北上市教育委員会主催「第20回埋蔵文化財展 ~掘り出されたくらし~」が、本日1月10日(木)より1月14日(月)までの10:00~19:00、さくらの百貨店北上店3F 多目的ホールにて開催されています。
今回の埋蔵文化財展では、北上市教育委員会が平成22年度・23年度に発掘調査を行った『館IV遺跡』、『高前壇II遺跡』、『国見山廃寺跡』、『岩崎城跡』など北上市内7カ所についての遺物や解説パネルが展示されています。
中でも、平安時代中期の村の跡である『高前壇II遺跡(相去町)』からは大量生産可能なロクロを据えた家の跡や土器を野焼きするための窯が多数見つかっており、また焼き損じた土器が大量に出土するケースも非常に珍しいとのことです。
他にも、平安時代の巨大寺院跡である『国見山廃寺跡(稲瀬町)』の本堂跡北側で見つかった経蔵や七間堂よりも古い時代の建物跡や、『岩崎城跡(和賀町岩崎)』で見つかった大きく重厚な2種類の性格を持つ建物跡、『下江釣子羽場遺跡(下江釣子)』から出土した当時としては貴重だった鉄製の道具など、北上周辺の歴史や文化を知る上で貴重な資料を実際に見ることができます。(会場内の写真撮影もOKです)
会場中央では、『国見山廃寺跡』の五重塔復元模型がひときわ目を引いていました。
また、会場には北上市立埋蔵文化財センターの係員が常駐していますので、展示内容について詳しい解説を聞きながら観覧できます。
訪れた来場者は、解説を熱心に聞きながら北上の先人の暮らし・文化について知識を深めていました。
なお、今月1月19日には、日本現代詩歌文学館講堂にて「発掘調査報告会・講演会」として、北上市教育委員会による発掘調査報告会や、平泉町総務企画課 八重樫忠郎氏による講演会『平泉と国見山廃寺』も予定されていますので、ぜひ併せてご来場ください。
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