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「軽井沢レイクガーデン⑤レイクサイドパス」

2023-06-30 08:17:55 | Rose Library
「軽井沢レイクガーデン⑤レイクサイドパス」
 
23年6月19日軽井沢レイクガーデンに行って来ました。6月16日から7月6日までローズ祭りをやっています。「軽井沢レイクガーデン」は、豊かな水をたたえる湖を中心に、8つのガーデンエリアからなる広大なナチュラルガーデンです。軽井沢の美しい自然と調和した園内は160種600株の英国系バラが楽しめる「イングリッシュローズガーデン」、石畳が美しい「ラビリンスローズガーデン」、日本最大級の長さを誇るバラの小径「フレグランスローズパス」、雄大な浅間山や押立山を一望できる「レイクサイドパス」、70種200株の華麗なバラが見事な「フレンチローズガーデン」など四季折々にさまざまな表情を魅せる植物や花々であふれています。今回はローズ祭りが始まったばかりで人が多くて混雑していましてあまり素敵な写真は撮れませんでしたが今日から金曜日まで掲載します。



参照写真
「レイクサイドパス」
庭園を囲む外周園路や湖面に架かる端からはガーデン越しに雄大な浅間山や押立山を一望することができます。木陰のベンチで湖を眺めながらゆっくりとした時が流れます。


「レイクサイドパス」
口語短歌
「ガーデンのガゼボ(東屋)で休むひと時は 風心地よくリゾート気分」












参照
https://park.tachikawaonline.jp/garden/70_karuizawa_lakegarden.htm

※7月1日(土)2日(日)はお休みです。

「軽井沢レイクガーデン④イングリッシュローズガーデン」

2023-06-29 06:03:48 | Rose Library
「軽井沢レイクガーデン④イングリッシュローズガーデン」
 
23年6月19日軽井沢レイクガーデンに行って来ました。6月16日から7月6日までローズ祭りをやっています。「軽井沢レイクガーデン」は、豊かな水をたたえる湖を中心に、8つのガーデンエリアからなる広大なナチュラルガーデンです。軽井沢の美しい自然と調和した園内は160種600株の英国系バラが楽しめる「イングリッシュローズガーデン」、石畳が美しい「ラビリンスローズガーデン」、日本最大級の長さを誇るバラの小径「フレグランスローズパス」、雄大な浅間山や押立山を一望できる「レイクサイドパス」、70種200株の華麗なバラが見事な「フレンチローズガーデン」など四季折々にさまざまな表情を魅せる植物や花々であふれています。今回はローズ祭りが始まったばかりで人が多くて混雑していましてあまり素敵な写真は撮れませんでしたが今日から金曜日まで掲載します。



参照写真
「イングリッシュローズガーデン」
イングリッシュローズを中心に160種600株のバラが楽しめます。イチイのトピアリーと、中央にプールを配したフォーマルな空間が広がります。


「イングリッシュローズガーデン」
口語短歌
「美しくやさしい水辺のくつろぎは 時間を忘れ心癒される」












参照
https://park.tachikawaonline.jp/garden/70_karuizawa_lakegarden.htm

「軽井沢レイクガーデン③ラビリンスローズガーデン」

2023-06-28 07:00:50 | Rose Library
「軽井沢レイクガーデン③ラビリンスローズガーデン」
 
23年6月19日軽井沢レイクガーデンに行って来ました。6月16日から7月6日までローズ祭りをやっています。「軽井沢レイクガーデン」は、豊かな水をたたえる湖を中心に、8つのガーデンエリアからなる広大なナチュラルガーデンです。軽井沢の美しい自然と調和した園内は160種600株の英国系バラが楽しめる「イングリッシュローズガーデン」、石畳が美しい「ラビリンスローズガーデン」、日本最大級の長さを誇るバラの小径「フレグランスローズパス」、雄大な浅間山や押立山を一望できる「レイクサイドパス」、70種200株の華麗なバラが見事な「フレンチローズガーデン」など四季折々にさまざまな表情を魅せる植物や花々であふれています。今回はローズ祭りが始まったばかりで人が多くて混雑していましてあまり素敵な写真は撮れませんでしたが今日から金曜日まで掲載します。



参照写真
「ラビリンスローズガーデン」
島の中に隠された秘密の場所、ラビリンスガーデン。サンクンガーデンの形式で設計され、いにしえの城跡を思わせる石畳からはシンメトリーにデザインされた美しい庭園が目の前に広がります。

「ラビリンスローズガーデン」
口語短歌
「いにしえの城跡しのぶ石畳 迷宮の名に恥じぬ美しさ」












参照
https://park.tachikawaonline.jp/garden/70_karuizawa_lakegarden.htm

「軽井沢レイクガーデン②ウッドランド」

2023-06-27 07:00:30 | Rose Library
「軽井沢レイクガーデン②ウッドランド」
 
23年6月19日軽井沢レイクガーデンに行って来ました。6月16日から7月6日までローズ祭りをやっています。「軽井沢レイクガーデン」は、豊かな水をたたえる湖を中心に、8つのガーデンエリアからなる広大なナチュラルガーデンです。軽井沢の美しい自然と調和した園内は160種600株の英国系バラが楽しめる「イングリッシュローズガーデン」、石畳が美しい「ラビリンスローズガーデン」、日本最大級の長さを誇るバラの小径「フレグランスローズパス」、雄大な浅間山や押立山を一望できる「レイクサイドパス」、70種200株の華麗なバラが見事な「フレンチローズガーデン」など四季折々にさまざまな表情を魅せる植物や花々であふれています。今回はローズ祭りが始まったばかりで人が多くて混雑していましてあまり素敵な写真は撮れませんでしたが今日から金曜日まで掲載します。



参照写真
「ウッドランド」
ガーデンの中心に位置する一番大きなエリアです。めがね橋を渡り、森の木径を歩いていくとせせらぎや滝の水音が聞こえてきます。木々や草花、水辺の植物が豊かなウッドランドには鳥やトンボなど様々な生き物が集まり、軽井沢らしいビオトープをつくりだしています。


「ウッドランド」
口語短歌
「せせらぎや滝の水音こだまして 森の小径歩く心地よさ」












参照
https://park.tachikawaonline.jp/garden/70_karuizawa_lakegarden.htm

「軽井沢レイクガーデン①フレンチローズガーデン」

2023-06-26 06:49:57 | Rose Library
「軽井沢レイクガーデン①フレンチローズガーデン」
 
23年6月19日軽井沢レイクガーデンに行って来ました。6月16日から7月6日までローズ祭りをやっています。「軽井沢レイクガーデン」は、豊かな水をたたえる湖を中心に、8つのガーデンエリアからなる広大なナチュラルガーデンです。軽井沢の美しい自然と調和した園内は160種600株の英国系バラが楽しめる「イングリッシュローズガーデン」、石畳が美しい「ラビリンスローズガーデン」、日本最大級の長さを誇るバラの小径「フレグランスローズパス」、雄大な浅間山や押立山を一望できる「レイクサイドパス」、70種200株の華麗なバラが見事な「フレンチローズガーデン」など四季折々にさまざまな表情を魅せる植物や花々であふれています。今回は曇天、混雑とあまり素敵な写真は撮れませんでしたが今日から金曜日まで掲載します。バラ祭りが終わる7月6日以降チャンスがあれば再度訪問して撮影したいと思います。


参照写真
「フレンチローズガーデン」
Delbardをはじめ様々なフレンチローズが70種200株楽しめます。
新しい品種を取り入れたフレッシュなガーデン。パーゴラのバラはオープン当時からの株を残しておりますので、豪華な姿をご覧頂けます。



参照写真
「フレンチローズガーデン」
口語短歌
「柔らかな絞りの薔薇はモネ描く 油絵に似て心安らぐ」

2023年6月19日撮影










参照
https://park.tachikawaonline.jp/garden/70_karuizawa_lakegarden.htm

「浮世絵と園芸①」~写真と短歌で綴る世界文化紀行

2023-06-23 08:13:08 | 写真と短歌で綴る「世界文化紀行」
「浮世絵と園芸①」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
 
江戸時代、花の名所は今よりも数多くあり、花の名所を訪れることは、人々にとって何よりの娯楽でした。墨田区には、現在まで残っているものも含め、墨堤、小村井の梅屋敷など、近隣の亀戸には亀戸天神、梅屋敷といった数多くの花名所があり、江戸の人々に親しまれ、浮世絵の格好の画題にもなっていました。また、18世紀半ばに植木鉢が普及すると、草花は人々にとってより身近なものとなりました。鉢植を飾って楽しむ人々や、花弁などを変化させた朝顔や菊細工といった多様な園芸の流行が、浮世絵に描かれるようになりました。


[身の回りの園芸]
鉢植の普及で園芸はより身近なものとなりました。風景画や美人画のほか、うちわ絵やおもちゃ絵などの鑑賞用でない、実用的な浮世絵にも鉢植が多く描かれました。このコーナーでは、縁日や盛り場などの植木売り、振り売り(店を持たない植木売り)が鉢植を売るようすや、人々が鉢植を選ぶようす、座敷や窓際など身近に置いて愛でるようすなどを描いた浮世絵を紹介します。

「風俗東之錦」
鳥居清長
「初春や盆栽売りの若衆に 表情豊かに声掛ける娘」



初春に来た盆栽売りの若衆と、 娘たちの語らいが聞こえて来そうな作品です。 下ろした天秤には福寿草や梅の盆栽が見られ、 すこし腰をおって語りかける娘の表情も豊かで、 町中の気分がよく描かれています。季節感あふれる図柄としてお正月などに飾っていただきたい図です。

「植木売り役者」歌川国房
「江戸時代露天で売るは鉢植えで 熱を上げたは園芸ブーム」



庶民からお殿様までみんなが熱を上げた江戸の園芸ブーム。江戸時代後期の江戸の町は花見や園芸が大ブームだったというのは割と知られた話ですが、園芸をテーマにした浮世絵がこれだけ集まると、その盛り上がりぶりが手に取るように分かります。庶民の家は狭く、庭があればいい方、あってもたかが知れてますから、鉢植は重宝されたようです。鉢植は露店や振り売りで売られていたと解説にありました。振り売りというのは天秤棒に担いで売り歩く行商で、歌舞伎にも天秤棒で魚や蕎麦を売り歩く芝居がありますが、鉢植もそのような売り方をされていたのです

「浮世四十八手夜をふかして朝寝の手」渓斉英泉
「歯磨きは時代を映す房楊枝 笹紅さして玉虫色に」



江戸時代の歯ブラシ=房楊枝で歯を磨く女性は、「紅入御はみがき」と書かれた歯磨きの袋(右下)を手にしている。右側の女性は「笹紅」をさして、下唇を緑色にしている。幕末に流行した「笹紅」は、紅を塗り重ねたり、下に墨を入れたあとに重ねて紅を引いて玉虫色にしたといいます。

「縞揃女弁慶」歌川国芳
「縞柄は弁慶格子勧進帳 歌舞伎に見るは熊谷陣屋」



この絵に描かれた弁慶縞(弁慶格子とも言います)とは、縞柄の一種で、2色の色糸を縦・横双方に用いて同じ幅の碁盤模様に織ったものです。歌舞伎の「勧進帳」に出てくる、山伏姿の弁慶の舞台衣装にちなんで名付けられました。絵の内容も弁慶の説話にまつわるシーンを想起させる見立絵となっています。女性が手に持っている高札や画面にある和歌「鉢植の花はをらねど勅札の掟ににたるゆひのふか爪」から歌舞伎「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」の3段目「熊谷陣屋(くまがいじんや)」の場面に見立てたものと思われます。

参照
https://www.atpress.ne.jp/news/174538

※6月24日(土)25日(日)は休みます。

「印象派研究⑥」~写真と短歌で綴る世界文化紀行

2023-06-22 07:42:30 | 写真と短歌で綴る「世界文化紀行」
「印象派研究⑥」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
 
印象派、または印象主義とは、19世紀後半にフランス絵画を中心に巻き起こった革新的な芸術運動の呼称です。印象派は、モネやルノワール、ピサロといった、当時パリで活動していた若い画家たちのグループによって確立され、徐々に広がりを見せます。
展覧会は、1870年代から80年代にかけてメンバーが微妙に変わりながら全8回行われ、明確な定義や境界線が決まっているわけではないものの、基本的に、その展覧会の主要メンバーが「印象派の画家」と呼ばれています。

しばしば印象派の画家の一人としてイメージされるエドゥアール・マネは、印象派展に一度も出品していないことから、正確には印象派のメンバーとは言えません。ただ、その印象派の発端とも言える作品「草上の昼食」や「オランピア」を発表するなど、のちの若い印象派の画家たちに多大な影響を与えたことから、マネは「印象派の父」と称されています。

この「印象派」という名称は、第1回の展示会に出品されたクロード・モネの作品『印象・日の出』に由来します。


「印象派の特徴」
① 屋外の制作
印象派の特徴の一つが、「屋外制作」にあります。保存や持ち運びに適したチューブ入り絵の具が、1841年に登場し、工場での大量生産も開始。画家たちが、街の画材屋で絵の具を手に入れることができるようになり、結果、屋外で絵画を完成させることができるようになります。こうした「近代化」という時代背景もあり、印象派の画家たちの屋外制作にも繋がっていきます。また、同時期に、都市部と郊外を結ぶ鉄道が徐々に広がり、画家たちのフットワークがいっそう軽くなります。作品のモチーフも、ダンスホールや劇場、カフェやレストラン、鉄道の駅や郊外の行楽地など、近代都市の市民たちの生活を多く描いている、といった特徴があります。
②光のための筆触分割
印象派の絵画の特徴的な技法として、「筆触分割」が挙げられます。筆触分割とは、絵の具を混ぜないで、そのままキャンバスに置いていく、という手法です。印象派の画家たちは、「絵の具は、混ぜることで発色が悪くなる」ことを考慮し、屋外の繊細な光を捉えるために、チューブから出した絵の具を、短い筆さばきによって、そのままキャンバスに置いていく、という方法を採用します。
③「印象」を描く
印象派の絵画は、主観的な、「印象」を忠実に捉え、表現する、という方向に注力されている、という点も特徴の一つと言えるでしょう。1839年写真の登場によって、肖像画家を筆頭に現実をそのまま写し取る役割が写真に取って代わられ、画家たちは、新しい世界に進んでいくことを求められます。写実性以上の新しさを模索し、この動きが「印象」を描くという方向に繋がっていきます。

ベルト・モリゾ1841年~1895年
「自画像」
「印象派数少ない女性画家で 柔らかな筆致と穏やかさも」



ベルト・モリゾ(1841年 – 1895年)は、フランスのブールジェの裕福な家庭に三女として生まれた印象派の画家です。モリゾは、印象派の中心メンバーの一人で、印象派のなかでも数少ない女性画家です。芸術に理解のある家庭で、14歳の頃から、姉のエドマとともに絵を本格的に学び始め、20歳の頃に、バルビゾン派の画家のコローに師事します。その後、画家のファンタン=ラトゥールを介し、エドゥアール・マネと出会い、マネの作品「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」のモデルを務めるなど交流が続き、1874年には、マネの弟のウジェーヌと結婚します。理解のある夫の支援もあり、画家活動を続けることのできたモリゾは、ほとんど全ての印象派展に参加し、柔らかな筆致で、夫や幼い娘のジュリー、庭の風景など穏やかな日常を描きます。代表作としては、「窓辺に座る画家の姉」(1869)「ブージヴァルの庭のウジェーヌ・マネと娘」(1881)「ピンクのドレス」(1870)などが挙げられます。夫の死から3年後、モリゾは、1895年、54歳で風邪をこじらせ亡くなります。印象派展に、初回以降、第4回以外の全部で7回に出品しています。

「窓辺に座る画家の姉」
1869年
「生地感の僅かな陰影描き分け 微妙な色の違い見分ける」



女性は男性より、その脳の構造の違いにより、微妙な色の違いを見分けることができるそうなのですが。そのせいでしょうか。女性画家モリゾによる、白いドレスの中の僅かな陰影や生地感の描き分けには、驚きます。そして、ドレスの端に僅かに覗く赤い靴先にも、画家の女性らしいセンスを感じます。


「ゆりかご」1872年
「作品は細かな筆致と色遣い ゆりかごに響く小さな寝息」



ゆりかごの中に響く小さな寝息、そしてそれを見守る母の姿が描かれています。この作品はベルトが結婚する前に描かれた作品であり、モデルとなったのは姉であるエドマです。この作品において母親の表情から読み取れる感情は何でしょうか可愛い我が子への惜しみない愛情と評する人もいれば、家庭のために自分の人生を諦めた画家の悲壮感と論ずる人もいます。明確な答えはありません。しかし、作品全体を包み込む優しい色合いや、人物たちへの繊細な筆致は、ベルトが惜しみない愛情をもってこの作品を描き上げた何よりの証拠と言えましょう。「ゆりかご」は彼女のキャリアにおいて比較的早くに制作された作品ですが、細かな筆遣いや計算された色遣いなど、一流の画家たるにふさわしい技術が確立されています。何より彼女の目指す“愛”というテーマが、作品全体をベールのように包み込んでいます。もしかすると、エドマは妹に自身の画家としての夢を託したのかもしれませんね。

「プージヴァルの庭のウジェーヌ・マネと娘」1881年
「穏やかでほほえましい時間こそ 愛のテーマが家族を包む」



ウジェーヌとの間には一人娘のジュリーがいました。娘が生まれてからは、我が子が成長する姿を数多く描きました。この作品で描かれている場所はパリ近郊、セーヌ河畔にあるブージヴァルという町です。一家は1881年から1884年まで、毎年夏をこの地で過ごしました。
父親の膝を借りて、ミニチュア模型で遊ぶ娘。膝を動かさないようにしながら、優しく見つめるウジェーヌ。家族の穏やかでほほえましい時間が、キャンバスからは伝わってきます。

参照
https://www.bou-tou.net/inshohaart/

「世界遺産モデル⑥」~写真と短歌で綴る世界文化紀行

2023-06-21 06:46:38 | 写真と短歌で綴る「世界文化紀行」
「世界遺産モデル⑥」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
 
世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載された、「顕著な普遍的価値」をもつ建造物や遺跡、景観、自然のことです。 「顕著な普遍的価値」は、どの国や地域の人でも、いつの時代のどの世代の人でも、どのような信仰や価値観をもつ人でも、同じように素晴らしいと感じる価値のことで、そうした価値をもつ世界遺産は、人類共通の財産といえます。

世界遺産は、人類が作り上げた「文化遺産」と、地球の歴史や動植物の進化を伝える「自然遺産」、その両方の価値をもつ「複合遺産」に分類されます。文化遺産が最も多く、世界遺産の総数は1,000件を超えますが、まずは「文化遺産」に絞り掲載して行きたいと思います。


イギリス
「プレナヴォン産業用地」文化遺産2000年
「ブレバヴォン鉄鉱石をも産出し 産業革命牽引するも」



ブレバヴォンはイギリス・ウェールズの南東部にある町です。交通の便が大変悪い場所ですが、18世紀から19世紀にはイギリスの産業革命をけん引した都市でした。それはこの地で産業の発展には欠かせない石炭と鉄鉱石が採れたからです。18世紀後半に建設されたブレナヴォン製鉄所は、溶鉱炉跡がほぼ完全な形で残されています。 当時の最新鋭の技術で造られた溶鉱炉です。ビッグ・ピットと呼ばれる炭鉱は1980年に閉山しましたが、三年後一部が国立石炭博物館となります。体験型の博物館でかつて使われていた坑道を、観光客は鉱夫のようにヘッドライトをつけて見学することができます。世界遺産に登録されたのは2000年のこと。製鉄所や炭鉱、労働者の住居跡などがイギリスのどの炭坑町よりもほとんど完璧に残っていることが評価されました。

「ニュー・ラナーク」文化遺産2001年
「ユートピア社会主義を体現する 生活協同組合の発展こそ」



イギリス北部の村ニュー・ラナークは、スコットランド・サウス・ラナークシャーの都市ラナークから約 2.2 km のところに位置するクライド川沿いにあり、18世紀末の産業革命時に造られた紡績工場と労働者住宅群から成る産業集落です。1786年にデヴィッド・デイルが綿紡績工場や工場労働者用の住宅を建設したことを起源とします。デイルの娘婿であった博愛主義者で社会改良主義者のロバート・オウエンも名を連ねていた共同所有のもとで、ニュー・ラナークは事業的にも成功を収め、いわゆるユートピア社会主義を体現する存在となりました。人道主義者だった彼は、工場の利益を労働者のためにつぎ込みました。村にある店舗はオーウェンが開いたもので、ここでは品物を一括購入で安く仕入れ、原価に近い値段で住人に売っていたといいます。このシステムは後に生活協同組合へと発展しました。ニュー・ラナークの工場は1968年まで操業していたが、衰退期を経て、1975年に村の取り壊しを防ぐためにニュー・ラナーク保全トラストが創設されました。

「ソルティア」文化遺産2001年
「ソルテアは理想の街の原型に 清潔と安全を重視も」



イギリスの世界遺産、ソルテアは、ウェストヨークシャ州にある町のことで、実業者タイタス・ソルトによって1853年につくられた、ヴィクトリア朝時代のモデル・ヴィレッジです。町の名はソルトと、エア川を組み合わせたもの。モデル・ヴィレッジとは、工場とその労働者のための施設や住宅から成ります。ではなぜソルトはこの何もない土地に町を建設したのでしょうか。それは彼の工場があったブラッドフォードにありました。時は19世紀半ばの産業革命、ブラッドフォードには伝染病の蔓延と大気汚染の問題があったのです。この問題は工場の生産性にも影響したため、ソルトは工場の移転を決意します。移転にあたり交通の便を重視するのはもちろんですが、これまでの経験も踏まえ労働環境の改善も行われたのです。碁盤の目に区切られた町には、850軒の労働者の住宅に加え病院や公園などが建設されました。町は清潔と安全性が何よりも重視されたのです。それはすべて工場の生産性を上げるためのものでしたが、結果的には理想の町になったのです。ソルテアの町は現在でも当時の姿を保っています。

「ダーウエント峡谷の工場群」文化遺産2001年
「ダーウエント近代工業幕開けで 均一品質大量生産」



イギリス中部のダーウェント川流域に、17世紀から18世紀の産業革命初期に建てられた紡績工場が点在しています。大量生産を市場で初めて行った工場たちで、近代工業産業の幕開けとなった場所です。ここはダーウェント峡谷の工場群という名称で世界遺産に登録されています。1771年設立のクロムフォード・ミルは『世界初の近代工場』といわれ、ここで使われたのが水力紡績機で、この機械によって初めて均一の品質の製品を大量生産することができました。川沿いに工場が建てられたのは、水車による動力で機械を動かしたからです。また工場の周りには、当時の労働者の集合住宅郡もそのまま残っています。これが初の社員住宅であり、団地の始まりとなっています。ほかにも、ベルパー、ミルフォード 、ダーリー・アベイ 、ジョン・ランブの工場群が対象となっています。リチャード・アークライトのマッソン・ミルにある労働繊維博物館には約68万もの糸巻きが展示されており見物です。

参照
https://www.unesco.or.jp/activities/isan/worldheritagelist/europe_1/
https://worldheritagesite.xyz/

「上から見た世界風景①」~写真と短歌で綴る世界文化紀行

2023-06-20 09:48:16 | 写真と短歌で綴る「世界文化紀行」
「上から見た世界風景①」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
 
時には異なる視点が必要になることを、航空写真家は誰よりもよく理解しています。彼らは、上空から日常の瞬間を捉え、美しく、畏敬の念を抱かせるような画像を作り出します。自然から人工物まで、すべてのものをドローンやヘリコプターを使って空から撮影することです。これからご紹介する写真は、水や木、道路、自然災害、時事問題などを捉えるのは、上からの方が優れていることを証明しています。


「上空から見た海岸線」
「死海こそイメージ変わる海岸線 塩の結晶白いビーチも」



エレズ・マロム(Erez Marom)が死海の海岸線で撮影した。砂浜の景色はすばらしいが、空から見る海はもっと美しいこともあります。死海と言うと、学校で習うのは、塩分濃度が濃くて、生物が住めない死の海というイメージですが、実際は南の島の様に美しい海岸線です。特に塩の結晶が固まって白くなったビーチはとても綺麗です。死海のイメージが変わります。

「ハワイ・カウアイ島」
「見る者を魅了するビーチ断崖は  上から見ると雄大な景色」



カウアイ島は、その雄大な景観から「ガーデン・アイランド」の愛称で親しまれている。ハワイのカウアイ島の海岸線も上から見ると同じくらい美しいです。見る者を魅了する断崖、ナパリ・コーストが連なるノースショアは、美しいビーチが集まり、タロイモ畑や原生植物が見られる植物園が広がる自然美に囲まれた地域。高級リゾートエリアでもあります。

「ナミビア、スケルトン・コースト」
「海岸は心奪われる美しさも 海流ぶつかる地獄の門と」



写真家のトビアス・ヘッグ(Tobias Hägg)は、ここは「船とクジラが死ぬところ」だと言った。アフリカのナミビアにあるスケルトン・コーストは、心を奪われる美しさです。長さ500㎞にもおよぶこの海岸は、ナミビア北西部のナミブ砂漠と、アフリカ西岸を北上する冷たく荒々しいヘンゲラ海流がぶつかり合う場所に位置します。周囲海域の濃霧や、アフリカ西岸を北上するヘンゲラ海流など、この地域特有の気候が周辺を航行する多くの船舶を座礁させ、ゆっくりと時間をかけて、海岸全体を座礁船の「墓地」へと変容させていきました。かつて、先住民のサン人は「神の怒りによって作られた土地」と呼び、この地域で遭難したポルトガルの船乗りは「地獄の門」と呼んだほどです。

「フェロー諸島」
「フェローには崖の上に湖が シュールな海岸目を見張らせる」



フェロー諸島はデンマークの自治領です。写真家のミヒャエル・シルンホーファー(Michael Schirnhofer)は「シュール(surreal)」と表現している。フェロー諸島には、崖の上に湖があるという、シュールな海岸線があります。ノルウェーとアイスランドの中間に浮かぶフェロー諸島は18の島からなる群島で、ノルウェー海と北大西洋に挟まれています。面積は約 1,400km2、海岸線の長さは1,100kmにおよびます。火山によってできた島々は、ゴツゴツとした岩場が多く、海岸線のほとんどが崖になっています。海洋性の亜北極気候で、どんよりとした曇りや雨、風の強い日が多いです。しかし冬は近くにメキシコ湾海流が流れているため比較的温暖です。

参照
https://www.businessinsider.jp/post-215802?itm_source=article_link&itm_campaign=/post-216470&itm_content=https://www.businessinsider.jp/post-215802

「フラワーパーク⑦」~写真と短歌で綴る世界文化紀行

2023-06-19 06:47:08 | 写真と短歌で綴る「世界文化紀行」
「フラワーパーク⑦」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
 
春はチューリップや菜の花、夏はひまわり、秋にはコスモス…日本には四季折々の花絶景がたくさん、日本全国のおすすめ花畑をご紹介します。色鮮やかな花々のじゅうたんが一面に広がる光景は写真映えも抜群。デートや家族のおでかけにいかがでしょうか。
※休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。


茨城県「国営ひたち海浜公園」
「天国はかくもありなんネモフィラ 思わず囁くみはらしの丘」



空へ続くような春のネモフィラ、秋にはふんわりかわいいコキアが並ぶ国営公園
開園面積約215ヘクタールもの広さを誇る国営公園。園内では四季折々の花々が咲き、なかでも「みはらしの丘」一面を彩る春のネモフィラ、秋のコキアは見ごろの時期になると多くの観光客が訪れます。また、多彩なアトラクションが揃う「プレジャーガーデン」や「林間アスレチック」、「バーベキュー広場」などの施設もあり、アクティブに楽しめます。広大な園内なので、レンタルサイクルや常時周遊している列車シーサイドトレインでの移動がおすすめ。季節ごとの花を満喫しに行きたくなるスポットです。

栃木県「あしかがフラワーパーク」
「大藤の花のトンネル有名で 絶景広がる花の楽園」



四季を通して8つのテーマに沿った絶景が広がる花の楽園。
春は花祭りのイベントも「早春」「レインボーガーデン」「光の花の庭」など8つのテーマに合わせた四季折々の美しい景色が魅力のあしかがフラワーパーク。花の見ごろの時期には各種イベントも行われており、どの季節に訪れても楽しめるスポットです。なかでも、1997年の開園当初からのシンボルである大藤、80mにおよぶ白藤のトンネルは県の天然記念物に指定されるほどの名木。例年4月中旬~5月中旬に見ごろを迎えます。また、鉢花や花壇苗、ギフト向けのアレンジバスケット、観葉植物など、花や植物も販売しているので、家族や友人へのお土産に花を買って帰るのもきっと喜ばれるはずです。

福島県「白河フラワーワールド」
「白河の花が彩る園内は 散策楽しむ幸せな時間」



10万株以上のさまざまな花が彩る幸せな空間。ゆっくり散策を楽しんで
四季折々の花々が美しく育てられている観光農園型の植物園。花の開花に合わせ、春にオープンする園内は、5万株のチューリップや2万株のアネモネ、3万株のジャーマンアイリス、八重桜などに彩られる、まさに花の楽園です。また園芸コーナー(苗売り場)では、花の苗や種を手に入れることができます。

宮城県「国営みちのく杜の湖畔公園」
「花々が色とりどりに咲き誇り 季節の訪れ楽しむ市民」



春の訪れを告げる花々が色とりどりに咲き誇る!約7000平方メートルの大花壇
豊かな自然の中でさまざまなレクリエーションを楽しめる、東北地方唯一の国営公園。「文化と水のゾーン」「健康と緑のゾーン」「森と環境のゾーン」「湖面・湖畔のゾーン」と、テーマが異なる4つのゾーンで成り立っており、憩いの場として四季を通して親しまれています。春には、満開の桜と約7000平方メートルの大花壇が見られます!噴水や水路も美しい「彩のひろば」では、ソメイヨシノやチューリップ、パンジーにビオラなどが、色とりどりに鮮やかに咲いています。花から花へ目を移しながら散歩したり、ピクニックを楽しんだりするのもおすすめです。

北海道「かみゆうべつチューリップ公園」
「北の国春の訪れ告げる花 一面に咲くチューリップ圧巻」



北の国に春の訪れを告げる、一面のチューリップ畑が圧巻
北海道の北部・湧別町にある、総面積12.5万平方メートル、作付け面積7万平方メートルを誇る広大な公園です。約200品種のチューリップを植栽していて、例年5月頃に赤や白、黄色などのさまざまな形・色のチューリップが咲きます。敷地内にあるオランダ風の風車と咲き誇るチューリップの光景は、まるでヨーロッパのよう。
例年5月1日から6月上旬頃まで、イベント盛りだくさんのチューリップフェアが開催されます。色とりどりのチューリップを背景に、SNS映えする写真を撮るのもいいですね。

参照
https://www.jalan.net/news/article/145786/