こう(立憲パートナーズ)ブログ

政治についてあれやこれや語るブログです。

広く・強い立憲へ。-立憲は外に目を向けよ

2019-04-30 17:46:26 | #政局
国民民主党と自由党が合併しました。

野党をひとつにするため、という目的の最初の一歩だと
玉木代表と小沢代表が手を結びました。
まず最初に思ったのは、「時間掛かりすぎだろ」ということです。
合流を検討し始めてからすでに二ヶ月は経ち、ようやく期限を区切っての今です。
正直、遅きに失していますし、やり方が素人。
こういうのは水面下で話を詰め、電撃的に発表しちゃわないと勢いがつきません。
国民民主に参謀がいない証拠です。

結局は、候補者バッティングと私怨が重なる岩手の階議員が強硬に反対。
懸案の候補者調整は暗礁に乗り上げたまんまの合流です。
なんという後味のよろしくない話でしょう。
再び国民民主は、希望の党がバラけたときと同じくらい、モヤっとした政局を起こしました。
誰が得をするのか。誰も得をしません。
気炎が上がって、「参院選勝つぞー!おぉ!」という勢いすら、ない。
こんなむさ苦しい合流に注目が集まるわけがありません。

「政党同士の合併はしない」
と繰り返し表明する枝野代表のやり方は正解だといえます。
立憲支持者は、ふたたび民進党に戻るようなやり方を支持しません。
立憲民主党の支持率の源泉は、ようやく気持ちが分かってくれるかもしれない野党ができたこと、
民主民進のようにバラバラ感のない安心した政党ができた、と期待を寄せました。
未だに野党をひとつに、という人はこの部分を理解していません。
仮に立憲が政党の合流に踏み切れば、私は支持をやめるでしょう。
同じ想いの人は多いのではないですか?

つまり、こんな永田町の内向きの話はどうでもいいんですよ。
立憲はもっと外に目を向けなければなりません。

安倍政権は、このGWに、新元号の煽りを受けながら外交に繰り出しました。
安倍総理や麻生大臣、後日、菅官房長官も外交に興じます。
外交に行くことを批判する野党支持者がいます。
私はくみしません。
外交は島国日本にとって最重要ともいえる分野。
諸案件に対して積極的に取り組んでいかなければ、あっという間に海外に負けるでしょう。

左派の方々は、「北朝鮮の金委員長は安倍とだけ会っていない。相手にされていない」と
批判をします。
私もそうおもいますが、ならば安倍首相がトランプと会うことも批判してはいけない。
むしろどんどん会え、というのが真っ当な提言でしょう。
内側にこもることは何も産み出しません。
永田町の数合わせに興じる国民民主と、外交を重ねる安倍政権、
どちらが支持を得ると思いますか?
一般国民は間違いなく安倍政権を支持します。

だから、立憲民主党は永田町の数合わせなんかは放っておいて、
どんどん外に目を向けましょう。海外の動きを常に捉え安全保障を考える。
国民の生活を守ることが安全保障です。そのために外交は必須。
外交安全保障の特別本部を立ち上げ、常に外交をする議員団がいても良いと思います。
外交に力を入れる党になれば、国民からの支持は広がります。

パリテナウとかレインボープライドとかも確かに大事です。
大事ですが、国を任せるに足る政党にならなければ、政権はとれません。
外交素人の民主党政権の印象を払拭するためにも、視野を広く、強い立憲民主党に。


統一地方選前半の結果は、立憲の負け

2019-04-08 21:20:48 | #選挙
統一地方選前半戦が終わりました。
投票日は、国政選挙でもないのに、大阪のW選挙の影響もあって眠れない日になりました。
されど地方選。夏の参院選の前哨戦ともいえる戦いです。
立憲としても「ボトムアップの春」と銘打って、地方に議員を増やそうと賢明に活動してきたと思います。

その結果、県議選・政令市議選共に、自民堅調・立憲躍進・公明堅調・国民減退・共産減退・維新関西のみ躍進。
という形でした。
新聞の見出しなどは立憲が躍進した、という書き方が目立ちました。実際に議席は増やしています。
これをもって、少しずつ立憲の輪が拡がったという見方も出来なくはないです。
確かに議席が増える事に越した事はない。

ただ私ははっきりと言いたいと思います。この結果は、立憲の負けです。

立憲はもっと躍進できると誰もが思っていたのではないでしょうか。
仮にも野党一党であり、政権交代を狙わなければならない政党です。
結党以来、初の大規模な選挙で、特に国政で現有議席を保有しているエリアでの議席獲得は固いと思っていたと思います。

北海道や神奈川、埼玉では健闘したと思います。
候補者擁立も多かったので当選は大変だったと思いますがある程度のパワーがある事が証明されました。
ただ、我が地元の滋賀県を含む関西では相当の苦戦を強いられました。
たとえば、京都。
自民党は現有28議席→今回28議席。(候補者数28名) 全員当選です。お見事ですね。
国民民主は現有4議席→今回5議席。(候補者数6名) 前原さん、さすがです。
立憲は現有1議席→今回2議席。(候補者数5名) 3名の候補が落選です。これって躍進ですか?
確かに1議席が2議席に増えているんですが、野党第一党の議席数がこれで満足ですか?
福山幹事長の御膝元という事もあり、6名を擁立したものの、自民党を追い落とす所か、維新に議席を奪われました。

こういう現象が全国各地で散見できます。
自民党のように数十名の候補を擁立しているわけではなく、数名の擁立に過ぎないのに全員が当選できない。
もちろん地盤はありません。組織もありません。本当のどぶ板で足で稼ぐ選挙だったでしょう。
でも結党当時の勢いがあれば、数名の候補に絞れば当選出来ていたはずなんですよ。
つまり確実に言える事は、「立憲に対する風は完全に止んだ」という事です。
この結果を踏まえて善戦、と評ずる方はかなり楽観論過ぎると思います。
枝野代表は、統一地方選をとても重視してきました。国政選挙並みに力を入れてきた。
ここで大手をふるって「勝った!」と言えない以上、立憲としては厳しい結果だったと言えます。

立憲が結果を伸ばせなかった理由はいくつかあります。
これは前のブログ記事でも挙げたのですが、立憲の言うボトムアップが本当の意味で出来ていなかったと言えます。
統一地方選の目玉として立憲が打ち出した施策が、「パリテナウ」です。
これは立憲民主党の統一地方選特設サイトにも「パリテナウ」が堂々と掲げられていますので、
党が力を入れた施策だと言って間違いありません。これが完全に選挙戦略として不発でした。
「パリテナウ」自体は党の根幹としてあってもいいと思います。しかし選挙戦略として女性候補を押し出すというやり方は
私は個人的には間違っていると思いますし、有権者からしたら候補を選ぶ理由にはなり得ないんですよ。
女性の政界進出を妨げる壁があるとしたら、それは政党としてぶち壊してあげればいいと思います。
しかし、女性を政治家にしよう!女性の比率を上げよう!女性の視点から、女性目線の政策を前に!
…これは、どうでしょうか。一般市民の心に響くでしょうか。
その女性候補から出てくる政策は、「子ども子育て」「社会福祉」にかなり偏っています。
勿論大事な政策です。勿論大事。それ自体を否定するわけでは全くありません。
でも本当にボトムアップしましたか?本当にボトムアップをしていたら、もっと様々な主張が出てくるはずなんですよ。
でも他の政策は「チラシをご覧ください」と言われる事も多かった。何を訴えているか、何を実現してくれるか。
立憲の候補からそれを感じる事が出来なかったからこその苦戦、だったと思います。

こういう事を書くと、特にTWITTERでは相当批判をもらいました。(賛同も多かったですが)
「女性に恨みでもあるのか」「パリテナウの意味分かってる?先進国では当たり前」
「立憲の支持を辞めたらどうか」「パリテがよっぽどお嫌いな差別主義者」
色々意見はありますが、女性候補の擁立を反対しているなどと一度も言った事はありません。
私は滋賀の県議会選挙でも立憲の女性候補に投票しましたし、それ自体に文句を言っているのではありません。
上記の文面をしっかり読んで頂ければ確実に理解してもらえると思います。ぜひ一度素直に読んでみて下さい。

ボトムアップの春、と言いながらボトムアップを仕切れなかった。この事実をしっかりと受け止めて欲しい。
私は立憲の負けだったと考えます。
早急に後半戦に向けて、そして夏の参院選に向けて、ゼロベースで戦略を練り直して欲しい。
これがなされなかった場合、今回の選挙を仕切った党の役員の皆さんの責任追及は逃れられない。
特に長妻選対委員長、そしてお膝元がお留守の福山幹事長の責任は重大です。

「立憲は出来て間もない政党。これがまず第一歩です」と言い訳は許されません。
それは国民民主党が使う言い訳です。
立憲は野党第一党です。そのプライドと矜持は無いのでしょうか。
立憲パートナーの中で私が一番厳しいパートナーだと自信を持って言えます。

負けは負けです。善戦も、惜しいも、あと一歩も、これから、もそんな言葉は空虚です。
負けは負けなんですよ。そして選挙とは勝ちが全てです。いくら言い訳をしても負けては意味がない世界です。
だから勝ちましょうよ。勝って「まっとうな政治」を貫いていきましょうよ。その為に政党があるんです。
政党が誤った戦略をとっていれば厳しくこれを律していきましょうよ。
今までのような熱狂的な支持者におもねった内輪ネタはもう結構。必ず勝つために本気出しましょうよ。

立憲に投票すること、立憲を応援することが、ひいては自分の為になる。自分達が得をする。
そう思ってくれないと有権者は投票なんてしません。利益誘導をする自民党に勝てるわけないでしょ。
維新が大阪で勝ったのは、まさに大阪で結果を出したからです。これは曲げようのない事実。
首長を抑えていない立憲がこれを果たすためには、生温い話はもう要りません。
選挙は戦いです。勝てる戦略を。勝てないのならばそれは求められていません。ボトムアップ出来ていないんです。

立憲民主党、ここが正念場です。本気、出しませんか。

立憲民主党、支持率低下の原因

2019-04-05 12:08:16 | #選挙
報道各社が最近出した政党支持率を見ると、立憲民主党の支持率が軒並み低下をしています。
大体8~10%で推移していた支持率が平均6%。酷いところだと4~5%という数字を叩き出しています。
これに対して自民党は30%超え。その他の野党は目も当てられないという状況です。

結党当時は、熱狂もあって15%前後を推移していた支持率。
役員の顔ぶれをみて「菅内閣」と揶揄されたりした立憲ですが、それでも15%の支持率を獲得していました。
比例票は約1200万票です。この数字は凄い事でした。

ですが、統一地方選真っただ中の今、立憲の支持率が急速に低下しています。
これを「気にしないでいい」という方もいらっしゃいますが、私は大変危機感を持っています。

選挙になると野党の支持率は増加する、これは定説です。
現に、大阪W選挙を仕掛けた維新の会はなぜか支持率が上昇をしています。
これは選挙を通じて露出が上がり、政策を訴えている姿が報道されるからです。
よって維新のメッセージが有権者に伝わり、支持率のアップにつながっています。

だがしかし、立憲は支持率を低下させています。
枝野代表を始め、立憲の幹部は統一地方選の候補者応援のため全国各地をくまなく回っています。
枝野代表の演説スケジュールは驚かされるくらいビッチリなのですが、
なぜこれで支持率が下がるのでしょうか。
立憲民主党の言動が支持率を下げているのは明らかです。

まず、地方選候補者の選定による失敗です。
過去の言動が問題視され、公認を取り消された候補がいました。
こんな事を言うと善くないのですが、twitterなどでの人となりを見ていたらこの候補は大丈夫なのか、と
不安に駆られるような候補でした。
実際に問題視されて公認が取り消しになりました。
他にも参院選の公認候補が過去の言動が問題となり公認取り消しになりました。

こんな事有り得ないじゃないですか。
一体何をやっているのか、という状況です。こんな事は弱小政党であってもあり得ない事だと思います。
立憲の中で盛り上がって候補を擁立して、その候補がトンデモだったという最悪なパターンです。

フォロワーさんからも言われたのですが
その候補さんの人格自体を否定するつもりはありません。
ただ政治家を志すのであれば、自らのこれまでの行動を振り返り、問題があれば先に対策や改善を講じておくべきです。
どんなに素晴らしい人柄の方だったとしても、それが覆されてしまうような言動をしていたら、それは信用に足りません。
こういう候補が出てきて公認取り消しになったのは大きな問題と言えるでしょう。
立憲民主党=胡散臭い政党、となってしまっても仕方ないからです。

加えて、地方選等においての候補の主張・政策に問題があると考えます。
立憲民主党は、パリテナウという施策を打ち出しています。
パリテナウの起源は存じませんが、女性が政治家になる事を後押しし、推進する施策のようです。
実際、立憲民主党は積極的に女性候補を擁立してきました。

私はこの考え方に賛同できません。
女性政治家が少ない事による弊害というのは確かにあるでしょう。
多様な社会のニーズを政治に反映していく為に女性政治家がいる事の意味は大きいと思います。
しかし立憲のパリテナウは、まさに「女性政治家を増やす事」を大目標にしているように私は思います。
結果的に女性候補が多くなる事を阻害してはいけないと思います。
女性が政治家になりたい!と思ったときに障害を出来るだけなくす取り組みは必要です。
しかし事さらに女性を全面に押し出す事に意味があるでしょうか。
「女性活躍」という安倍政権のキャッチフレーズに嫌悪感を持った立憲支持者の方は多いはずです。
私も違和感を持ちました。それと同じくパリテナウに違和感を持つんですよ。
「女性」を全面に出す事を目的化してもらっては困ります。

それと並行して、#立憲ボイスにも挙げたのですが、
その女性候補たちが、どうも「子ども子育て政策」に重点を置き過ぎて、そればかり主張しているように私には思えます。
女性の立場から、女性の意見を主張する事は大切なのですが、多様な社会を包括するためには
女性ならではの政策だけでは通用しないはずです。他にも諸問題はたくさんある。
例えば私の住む滋賀県大津市では、教育・いじめ問題、びわ湖環境問題、雇用問題、住宅問題、様々あります。
だけれども、立憲の候補者からは「子ども子育て政策」はよく聞くのですが、あとの諸問題は「チラシをご覧ください。HPをご覧ください」…。
これでは自民党候補の方が明らかに多様なニーズを包括していると言えます。
この私の意見に対して#立憲ボイスでは多くの賛同と批判を頂きました。
的を得ていた意見は少なく、多くが誤解と曲解を孕んだご意見でした。

私は「子ども子育て政策」が要らない、とは言っていません。
多くの女性候補が社会福祉政策に偏り過ぎていて、本当に多様なニーズを包括した政策を訴えられていないと申し上げています。

選挙戦を通じて、立憲民主党が「自分達を向いていない」と支持者が思い始めてきたから、支持率が低下しているのではないでしょうか。
どうも一方向へ尖り過ぎた、そんな政党になってきているような気がします。

熱狂的支持者だけにウケるような政党では二度と政権は獲れません。
自民党を見て下さい、多種多様です。とても幅広い。しかし決まった事にはみんな従う。これが自民党の強さです。
立憲はある意味で自民党を見習うべきです。
政権交代を目指すと公言している以上、本当の意味で地方から多種多様な意見を聞き、真のボトムアップをしていって欲しいと思います。

そうすれば、必ず支持率は上がります。