きたかみ魅力発信ブログ

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第266回 奥羽自然観察会「雪の自然観察」(2/17)

2013年02月26日 | 地域イベント情報

2013年2月17日(日)、西和賀町の雪国文化研究所(志賀来)周辺にて、カタクリの会主催 第266回奥羽自然観察会「雪の自然観察」が開催され、当推進室スタッフも参加してきました。

「奥羽自然観察会」は、西和賀町の「カタクリの会」の主催により月1回開催されているもので、今回で266回目(なんと20年以上継続開催!)とのことです。

今回は「雪の自然観察」ということで、カタクリの会代表の瀬川強さんや西和賀町雪国文化研究所 研究員の小野寺聡さんらの指導・ガイドのもと、午前中は雪国講話や雪の断面観察を行い、午後からは雪国文化研究所近くの内の沢沿いの自然観察を行いました。

 

受付後、午前中はオリエンテーションと雪国講話の後、実際に外に出て雪の断面観察を行いました。
(積雪当てクイズ(どのくらい積もっているか参加者が予想し、実際の値に一番近い人が賞品獲得)という企画も行われました。) 

 

西和賀町雪国文化研究所付近の真っ白な雪原です。はたしてどれくらいの雪が積もっているでしょうか。

 

参加者全員で協力しながら地表まで穴を掘っていきます。
上部の新しい雪は掘りやすいのですが、下部のしまった雪は重く、掘った雪を外に出すのも一苦労です。 

 

やっと地肌がみえたころには、大人がすっぽり隠れてしまうほどの縦穴となっていました。
計測の結果、今回の積雪は211cmとのことで、これはカタクリの会の観察史上過去最高とのことです。
(積雪当てクイズでは、214cmと予想された参加者の方が一番正解に近く、見事賞品ゲットとなりました。)

 

次に、雪に色を付けて積雪層を観察したり、各層の雪の重さや密度を測ります。
今回の平均密度は0.23g/立方メートルと、こちらは同会観察史上最も軽い雪とのことです。  
層によって重さや密度が異なり、上部ではスッと指が通るのに対し、下部では強く圧しても通らないほど固くしまっている層もありました。  

 

観察が終わった縦穴は参加者の皆さんがしっかり埋めておきました。

 

また、お昼を挟んで午後からは、内の沢沿いの自然観察を行いながらウォーキングしました。目的地は内の沢沿いにある「志賀来氷瀑」です。

 

深雪に対応するため、全員かんじき装備で歩きます。
(かんじきを持っていない場合は雪国文化研究所から借りることができました) 

 

深雪の斜面も、かんじきなら楽に歩けます。

 

途中、橋の下にたたずむ野うさぎを発見!(出会えるのはかなり珍しいとのことでした) 

 

クロスカントリーコースや、雪原の中をしばらく歩いていき…

 

到着!これが氷瀑です。
写真の範囲以外にも沢沿いに広く続いていて、そのスケール感に圧倒されました。

 

また、途中途中では、瀬川さんから実際の植物を例に「冬芽」についての解説をいただいたり、周辺のストーンサークルの歴史について小野寺さんに解説していただいたりと、雪中活動の体験を通じて、雪や植物はもちろん、周辺の歴史文化に至るまで、色々なことを学ぶことができた一日でした。 

次回の「奥羽自然観察会」は3月17日(日)、「春を探そう」をテーマに西和賀町沢内川舟・川舟の家周辺の自然観察を行うとのことです。どなたでも参加できますので、興味のある方はぜひ下記までお問い合わせください。 

 

■本イベントに関するお問い合わせ先

カタクリの会

TEL/FAX: 0197-82-3601
ホームページ: http://www.todoland.co.jp/waga/katakuri-kai.html

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