もふもふ的世界

主に、音楽制作・言語学・心理学・哲学・文学・音声学・音波・システム開発 等々色々と呟いて参ります。

学校

2011-06-15 07:18:03 | ブログ
何を以て、「学校」は「学校」と言うのか。
もちろん、国の法律において「学校」に関する規定の記述は存在するものの、それはあくまで「法律」の話。
学校という言わば「教育のシステム」は、国の法律とは離れた所で長い間培われていたため、法律ありきで学校が発生してきたというわけではないらしい。
むしろ法律制定以前、すでに各地に点在していた学校という概念を、法律制定に際して整理して、法律へと当てはめていった、ということの方が正しいとも言える。

今回発生した、東日本大震災で被災した各地にある学校にも、大きな影響が出ている。
校舎が避難所になっているケースや、校舎の枠は残っていても、一階部分が使い物にならないくらいに損壊してしまっているケース、はては、校舎そのものが流されてしまい土台しか残されていないケースなど……。

やはり人は、空間を仕切ってその中と外で別々の意味づけをして認識していくことをしがちである。
例えば、地面に線を引いて、「ここから内側が我が家の土地で、外側はお隣さんの土地」のように。

しかしながら、空間の仕切りというのは、あくまで便宜的なものでしかなく、それを必要としない学校だってあっても良いはずである。
戦後日本、焼け野原になった土地で開かれた「青空教室」のように。

概念として「学校」が存在している以上、箱物に縛られる必然性は無いのである。
むしろ、そこにいた教員・生徒・用務員・事務員、また地域の人々、皆がその「学校」という概念を構成している要素なのだ。


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