ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

福知山線廃線跡(5) 廃線跡から宝塚駅

2022-05-18 19:59:23 | PiTaPaで歩く

 JR西が管理する廃線跡は終わりました。その先も線路跡らしき部分は続きますが、国道176号の擁壁で途切れてしまいます。

 私は、この国道を19歳の時からおそらく何十回も走っていますが、旧線時代に線路がどこにあったかを思い出せません。国道まで出て、宝塚まで歩いてやろうとしたとき、木ノ本地蔵尊の案内に気づきました。

 通るたびに、「聖徳太子なんとか」と書かれているのが気になっていたので、寄ってみました。ほとんど人気のない静かなお寺でした。ベンチで休ませてもらいましたが、風が気持ちよかったこと。

 国道に戻り宝塚方面へ歩道を下っていく。武庫川のほうを振り返ると自分が歩いてきた廃線跡の柵が見えます。何度も何度もクルマで走っているのに、国道から廃線跡が見えることに気づきませんでした。やはり行ってみること、歩いてみることは大切ですね。歩道はすれ違えないほど狭いところもあって、これから廃線跡を歩くであろう人たちに歩道を譲ってあげます。大多田橋まで歩くと、旧線のトンネル跡が確認できました。今、ここは国道のトンネル工事をしています。やがてはここもトンネルをくぐって通過してしまうようになるのでしょう。そのあと、生瀬駅まで旧線の跡が見えるところが何か所かあって、この駅でほぼ新線と合流という様子です。

 生瀬駅を過ぎて生瀬橋を渡る。かつては国道176号もこの橋を渡っていた頃を覚えています。今マンションになっているところはウィルキンソン炭酸の工場だったはずです。生瀬橋東詰歩道橋の上から南を見て…見つけてしまいました。

 この生瀬橋から武庫川を200mくらい下ったところに、武庫川を渡る歩道のようなものが見える。橋フェチを自認する私に行ってみない選択肢はありません。生瀬水道橋と呼ばれているらしいのですが、これが妙な橋なんです。水道橋のメンテナンス用通路を一般の人が渡っているようです。水道局(生瀬浄水場というそうですが、宝塚市のWebサイトには、「平成16年より浄水処理を停止して、浄水池及び送水ポンプのみ稼動しています。」と書かれています)の敷地の横を通って武庫川川沿いを歩くと水道橋が見える。

 確かに人が歩いています。私もおそるおそる橋の上に上がってみたら向こうから人が歩いてきます。人ひとりがどうにか歩ける幅。すれ違えるほどの広さではないので、いったん橋から下りて通過されるのを待ちます。なにしろ水道橋です。その方は渡り終え、「お先に」と声をかけてくれました。

 橋を歩いてみる。なかなかスリリングです。多分暗黙のルールがあるのでしょう。橋を歩いている人を見つけた場合その人が通り終えるまで反対行きの人は待つ。そんなルールだと思います。が、暗黙のルールで、そんな注意書きは書かれていません。地元の利便のために水道橋を解放したのだろうと思われます。水道橋は宝塚市水道局が管理するものなのに、水道橋の袂は、どちらも西宮市にあります。面白い橋に出会ったことでした。

 

 14時10分発の阪急宝塚線急行に乗って大阪へ帰りました。車内で、JRの代替輸送を行っていることを知りました。11時15分頃、JR塚口駅で、列車が客に接触したため運転を見合わせているようです。振替輸送は15時30分まで続いていたことを後で知りました。

 福知山線の事故から17年がもうすぐというある日のことでした。  

(おしまい)

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 福知山線廃線跡(4) | トップ | 八重垣 純米 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

PiTaPaで歩く」カテゴリの最新記事