷりを見せてくれました。
もし、維新や自民と組むと、立憲からしたら脅威です。そんな事をさせるわけにはいかない。
代表が5日に「衆議院だけの統一会派」を提案したのは、国民民主の衆院と参院の仲を引き裂き衆院を取り込む狙いが
あったと思います。暴走した参院は野党との足を引っ張りかねないですからね。
しかし、玉木代表は意外や意外、国民民主をまとめ上げてみせました。
これはなかなか見事な手腕だったと思います。そして立憲と「衆参共に統一会派」を組む事になったというわけです。
私としては、枝野代表が以上の流れで統一会派を求め、玉木代表がこれを呑んで合意に至った結論を、
「支持」
したいと思います。
党と党の合併は出来ないと思います。理念政策が異なるために、希望の党から立憲民主党は排除されたわけですから。
ですので、ギリギリの最大の協力の方法が統一会派だったと言えると思います。
これは枝野代表が苦慮して出した結論です。これに支持者としては、色々な想いがありますが、まずは信じてみる。
そしてこれからの代表および党の言動が信じるに足るかどうか厳しく見張っていく。
こういう気持ちで統一会派を受け入れてみようと思っています。
しかし、方向転換した枝野代表および党の方針を受け入れられないという支持者がいる事を否定しません。
そして彼らを非難する事もしません。気持ちは凄く良く分かりますから。
政策が一致しないのに会派を組むのはおかしいだろ、というご意見も最もだと思います。
私としては、統一会派ですべての政策が一致する必要はない、と思っていますが、こういうご意見も筋が通っています。
支持者の気持ちを鑑みた場合、枝野代表および党は、記者会見や動画などで相応の時間を使って
支持者にきっちりと説明をする事が大事だと思います。これをしないならば更なる支持者の離反を失うと危惧しています。
政策の一致が必要か否かでは、支持者レベルの話ではなく、立憲と国民民主の議員の中でも不安が渦巻いているようです。
特に、原発ゼロ法案への是非。
これは立憲として譲れない一線ですよね。
ただ、国民民主は、「主張を理解する。但し異なる政党なのでそれぞれの主張に配慮する」という説明に終始している。
玉木代表は記者会見でも、「賛成」か「反対」かをはっきりと言わない。誤魔化し続けています。
危なっかしいですよね。これ絶対に割れるし、絶対に揉めると思います。
特に原発ゼロに関して立憲側は絶対に折れない。ここに国民民主のバイアスがかかるので凄く揉めます。
THE民主党・民進党をまざまざと見せ付け始めてくれますよね。
まあ、予想通りです。予想通りのダサさ。
議論はする。しかし決まったら従う。それが出来ないようであれば、一生野党やってろ、という話です。
統一会派がどのように転ぶか。これは厳しく注視していきたいと思います。
私としては、支持している立場ですが、まあどちらに転んでも結構です。なぜなら面白いから。
THE民主党バラバラパーティーを久しぶりに見せられているので、懐かしさすら感じている程です。
これとは別に、
立憲民主党は、立憲民主党として単独で過半数を狙える政党となるために
10年は少なくともかかるでしょうが、次の衆院選で80~100以上の議席を狙えるよう足腰を鍛えていく。
この鍛錬が必要になるでしょう。統一会派はしょせん国会の中での話です。国民には関係ない。
引き続き、私は立憲民主党が強くなるため、厳しい提言を行って参ります。
皆さんはいかがでしょうか。是非ご意見お寄せください。
8月20日、立憲民主党と国民民主党が統一会派を結成することで合意に至りました。
経緯としては、
8月5日に、枝野代表から国民民主党に衆議院で立憲民主党の院内会派に加わってもらえないかと提案があり、
国民民主党内では紆余曲折ありながらこれを了承することが決まり、合意に至ったと。
会派には社会保障を立て直す国民会議も加わる方向で、会派数の増加に伴い国会での質問時間増、
運営に発言権のある理事も増るとの事。
まあ、普通に考えたらよい事づくしですよね。
ただ、そうは問屋が卸さないのが、世の常ですね。
枝野代表が統一会派を持ち掛けるに至った経緯としては色々な状況を鑑みての事だったと思います。
思慮深い代表ですので、そんなに簡単にこの話を持ち出したりはしないはず。
なぜならば、「立憲民主党は、永田町の数の論理に振り回されない。離合集散には与しない」と
設立当初から申し述べてきました。それを踏まえると今回の決断はまさにブレた、方向転換したと言えます。
安倍総理流に言うと、「新しい判断」でしょうか。
まず、第一に参院選が予想以上に苦戦し、党の重点地域である、東京・静岡・京都・大阪・兵庫などで
惜敗または惨敗を喫した。そして比例票が思った以上に伸びず激減してしまった事が挙げられます。
その理由は前回のブログでまとめているので、もしよかったら読んで頂きたいのですが、
敗因を分析する中で、「立憲は自分達だけで頑張っても自民党には勝てない」と総括してしまったのだと思います。
悪い言い方をすれば諦め。白旗を挙げてしまったのだろうと。
ただし、本当の敗因は「多様性」を全面に出し過ぎて、国民の暮らしの向上や外交安保などの「安心」に繋がる政策が
影を潜め、色物とまでは言いませんが、ただ単に多様性を押し出してくる変わった政党、と思われた所にあります。
きちんと「経済」「外交」「安全保障」を訴えていれば、比例票は少なくとも積みあがったはずです。
しかし、立憲はこの分野が苦手です。だから、それを認めたくなくて”敗因”にこれを盛り込んでいない。
だから、単独では自民党に勝てないなどという結論を出してしまったのでしょう。
そして、第二に、国民民主党側の事情があります。
その立憲以上に成果が出なかった国民民主党は、参議院が予測不能の暴れ方をします。
特に彼らは今回の参院選で苦労しました。希望の党で獲得した比例票の半分も取れず、選挙区も悉く負け、
そして立憲に対抗馬を立てられる地域も多いなど、もう本当に散々な状況だったはずです。
特にこうしたストレスを強情な立憲にぶつけたくなったのでしょう。
維新の会と統一会派を組もうと画策したり、自民党と連立を組んで勉強させてもらえないかという案が出たり、
これぞまさに元祖・民主党と言わんばかりのグダグダっぷりを見せてくれました。
もし、維新や自民と組むと、立憲からしたら脅威です。そんな事をさせるわけにはいかない。
代表が5日に「衆議院だけの統一会派」を提案したのは、国民民主の衆院と参院の仲を引き裂き衆院を取り込む狙いが
あったと思います。暴走した参院は野党との足を引っ張りかねないですからね。
しかし、玉木代表は意外や意外、国民民主をまとめ上げてみせました。
これはなかなか見事な手腕だったと思います。そして立憲と「衆参共に統一会派」を組む事になったというわけです。
私としては、枝野代表が以上の流れで統一会派を求め、玉木代表がこれを呑んで合意に至った結論を、
「支持」
したいと思います。
党と党の合併は出来ないと思います。理念政策が異なるために、希望の党から立憲民主党は排除されたわけですから。
ですので、ギリギリの最大の協力の方法が統一会派だったと言えると思います。
これは枝野代表が苦慮して出した結論です。これに支持者としては、色々な想いがありますが、まずは信じてみる。
そしてこれからの代表および党の言動が信じるに足るかどうか厳しく見張っていく。
こういう気持ちで統一会派を受け入れてみようと思っています。
しかし、方向転換した枝野代表および党の方針を受け入れられないという支持者がいる事を否定しません。
そして彼らを非難する事もしません。気持ちは凄く良く分かりますから。
政策が一致しないのに会派を組むのはおかしいだろ、というご意見も最もだと思います。
私としては、統一会派ですべての政策が一致する必要はない、と思っていますが、こういうご意見も筋が通っています。
支持者の気持ちを鑑みた場合、枝野代表および党は、記者会見や動画などで相応の時間を使って
支持者にきっちりと説明をする事が大事だと思います。これをしないならば更なる支持者の離反を失うと危惧しています。
政策の一致が必要か否かでは、支持者レベルの話ではなく、立憲と国民民主の議員の中でも不安が渦巻いているようです。
特に、原発ゼロ法案への是非。
これは立憲として譲れない一線ですよね。
ただ、国民民主は、「主張を理解する。但し異なる政党なのでそれぞれの主張に配慮する」という説明に終始している。
玉木代表は記者会見でも、「賛成」か「反対」かをはっきりと言わない。誤魔化し続けています。
危なっかしいですよね。これ絶対に割れるし、絶対に揉めると思います。
特に原発ゼロに関して立憲側は絶対に折れない。ここに国民民主のバイアスがかかるので凄く揉めます。
THE民主党・民進党をまざまざと見せ付け始めてくれますよね。
まあ、予想通りです。予想通りのダサさ。
議論はする。しかし決まったら従う。それが出来ないようであれば、一生野党やってろ、という話です。
統一会派がどのように転ぶか。これは厳しく注視していきたいと思います。
私としては、支持している立場ですが、まあどちらに転んでも結構です。なぜなら面白いから。
THE民主党バラバラパーティーを久しぶりに見せられているので、懐かしさすら感じている程です。
これとは別に、
立憲民主党は、立憲民主党として単独で過半数を狙える政党となるために
10年は少なくともかかるでしょうが、次の衆院選で80~100以上の議席を狙えるよう足腰を鍛えていく。
この鍛錬が必要になるでしょう。統一会派はしょせん国会の中での話です。国民には関係ない。
引き続き、私は立憲民主党が強くなるため、厳しい提言を行って参ります。
皆さんはいかがでしょうか。是非ご意見お寄せください。