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第一回 郷土の探索会 「国見山周辺のカタクリ群生地を巡る」(4/20)

2013年04月22日 | 北上市イベント情報

2013年4月20日(土)、第一回 郷土の探索会 「国見山周辺のカタクリ群生地を巡る」が開催されました。

 

郷土の自然探索会は、自然に恵まれている北上に、1人ではなかなか行けない各地の優れた自然や史跡を訪ね、郷土理解を深めている趣旨のもと、年に3回開催されています。今回は第一回目として、北上市立博物館研究員の高野祐晃先生と、北上市立博物館専任研究員の佐竹邦彦先生の説明を受けながら、以下のコースを巡りました。

 

市立中央図書館駐車場~稲瀬の熊沢~熊沢林道太平山~寺坂林道~林構林道稲瀬線~立花小学校~市立中央図書館駐車場

 

市立中央図書館駐車場に集合し、バスに乗って稲瀬の熊沢に向かいました。

稲瀬の熊沢に到着後、開会式が行われました。見所や日程等についての説明を受け、さっそく歩いていきました!

 

 

カタクリだけでなく道中にある木や花、沢山説明して頂きました。アブラチャンやキブシにも、オス・メスの区別があるんだそうです!驚きでした。

  

 

また、岩手ではふきのとうを「バッケ」とよく言いますが、バッケという名前の由来には本家から分かれた分家=末家→バッケとなまった説もあるそうです。白いバッケの他に、色のついたバッケもありました!

  

 

そして、太平山を登り、とうとうカタクリに出会えました!急な斜面だと人に踏まれることもないので、より一層綺麗に咲いていました。

 

 

カタクリもですが、早春に花を咲かせる春植物(スプリングエフェメラルと言うそうです)はほかの植物が成長する一足前に、雑木林から光を浴びて開花するそうです。 

東大の前川文夫博士によると、カタクリはコバイモという名前だったそうで、元のカタクリは縄文時代、弥生時代に古代人が掘って食用としたそうです。しかし、やがて食い尽くされ、今のカタクリが代用品となり、そのままカタクリと呼ばれるようになったそうです。カタクリの名前はもともとカタカゴといい、岩手県ではカタクリをカタゴということもありますが、カタカゴが縮まってカタゴとなったそうです。

 

また、キクザキイチリンソウもたくさん生えていましたよ!そしてニリンソウとトリカブトがよく似ているそうで、取扱い注意!とのことでした。

  

 

そして、スプリングエフェメラルには昆虫も含まれるそうです。アゲハチョウのなかまのヒメギフチョウにも会える予定でしたが、この日は残念ながらお天気の都合で会えませんでした。ですが、晴れている日に会えるそうですよ!次に期待です★

 

そして、皆さんで集合写真をパチリ!最上級のピースと笑顔、元気を頂きました!

 

今回は、探索を通じて見えるものが変わった一日でした。普段何気なく見ている動植物の他にも、その名前に至るまでの経緯や文化についても学ぶことができました。

 

 

■お問い合わせ先

北上市立博物館

TEL:0197-64-1756

 

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