さっかんの小部屋

個人的な日々のできごとです。ご笑覧あれ。

オールブラックス外伝(2)

2004年08月30日 | ラグビー
以下,知り合いから聞いた話です。
けっこうおもろいです(笑)。
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私が聞いた話では,NZ原住民マオリ族の伝説的(神話?)大酋長「オゥル・ブラッカス」にちなんで付けられたと。

1888-1889年にかけて,New Zealand Native Team といわれるマオリ族のチームの英国遠征の際,彼らマオリ族が伝説の大酋長「オゥル・ブラッカス」の末裔であることの誇りを込めて「オゥル・ブラッカスのチーム」と呼んでいたのを,英国人が「ALL BLACKS」と聞き間違えた。

たまたまNZチームのスタイルはジャージ&短パン&ストッキング全てが黒で統一されていたため,黒衣軍=オールブラックス説が世界的には定着したが,マオリ族では「オゥル・ブラッカス」である。

ちなみに私が某クラブ所属時にNZ遠征した際に,その辺を確認しようとしたが,現地人には通じなかった…。

どうやら「オゥル・ブラッカス」とは日本式の発音で,マオリ語の発音とはかなり違うようである。
ま,カタカナ英語が通じないのと同じことだとだろう。

「オールブラックス」いや,「オゥル・ブラッカス」が試合前にやるハカは,元々は「オゥル・ブラッカス」の偉業と栄光を称え、その誇り高い末裔の我らの為,敵を呪い殺し,我々を加護してくれ! と言った。士気高揚と言うより,呪術的意味の踊りで,今やっているのよりもっと長かったらしい。

なんでも,この踊りは戦争開始直前(つまり敵前で!)にお互いにそれぞれの部族式を踊ったらしい。

しかし,同族同士の時はそれで良かったが,征服者としてやってきた英国人(正確にはキャプテン・クック=海賊?)相手には通用せず,踊っている最中に総攻撃を食らって壊乱していまい(当然だわな!),それ以来「異教徒の神には(言葉がわからないから?)呪いが通じない」と言うことで,「栄光と誇り」と「加護」の部分のみに絞った簡易式が出来たらしい。

それが今オールブラックスが試合前にやっているハカです。

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2 コメント

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そうか,ハカは言葉のわからない外国人には通用しないんだ (さっかん)
2004-08-30 11:26:47
でも,日本人には通用しまくっているぞ(笑)。
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日本人に通用するわけ (さっかん)
2004-09-03 12:46:39
本人から,ハカが日本人に通用している訳について,メールをいただきました。以下,いただいたメールです。

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ちなみに、「ハカが日本には通用しまくっている」理由は私でも簡単に判りますよ。

日本人には『以心伝心』があるからです。

「何言ってんのか良く判らんが、何か俺達のこと呪ってるっぽいぞ!?」

と判ってしまうあれです。

つまり、異国の神様の言葉も以心伝心で通用してしまうのです!?

多分…!?

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