もふもふ的世界

主に、音楽制作・言語学・心理学・哲学・文学・音声学・音波・システム開発 等々色々と呟いて参ります。

2011-06-25 11:18:25 | ブログ
音の伝わりやすさというものは、一般にそれを伝える「素材」とその音が持つ「周波数」とその音の「大きさ」で決まります。

なぜ低い音は伝わりにくいのか。また、伝わりにくいにも関わらず、伝わる際に強い力を感じられるのか。

それが私の最近の関心事です。
以下、私の頭の中での結論です。

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高い音というのは、周波数の値が高い。
周波数の値が高いということは、一定時間にたくさん何往復もする波形になる。(波形が詰まって、急カーブを描いているサイン波(正弦波)をイメージしてほしい)
障害物に当たってその音(正確にはその波形を形作る「点」)が途切れたとしてもすぐ同じ位置にまた後の「点」がやってくるため、その音は近距離で聞く分にはそれほど減衰はしない。
しかし、障害物に当たる回数そのものは多いため、何度もぶつかり小さな減衰を繰り返すことで、遠くまでは伝わりにくい。

一方、低い音というのは、周波数の値が低い。
これは即ち、一定時間の往復回数も少ないことを意味する。(波形がゆったりとなだらかなカーブを描くサイン波をイメージしてほしい)
そうなると、一度障害物に当たってその音が途切れると、その音周辺の音もごっそり途切れてしまうため、その音は大きく減衰してしまう。
しかし、障害物に当たる回数そのものは少ないため、障害物を越えた音は、その音周辺の音の後押しを受け、力強く伝わっていく。

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このように結論づけたのち、この解釈を人間の生き方にまで何か結びつけて捉えることは出来ないものか、と考えています。
物事の根本原理を捉えて、そこに人間がどのように関わっているか、を考える事はとても楽しいことです。


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